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レイズ・筒香にスタメン落ちの危機? メジャー生活で悪影響かもしれない、サポートチームの正体とは

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筒香嘉智

 タンパベイレイズに移籍した筒香嘉智選手は、メジャーリーグで通用するかどうか…。そのカギは「人の縁」が握っている。筒香が一時帰国し、DeNAの練習施設で調整を続けているのは既報通り。しかし、かつての仲間たち(ベイスターズナイン)と行動をともにしているのではなかった。練習パートナーは横浜高校時代の元同僚で、筒香のレイズ入団と同時にコーチ補佐、打撃投手となった知人だ。

 「昨年オフも練習の手伝いをしていました。筒香の米球界挑戦のため、マネージャーみたいな役目も務めています」(球界関係者)

 気心の知れた仲間を持ったのは心強い限りだが、複数球団からオファーがあったにも関わらず、米国で“最強の貧乏チーム”と呼ばれているレイズを選んだのか。それも、「縁」だった。

 レイズには、かねてから面識のある日本人トレーナーがいた。そのトレーナーが渡米中の筒香の練習拠点を見つけ、ゼネラルマネージャーだけではなく、ケビン・キャッシュ監督も連れてやって来たのだ。直接交渉である。

 「当時、筒香はレイズを断ったら、『キャッシュ監督が夢に出て来そうだ』とまで言っていました」(前出・同)

 もともと、筒香のメジャー志望に火をつけたのも「人の縁」だった。高校時代から目標、夢としてメジャーリーグに憧れていたが、筒香は村田修一(現巨人コーチ)に可愛がられていた。村田が通うトレーニングジムに連れて行かれ、そこで偶然いっしょになったのが、ダルビッシュ有だった。村田はダルビッシュにまだ一軍に定着していなかった筒香を紹介した。筒香はダルビッシュに筋力アップのトレーニング方法を学んだという。

 こうした「縁」を考えてみると、筒香はレイズに入団すべくして入団したようだが、こんな評価も聞かれた。

 「筒香は打球の速度が148キロ以上もある(初速)と紹介されました。メジャーでもトップクラスの数値です。レイズの本拠地は人工芝球場なので、DeNA時代に近い環境で野球ができるのが大きいです。心配なのは、『プラトーン』に馴染めるのかどうか」(米国人ライター)

 プラトーンとは、ひと言で言えば他選手との併用だ。筒香は左ピッチャーを苦にしないが、レイズにはハンター・レンフロー、ホセ・マルティネスといった外野兼DHの右バッターもいて、2人とも今季からレイズに移籍してきた。

 「レンフローは今年28歳、マルティネスは32歳。レンフローの外野守備は『超』の付く一流ですが、打撃はホームランか三振。マルティネスは右方向に強い打球が打つセンスがありながら、シーズンを通して安定した成績が残せません。キャッシュ監督はこの2人を覚醒させようとしています」(前出・同)

 左投手との対戦で、筒香を引っ込めて、この2人のいずれかを使ってくる場面もあるかもしれない。タイプの異なる選手を併用するプラトーンは、日本ではあまり馴染みがない。スタメン落ち、途中交代は、マイナス的なイメージで捉えられている。筒香を支えている人たちが巧く説明できるだろうか。

 私見だが、DeNA時代の筒香は150キロ強のストレートに差し込まれる場面も少なくなかったように思う。速球派との対戦となれば、右投手でもレンフロー、マルティネス、あるいは、守備位置で重なるチェ・ジマンに出場機会を譲る場面もあるかもしれない。

 「縁」は素晴らしいことだが、周囲が日本人ばかりというのがちょっと気になる。米球界の風習を教えてくれる縁も早く訪れてくれたらいいのだが…。(スポーツライター・飯山満)

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