この日、船木に先立ち、都内のジムで練習を公開した桜庭はハイブリットボディーに改造すべく「Dynamite!!(ハイブリット)養成ギブス」という謎の器具を付けて登場。3カ月前から父親の命令で着用し、上半身をバネで固定されたという。ミット打ちを披露したが、パンチは鈍い。ついには「毛が挟まって痛い」と言い出す始末だった。
一方、船木は居合斬りでの精神鍛練を披露。1カ月前からNPO法人無外流・吹毛会に通い、居合を始めて集中力の向上を図っているという。「本当の集中は無意識に体が動くこと」と語り、この日初めて3本巻わらにも成功。「すごくうれしい。これが無意識なんでしょうね」とこちらは特訓の手応えをつかんでいる。
しかし、吹毛会で習得したことはこれだけでない。吹毛会関係者によれば「先に動いたら負ける。相手を動かせとアドバイスしました。後の先(ごのせん)と言って、背中で攻撃をさばいて反撃する。現代格闘技でいうカウンターですね」。“無外流カウンター”を伝授したという。
奇天烈特訓で迷走した桜庭とは対照的に、居合斬り新たな武器を手にした船木は「予測できない動きをしたい」。鮮やかなカウンターで復帰戦白星を飾れるか。
(写真(上)=Dynamite!!養成ギプスは逆効果!?苦笑いの桜庭=27日、都内のジム)
(写真(下)=居合斬り特訓で新たな武器を手にした船木=27日、都内のジム)