これを受けて、上原は自身のブログで、「この年齢で2年を取れたことは本当にありがたいことです。代理人に感謝です。でも、ここからが大変だと思います。いい契約をしたんだから、結果を出さないとね」と記している。
今季の上原はクローザーとして、64試合に登板、6勝5敗26セーブ、防御率2.52の成績を残した。今季年俸は425万ドル(約4億7700万円)と格安だったため、倍以上のアップとなるが、チームの守護神という立場を考えるとリーズナブルだ。
上原が単年契約で交渉を進めれば、1000万ドルを超える年俸を手にすることもできたと思われるが、あくまでも複数年にこだわったため、1年平均900万ドルの年俸に落ち着いたもようだ。
果たして、この上原の年俸は高いのか、安いのか? 同じ日本人で見ると、ポスティングでヤンキース入りした田中将大投手(26)は7年総額1億5500万ドル(1年平均で約24億8700万円)と“別格”で大きな差がある。
ヤンキースからFAとなった黒田博樹投手(39)は今季、単年1600万ドル(約17億9700万円)で、上原の新年俸はその約半分だ。
今季、自己最多の15勝を挙げ、マリナーズとの契約が延長された岩隈久志投手(33)の来季年俸は700万ドル(約7億8600万円)で、それと比べると、上原の方がかなり高い。
ただ、上原は来年4月で40歳を迎える。この高年齢で、2年1800万ドル以上の複数年契約を勝ち取った例は、メジャーでもほとんど例がないという。その意味では、今回の契約内容は“好条件”といえそうだ。
※金額は推定。為替レートは本日の相場
(落合一郎)