視聴者のテレビ離れが進む不況下にあって、驚異的な数字といえるだろう。だが、ワールドカップの日本戦は、過去の数字はさらにすごかったといえる。
「日本でワールドカップが注目されるようになるのは、1998年のフランス大会へ初出場を果たしてからです。その前の1994年のアメリカ大会へは出場直前まで行きましたが、ドーハの悲劇で叶いませんでした。フランス大会はカズこと三浦知良が代表から外されるなどショッキングなニュースもあり、グループリーグ3連敗の屈辱を味わいました。2002年の日韓共催大会がサッカーブームのピークといえるでしょう」(スポーツライター)
歴代のワールドカップ日本戦、視聴率1位は2002年のロシア戦である。こちらも今回のコロンビア戦に同じく、格上のロシアを1-0で下した。日本にとってワールドカップ初勝利、試合日が日曜という好条件が重なり66.1%を記録した。
2位は1998年のクロアチア戦である。日本は初戦のアルゼンチン戦を落とし「絶対に負けられない戦い」であったものの0-1で敗れ、グループリーグ敗退が決定した。しかし、注目度は高く視聴率は60.9%を記録した。
3位は同じく1998年の初戦、アルゼンチン戦である。日本が初出場を果たした最初の試合ということで注目が集まり60.5%を記録した。しかし、優勝経験もある強豪国アルゼンチンの前に0-1で敗北している。
さすがに今後の試合で60%超えは難しいだろうが、注目が高まっているだけに50%台の試合も登場するかもしれない。