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元ヤクルトのセーブ王・高津臣吾がついに現役引退!

 元ヤクルトのセーブ王で、現在は独立リーグのBC(ベースボール・チャレンジ)リーグに属する新潟アルビレックス・ベースボール・クラブで選手兼監督を務める高津臣吾(43)が、ついに現役引退を決意。今季限りで、ユニフォームを脱ぐ。

 高津は先の甲子園に出場した広島工業高校、亜細亜大学を経て、90年のドラフト3位でヤクルトに入団。当初は先発でも起用されていたが、3年目の93年に抑えに転向。6勝(4敗)20セーブを挙げて、最優秀救援投手のタイトルを獲得。チームのリーグ優勝、日本一に大いに貢献した。

 その後も、ヤクルトのクローザーとして活躍し、01年には自己最多の37セーブをマーク。03年には34セーブを挙げて、佐々木主浩(元横浜)の持つ当時の通算セーブ記録(NPB)229を更新した。

 同年オフにFA権を行使して、MLBのホワイトソックスと契約。04には6勝(4敗)19セーブをマークしたが、05年途中にメッツに移籍。

 06年には3年ぶりにヤクルトに復帰し、佐々木に次ぎ日本人2人目となる日米通算300セーブを達成した。

 07年オフには自由契約となり、08年1月にカブスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加するが、オープン戦で打ち込まれて戦力外。6月に韓国プロ野球のウリ・ヒーローズに入団し、18試合で1勝(0敗)8セーブを挙げた。

 09年は再びMLBに挑戦。ジャイアンツとマイナー契約を交わしたが、メジャーには昇格できなかった。

 10年は台湾の興農ブルズに入団。40試合で1勝(2敗)26セーブをマークしたが、オフにブルズから契約を打ち切られた。日本人で日本、米国、韓国、台湾の4カ国でプレーしたのは、高津が史上初。

 11年には新潟に入団し、27試合で0勝(2敗)16セーブの成績を挙げる。今季は監督を兼任し、公式戦では1度の登板もなかった。

 日米通算313セーブは、日本人では佐々木の持つ381に次いで歴代2位。日本(NPB)のみでは、通算286セーブで、岩瀬仁紀(中日)の343(8月31日現在)に次いで歴代2位。

 記録の上でも、記憶の上でも名を残し、4カ国を股にかけてプレーした伝説のクローザーが、現役生活に終止符を打つ。
(落合一郎)

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