ついにドラディションが動き始めた。
この日、23日のプレ旗揚げ戦のカードを発表した藤波。同マット参戦の意向を示していた新日プロの蝶野とレジェンドタッグを結成し、グラン浜田&ヒロ斉藤と激突することを明らかにした。
レジェンドとの再合体することになった藤波は、会見で「新日本とかドラディションとか抜きにして、われわれにできることがあるんじゃないか、と。団結する時は大きな動きがないといけない。タッグを組むこともあるでしょうし、戦うこともあるでしょうね」と改めてレジェンドへの継続参加を表明。さらには長州がプロデュースするロックアップにも「(可能性は)あるでしょうね」と登場をほのめかした。
そればかりか、「単発ではなく、行くからには業界を盛り上げる意味で、シリーズを通して」。レジェンドの一員として新日マットへのシリーズ本格参戦までチラつかせた。
長州、蝶野の呼びかけに呼応してみせた藤波だが、背景には旗揚げを控えるドラディションの台所事情が見え隠れする。藤波は「1月4日、いろんな選手があいさつにきまして、前向きな話ができましたんでね。(蝶野以外の新日本の選手が上がる)可能性ももちろんありますね。新日本の若手も場所を変えて上がってきても面白い」。
昨年は西村修&征矢学の全日本プロレス電撃移籍、“ミスターバックドロップ”後藤達俊の契約解除など、所属選手が相次いで離脱した無我ワールド・プロレスリング。ドラディションとして新たな船出をスタートするといっても、やはり所属選手不足は否めないところ。ドラディションの旗揚げを成功に導くためには人材確保が不可欠。藤波のレジェンド継続参戦表明にはそんなフトコロ事情が見て取れる。
プレ旗揚げ戦まで残り2週間のドラディション。果たしてその行く末はいかに。