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勝負を分けたVAR スウェーデンと韓国が生き残りをかけ激突

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 18日に行われたロシアW杯のグループF初戦。3大会ぶり12度目の出場となるスウェーデンと、9大会連続10度目の出場となる韓国が顔を合わせた。

 前回王者ドイツがメキシコに敗戦を喫し、混沌の様相を呈してきたグループF。この機に乗じてグループリーグを突破するため、両国ともに勝ち点3は至上課題ともいえる一戦となった。

 試合のペースを握ったのはスウェーデン。チームの司令塔であるMFフォスベリを中心に攻撃を展開し、前半21分にはFWべリがGKと1対1の決定機を迎える。しかし、韓国GKチョ・ヒョヌのファインセーブにより、これは得点には結びつかなかった。

 一方の韓国は、時折カウンター攻撃を見せるものの、なかなかチャンスを演出することができない。前半28分には、DFパク・チュホが右太ももを痛め負傷交代するというアクシデントにも見舞われた。ただ、バタついた状況の中でも失点までは許さず、前半は両者スコアレスで折り返した。

 迎えた後半19分、ここまで拮抗した展開となっていた試合が思わぬ形で動く。DFキム・ミヌのMFクローソンへのタックルが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によりPK判定に。同20分、DFグランクビストがこれをきっちり沈め、スウェーデンが待望の先制点を奪った。

 1点ビハインドとなった韓国は、後半28分に“韓国のメッシ”とも呼ばれる俊英イ・スンウを投入するなどして同点を狙うが、スウェーデン守備陣の牙城を崩すことができず。結局、その後スコアが動くことは無く、虎の子の1点を死守したスウェーデンがこの試合を制することとなった。

 ある意味で“大一番”ともいえる試合に勝利したスウェーデン。準優勝した自国開催の1958年大会以来60年ぶりとなる、W杯初戦での白星で勝ち点3をゲットした。一方、敗れた韓国は、グループリーグ突破に向け、限りなく赤に近い黄信号が点灯してしまった。

 両チームの次戦は共に23日。スウェーデンはドイツと、そして韓国はメキシコとそれぞれ対戦する予定となっている。

文 / 柴田雅人

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