参加チームやチーム数は未定だが、通常の6人タッグマッチを行い、勝ったチームが次のチームと対戦していく。試合は各60分1本勝負で行われ、勝ち残ったチームは翌5日の後楽園ホール大会で、NEVER無差別級6人タッグ王者チームのタマ・トンガ&タンガ・ロア&石森太二に挑戦する。
今回の第0試合は16時開始予定とのことだが、新日本は試合前に物販で長蛇の列ができ毎年大混雑する。「第0試合開始までにドーム内に入れない」というファンの意見を取り入れる形で、今年は当初15時30分だった開場時間を15時に繰り上げた。ファンにとっては第0試合からが“イッテンヨンドーム”という認識が浸透しているのだ。
しかし、今回のドーム大会は2015年の『レッスルキングダム9』から4年連続で第0試合としてきた時間差バトルロイヤル『ニュージャパンランボー』が消滅。代わりに『ガントレットマッチ』を第0試合とした。『ニュージャパンランボー』には、ドーム大会の本戦から漏れた選手や、新日本OBや外国人選手がサプライズ参戦するため好評だった。今年は21選手が出場し、OBの垣原賢人が優勝している。過去の大会にはザ・グレート・カブキ、越中詩郎、藤原喜明、スコット・ノートン、ヒロ斎藤らが参戦し、ファンを喜ばせた。
木谷高明オーナーは「個人的な意見」として「第0試合という形ではなく、もっと規模を大きくして、『ニュージャパンランボー』がメインの大会があっても面白い」と話していた。ただ、全カードが発表された際には「え?『ニュージャパンランボー』やらないの?」と残念がる声も上がった。
現在の新日本ならWWEの『ロイヤルランブル』に負けない豪華な時間差バトルロイヤルができるはず。ドーム本戦にも入るような選手を入れて、優勝者にはIWGPヘビー級王座への挑戦権を与えたら、思わぬ選手が挑戦権を獲得する可能性も十分にあるだろう。今後の『ニュージャパンランボー』復活に期待したい。
またその『ニュージャパンランボー』に代わる『ガントレットマッチ』の参加チームがどんな編成になるのかも楽しみである。
取材・文 / どら増田
写真 / 広瀬ゼンイチ