スポーツ
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スポーツ 2018年10月07日 21時15分
10.31ヒートアップとどろき大会で、新日本参戦経験のある兼平が18歳の井土と王座戦
“中高年を元気にする”をテーマに掲げるプロレス団体「GOING-UP」は、王子BASEMENT MON☆STAR大会を9月29日に開催。セミファイナルで、ガッツ石島&井土徹也と、ヒートアップユニバーサル王者の兼平大介&大谷譲二というタッグマッチが組まれた。 井土は10.31ヒートアップとどろきアリーナ大会のメインイベントで兼平のタイトルに挑戦することが決定。カードが決まってからは荒々しさのあるファイトスタイルを見せている。この日も狙いを兼平に定めていたが、「ここはGOING-UPのリング。2人の前哨戦にはしない」と意気込む大谷に足元をすくわれそうな場面も見られた。 試合は、ガッツのコンディションが良好なこともあって、両チームが拮抗する闘いを見せていたが、最後は兼平のstrike of the kneeが井土を捕らえてカウント3。最後の前哨戦で王者である兼平が優位に立つ形になった。ベルトを肩に井土を踏みつけて挑発する兼平に、井土がつかみかかり試合後は大乱闘に発展した。 チャンピオンの兼平だが、新日本プロレス『LION'S GATE』で永田裕志や小島聡とも対戦し高い評価を得ている。前哨戦を終えて「自分も経験しているから分かるんですけど、挑戦表明するというのはすごく勇気のいる行動だと思うんですよ」と井土を評価した。 兼平は「新木場の試合後に突然殴りかかられたり、けんか腰で挑戦表明された時は一瞬頭が混乱したけど、心のどこかで客観的にその状況を楽しんでる自分もいました」と振り返る。「挑戦表明した後というのは必然的に見る側の人のハードルが上がり、今までは期待の新人で良かったのが、ベルトの挑戦者になる。1回目の前哨戦はまだ『期待の新人』、2回目の前哨戦ではようやく『挑戦者』に近づいた感はありましたね」と井土に理解を示しつつ、厳しく分析している。 一方の井土は「今回、挑戦表明したのは、ヒートアップ最大のビッグマッチだからこそ所属同士でメイン、タイトルマッチをやらないといけないと僕は思っていた(から)」と動機を語る。 「所属選手と有名な他団体の選手との対戦だと、有名選手と戦った所属選手の価値は上がるかもしれない。お客さんも入るかもしれない。だけど、本当の意味でヒートアップという団体は上にはいけないと思うんです。所属選手でやることに意味がある」とその意義を強調。「18歳でメインでタイトルマッチに挑戦するというのは話題になりやすい。大きく取り上げてもらえる可能性もある。“同世代の人が自分と年齢が近い人ビッグマッチのメイン!?”とか、そこから自分と同じ若い世代の人が、ヒートアップに興味を持ってるかもしれない。もしからたらヒートアップでプロレスをやりたいと思ってくれるかもしれないじゃないですか」とプロレス界やヒートアップのことを思っての行動だったと明かした。 井土は「とどろきでベルトを獲りますよ。前哨戦では改めてチャンピオンの強さを知らされましたけど、ヒートアップにヘビー級の強いチャンピオンがいてくれるのは嬉しいし、それを自分が越えればいいだけの話です」と意気込む。18歳にしては、かなりしっかりとした考えと覚悟を持っていることがよく分かる。 2人に初対面の印象を聞くと兼平は「初めて井土に会った時は細くてスラッとしていて黒髪で女子バレーボール選手みたいだなと感じてました(笑)」と笑わせた。「ただ、少し話したり練習したりした時から地頭が良くて、すごい才能はあるのは十分感じてました」と、はじめから井土の才能に気づいていたようだ。 井土も「初対面のイメージは、正直なところをいうと…あまりこれといったイメージはなかったです(笑)」と応じた。「僕が当時見たヒートアップでは、田村さんがエースで近藤さんのキャラの強さが勝っていたので…。ただ、見ていると徐々に惹きつけられる魅力を感じました。おそらくファンのままだったら、兼平大介のファンになっていたと思います。ファンだったら…の話ですが」と少しオブラートに包みながらも兼平を認めていた。 とどろきではどのような試合を見せたいのか? 兼平は「自分のチャンピオンの理想像は、ベタで王道だけど『相手の全てを受け止めて、さらにその上をいって勝つ』なのでその通りの試合をしたいと思う」と宣言。 井土は「メジャーに負けない、ヘビー級の闘いをして、ベルトを獲りたい」と意気込む。「おそらくチャンピオンと僕は目指してる場所は似ていると思う。チャンピオンは181センチ、100キロ。僕は180センチ、96キロ。なかなか、インディーでここまでデカイ選手はいないでしょう。デカさだけじゃない。気持ちも含めて、僕たちだからこそ、インディーではできない試合ができると思う」と期待する。 「僕の目標はメジャー。だからこそ兼平大介がベルトを持っている時にビッグマッチで挑戦する意味があると思う。そしてお客さんにも、ヒートアップってスゲエなって思わせるような試合をしたいですよね」と井土。インディーではなかなか見られないヘビー級の試合を見せたいと話した。 最後にとどろき大会への思いと、試合後に描くビジョンについて聞いた。 兼平は「プロレスに入団した頃、最近まで自分がヒートアップ最大のビッグマッチの大会のメインで、それも井土と試合をするなんて想像していなかった」と吐露。「とどろき大会では眩しいくらいの明るい未来を見せたいと思います。とどろき後のビジョンは…終わってから見えてくると思います」と話した。 井土「とどろきという、最大規模6,500人の会場のメインで、タイトルマッチ。今までにない責任感はある。それを18歳という年齢で超えてこそ意味がある。だから、とどろきでは、チャンピオンだけじゃなく、観客動員、他の試合も含めて全てと闘った上で勝つ」と改めて誓った。「僕がチャンピオンになったら、僕の価値観でベルトとともに団体、自分の価値を上げていきます。ベルトはその団体でいちばん強い者が持てる象徴ですから。僕がベルトを巻いた時には僕の色をつけていく。そしてプロレスファンにも届くベルトにしたいですね」と高い目標を口にした。 前哨戦では派手にやられてしまった井土だが、兼平も認めるように将来性とスター性は抜群。とどろきアリーナは井土がデビューした会場でもあるだけに、思いも強いようだ。この大会には藤波辰爾、藤原喜明、ザ・グレート・サスケら、レジェンドレスラーも出場する。その中、ヒートアップ生え抜き同士によるタイトル戦をメインに組んだのだ。チャンピオンの兼平にとっては乗り越えなければならない壁。インディーの新たな世界を見せてもらいたい。写真 / T-サモハン【どら増田のプロレス・格闘技aID vol.26】
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スポーツ 2018年10月07日 17時45分
オリックス担当記者が分析、シーズン終了で気になる賞レースの行方と“神童”の思い
▼9月18日〜10月4日オリックス・バファローズ戦績【対東北楽天ゴールデンイーグルス 京セラドーム大阪】18日○松葉貴大 5-3 安樂智大●19日●山本由伸(先発は東明大貴) 3-6 森原康平○(先発は辛島航)【対福岡ソフトバンクホークス 福岡ヤフードーム】22日●山岡泰輔 4-6 千賀滉大○【対千葉ロッテマリーンズ 京セラドーム大阪】24日●西勇輝 2-8 土肥星也○【対福岡ソフトバンクホークス 京セラドーム大阪】25日●ローチ 5-8 東浜巨○【対北海道日本ハムファイターズ 京セラドーム大阪】26日○澤田圭佑(先発は榊原翼) 3-2 宮西尚生●(先発は加藤貴之)27日●東明大貴 1-2 上原健太○【対千葉ロッテマリーンズ ZOZOマリンスタジアム】29日○山岡泰輔 7-1 石川歩●【対東北楽天ゴールデンイーグルス 楽天生命パーク宮城】30日○澤田圭佑(先発は松葉貴大) 5-2 高梨雄平●(先発は西口直人)10月1日○西勇輝 5-2 藤平尚真●【対福岡ソフトバンクホークス 京セラドーム大阪】10月4日○増井浩俊(先発は榊原翼) 2-1 加治屋蓮●(先発はバンデンハーク)10月5日東明大貴 - 千賀滉大※予告先発。締め切り時点で試合開始前※142試合65勝72敗5分けで4位確定 いよいよペナントレースも最終盤に突入した。パ・リーグでは西武が10年振りの優勝。ソフトバンクと日本ハムがCS進出を決め、2位争いを演じている。Bクラスはオリックスが残り1試合で2年連続で4位が確定した。福良淳一監督が6月から監督に就任した2016年が借金26、2017年は借金16、そして今シーズンは借金を一桁で終えることができた。勝率は上向いて来ているだけに、新監督のもとリセットされるのではなく、来シーズンに繋げたいところである。 4日現在、ソフトバンクの森唯斗がセーブ王になることが確定。オリックスの増井浩俊は4日にセーブシチュエーションで登板しながらも救援に失敗。この記事が出る頃に結果は出ていると思われるが、ソフトバンクの方が3試合多く試合を残していることから、増井が森に並び同時受賞する可能性は厳しいと言わざるを得ない。 となると、ファンの期待は“神童”山本由伸の新人王となる。ライバルは楽天の田中和基、ソフトバンクの加治屋蓮だが、由伸が高卒2年目であるという点は重視されるべきポイントだろう。最後に離脱してしまったのがマイナスポイントになる可能性も否めないが、田中はオールスターに選出されていない。加治屋も登板数は70試合越えをしてHPも由伸を抜く勢いがあるが、防御率が高く5年目というのを考えると、由伸有利と信じたいのがオリックスファン、関係者の総意だろう。本人も「今年は僕が獲って、来年は(榊原)翼が獲ればいい」と前代未聞の2年連続同チームの同期かつ同級生による新人王受賞を考えている。一生に一度しか獲れない勲章は“神童”の手に渡るのか。結果が出るまでトランキーロ(焦るな)!である。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2018年10月07日 17時15分
村田修一と同じコースをたどる? 戦力外通告を受けたかつてのスピードスター西岡剛に待つ厳しい前途
阪神タイガースは2日、西岡剛内野手と来季の契約を結ばないと発表。来季以降の現役続行が危ぶまれている。千葉ロッテ時代の2010年。チームをシーズン3位からクライマックスシリーズを経て日本一に押し上げ、自身も206安打、首位打者、最多安打のタイトルを達成し、メジャーリーグのミネソタ・ツインズに移籍するなど、華々しい活躍を見せた西岡だが、その後は苦難の連続。移籍間もない試合で「併殺崩し」のスライディングを受け故障し、戦線を離脱すると、復帰後は凡ミスを連発。「日本人内野手」の評価は、大きく落ちることになる。さらに、私生活でも妻の徳澤直子が妊娠中、アメリカに元グラビアアイドルを呼び寄せ、不倫していたなどと報じられ、人間的な信用を落としてしまう。2013年に半ば都落ちのような格好で阪神タイガースに復帰するが、初年度こそレギュラーに定着したものの、2年目以降は故障に悩まされ、戦線を離脱することが多くなる。2016年にはアキレス腱を断裂し、引退を決意したと言われるが、直前で翻意し現役を続行。しかし、高いパフォーマンスを出すことはできず、2018年は糸原健斗ら若手の成長に押され、ほぼすべてのシーズンを二軍で過ごすことになり、戦力外通告を受けることなった。戦力外通告を自身のInstagramで報告した西岡は、現役続行の意思を見せており、今後オファーを待つ模様。しかし、ある野球関係者は、かなり厳しいのではないかと指摘する。「西岡は若い頃遊び人で、素行を問題視する声がある。2009年の第二回WBCでは、当時絶頂期で第一回に出場したこともあり、代表に当然選出されると思われたが、落選。一部には第一回大会での態度が悪かったためと囁かれています。現在は『改心』したとのことですが、過去に一悶着あった選手は再雇用されにくい。特に最近はコンプライアンスも厳しくなっていますから。今年引退した村田修一も、巨人では若手の面倒見がよく外様ながら選手会長にも選ばれているのに、引き取り手がなかった。これも、若い頃の野球に対する態度が要因といわれています。村田の場合はそもそも態度が悪かったという話自体も怪しい。そうであったとしても、改心するエピソードはたくさんあり、実力を考えても獲得するチームはあるはずだった。しかし、若手への影響などを考え、二の足を踏んだ。西岡についても同様で、改心していたとしても、若い頃のよろしくない評判から、各球団が獲得を見送る可能性が高い。また、アキレス腱断裂後明らかにパフォーマンスが落ちていることもマイナス材料です」本当に獲得する球団はないのか。前出の関係者はこう語る。「人気低迷の巨人ならあるかもしれません。なんだかんだ西岡は知名度を持っており、人気が高い。看板選手のいない巨人が欲しがる可能性は十分。また、巨人は3軍を設けており、育成選手を多く獲得している。本人のやる気や態度を見極める意味で、低年俸の育成契約から這い上がるよう促すことが考えられる。古巣のロッテは鈴木大地や中村奨吾など若い内野手が台頭しており、西岡は必要ないでしょう。セカンドのレギュラーが流動的な巨人が、現実的なのでは」まさに「手負いの虎」となった西岡剛。今後彼がNPBの舞台に立つことはあるのだろうか?文 櫻井哲夫
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スポーツ 2018年10月07日 17時00分
楽天 石井一久GMを悩ます岩隈久志帰還へのイチロー対策
楽天・石井一久GM(45)の仕事をイチローが阻む? シアトル・マリナーズが岩隈久志投手(37)の今季限りでの退団を発表した(9月11日/現地時間)。岩隈は第三者を介してだが、「日本復帰も視野に入れている」と発言し、楽天の立花陽三球団社長も「しっかり調査させていただく。個人的には迎える準備はあると思っている」と、敏感に対応した。古巣帰還…。しかしこの話、スンナリとはまとまりそうにないのだ。 「岩隈は昨年9月、右肩にメスを入れました。その影響で今季も大きく出遅れ、5月にはマイナーでの実戦登板を果たしたものの、完全復帰にはほど遠い状態でした。マリナーズは『もう待てない』と、判断したんです」(特派記者) 事実上のクビだ。それに異を唱えたのが、マリナーズ球団会長付特別補佐のイチロー(44)なのだ。「岩隈は一見、ノホホンとした雰囲気ですが、実際は違います。イチローはリハビリ中の練習熱心さ、対戦打者の研究に余念のないマジメさを高く評価しています」(同) イチローは滅多なことでは他人を褒めたりしない。そのクールガイが認めたとなれば、話は違ってくる。イチローと定期的に連絡を取り合っているオリックスも争奪戦に参戦するだろう。 「思い出されるのが、'04年のオリックスと近鉄の合併劇。新規参入の楽天と両チームの選手が分配ドラフトにかけられ、当時の岩隈は『楽天に行きたい』とダダをこね、今日に至っている。『帰って来い』と交渉されたら、岩隈も無視できない」(ベテラン記者) 楽天のゼネラルマネジャーになった石井一久氏も元メジャーリーガー。米国にネットワークがあるとされ、イチローとの駆け引き争いになるのは必至だ。 また、関係者によれば、新旧の日本人メジャーリーガーの中で、もっとも発言力を持っているのは、長谷川滋利氏だという。その長谷川氏の肩書は、オリックスのシニアアドバイザーで、マリナーズOBでもある。石井GMも岩隈獲得に失敗すれば、就任早々に求心力を失ってしまう。 「先発投手が不足している巨人、阪神、中日あたりも調査してくるでしょう。岩隈の代理人は日本事務所を開く際、元楽天職員のサポートを受けています。その点では楽天が一歩リードと言えますが、代理人はビジネスライクに徹する性格で、もっとも条件のいいところと話をし、それを岩隈に伝えるだけ。実際、世代交代の進んだ楽天に帰還しても出番は少ない。岩隈はシアトル郊外に購入した自宅を手放そうとしません。引退後も米国に滞在し続けるようで、『古巣』だけが交渉の切り札になるとは考えにくい」(同) とはいえ、石井GMにもメンツがある。楽天の新規参入時を知るベテランの他球団流出は避けたいところ。 イチロー&長谷川氏との駆け引きも興味深いが、実戦復帰も不安な岩隈は来年38歳になる。そもそも本当に戦力になるのかどうか、疑問は残る。
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スポーツ 2018年10月06日 21時30分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「小橋建太」生きざまでファンを熱狂させた“絶対王者”
サラリーマンを辞めてコネでプロレス界入りした凡才が、いつしか業界のトップに立ち“絶対王者”と称されるまで成り上がってみせた。そんな小橋建太のサクセスストーリーを支えたのは、周囲があきれるほどの練習量とたゆまぬ努力であった。 “努力を重ねた末に成功を果たす”というのは少年漫画やドラマの定番ストーリーだが、プロレスの世界においては決して主流ではない。 トップスターに求められるのは、リング上でのアピールにつながる天才的な格闘センスや過激なフィニッシュホールド、あるいは怪物的な体躯やアイドル的なルックスなど、見た目にも派手な部分であり、レスラーの内面を表現する場合も“悪役に向けた怒り”や“痛みに耐える根性”というような、やはり客席に伝わりやすいものとなる。目に見えづらい日頃の努力などは、あくまでもサブストーリーの位置付けだ。 その意味からすると“努力”を前面に打ち出してトップを張った小橋は、古今東西のプロレス界を見渡しても相当にまれな存在ではなかろうか。 若手時代の小橋についてジャイアント馬場が「趣味は練習」とテレビ解説で評したように、その頃のウリはほぼそれ一本。 特別に技術やパワーで優れていたわけでもなく、デカくもなければマッチョでもない。顔つきも整ってはいるが、とりたててイケメンでもなく、マイクパフォーマンスなどはむしろ不得手であった。 さらに言えば、ライバル関係などのアングルにも恵まれてこなかった。 ジョニー・エースやパトリオットと組んだユニット“GET”や秋山準らと組んだ“バーニング”は、実質的に小橋が主役のユニットではあったが、その当時の全日本プロレスのメインストーリーはあくまでも四天王プロレスであり、軍団の長であることの価値はさほど高いものではなかった。 「それに四天王の他のメンバー(三沢光晴、川田利明、田上明)は年齢や経歴で明らかに上回っており、小橋からすれば乗り越えるべき壁ではあっても、ライバル関係とは言い難いものでした」(プロレスライター) アマレスで全国レベルだった三沢と川田、大相撲で十両まで昇進した田上と比べると、部活程度の柔道経験しかない小橋は、プロ入り前のバックボーンでかなり見劣りする。 プロレスラーへの憧れを抱きながらも一度はサラリーマンの道を選び、諦めきれずに入団試験に挑むも、書類審査で落選。ツテをたどってなんとか潜り込んだというまさに“雑草中の雑草”でありながら、周囲があきれるほどの練習量でトップの一角にまでのし上がった。 「しかし、小橋が他とは違うのは、そうして頂点に立った後も“努力の人”というキャラクターは変わらぬままでいて、さらに人気が高まったことなんです」(同)★GHCヘビー級王座を13度防衛 三沢らとともにプロレスリング・ノアを旗揚げした当初は、故障による欠場もあったが、復帰してから2003年にGHCヘビー級王座を獲得すると、そこから2年にわたり13度防衛。これと並んで同タッグ王座にも就く“絶対王者”として君臨する。 ノアに移ってからの小橋は、交流戦も含めてシングルマッチでわずか2度しか敗れていない(旗揚げ2戦目の秋山戦とGHC王座陥落となった'05年の力皇戦)。力道山の時代なら次々と新たな外国人を相手にすることで、連勝と人気の両立も可能だったろう。しかし、小橋の場合は2000年代の話である。 ある程度限られたメンツを相手にして一方的に勝ち続け、そうなるとファンの方が飽きてしまいそうなものだが、逆にこの時期のノアは、新日本プロレスに代わるプロレス界の盟主と言われるほどに人気を高めていった。 ライバルもいない、勝ったり負けたりのストーリー展開もない、明確なベビーフェイスとヒールの区別もない。それまでのプロレス興行の常識からまったく外れていながらも、小橋の人柄への信頼と試合内容だけで、ファンの熱狂を呼んでみせたのだ。「ノアでの2度の敗戦は、若手を格上げして新たなストーリーをつくっていこうという意図があってのことでしょうが、ファンがそれを許さなかった。その意味で象徴的だったのが'05年の東京ドーム大会です」(同) この大会での小橋と佐々木健介との一戦は、タイトルマッチでもなければ特別な因縁があったわけでもない。それでいて同日に行われた力皇のGHC戦や三沢と川田の因縁決着戦を差し置き、プロレス大賞の年間最高試合賞を獲得している。 小橋がその生きざまを込めて、チョップ合戦を繰り広げるだけで十分。そこに華麗な技や余計なアングルは一切必要ないというのが、ファンや関係者の答えであったのだ。小橋建太***************************************PROFILE●1967年3月27日、京都府福知山市出身。身長186㎝、体重115㎏。得意技/剛腕ラリアット、ムーンサルトプレス、バーニング・ハンマー。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2018年10月06日 17時41分
“レジェンド”ブル中野プロデュースのプロレス開催!現役時代のメイクでまさかの試合介入も!?
<10月6日 中野セントラルパーク内特設リング> 今年で10回目となる「中野にぎわいフェスタ」でのイベントで、元WWF女子王者のレジェンド女子レスラー・ブル中野が、引退後初めてプロレスをプロデュース。さらに解説も務めた。これはJ:COMチャンネルで放送中の『中野人図鑑』で番組MCを務めるブル中野とJ:COM中野が一緒に企画した肝入りのイベントで、2試合が組まれた。 第一試合は中野区観光大使を務めるNORIと”明治生まれの最高齢レスラー”がばいじいちゃんが対戦。なんとNORIは、がばいじいちゃんの孫とのこと。まさかの血縁者対決となった。ヨボヨボのがばいじいちゃんに対し、場外で椅子攻撃を仕掛けるNORIに、解説のブル中野は激昂した。ブル中野は得意のヌンチャクでNORIを一撃。アシストを受け突然元気になったがばいじいちゃんは、トップロープから見事なトペアトミコを決め勝利。ブルにていねいに挨拶し、リングを後にした。 メインイベントは伊藤薫&青野敬子VS井上京子&Sareeeのワールド女子プロレス・ディアナ所属4人によるタッグマッチ。WWWD世界シングル王者のSareeeのはつらつとしたファイト、青野の切れ味鋭いキック、井上と伊藤のパワフルな攻防で、両チーム一歩も譲らぬ好試合になり、観客もヒートアップ。あっという間に時間は過ぎ、時間切れ引き分けかと思われたが、今年デビュー30周年を迎える京子は最後、翌日に引退を控えた青野に惜別のナイヤガラドライバー。そのまま3カウントを奪い勝利を収めた。 試合後、ブル中野は「観客が沸いてくれて、やって良かった」と安堵の表情。久しぶりのメイクは「昔の気持ちに戻った感じ。ナメられちゃいけない気分になった」と口にした。またこの日、ブル中野は中野区観光大使に就任したとのこと。「中野の役に立ちたい。中野にはプロレス団体がないので、イベントでプロレスをやりたい」と目標を披露。すると酒井直人中野区長が「プロレスの街、中野にしましょう!」と高らかに宣言した。 区長の強力な支援を取り付けたブル中野。これからも大使として中野を、そしてプロレスを盛り上げてくれるだろう。今後はプロレスプロデューサーとして、レジェンドになってくれそうだ。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2018年10月06日 06時15分
3度目の原氏登板と同時進行!「ヨシノブに再登板のチャンスを」の声
「3度目の原」の後に、巨人が見据えるものは…。 巨人・高橋由伸監督(43)が3年契約の満了をもって、退任することが決定した。フロントは続投の方針を固めていたが、高橋監督が任期中に一度も優勝争いに絡めなかった責任を取りたいとし、フロントは慰留できなかったという。「高橋監督の采配に満足していたわけではありません。若手が頭角を現したことを認め、一貫して擁護発言に徹してきたのも『慰留』のためです。適当な後任候補がいませんからね」(関係者) 報道によれば、高橋監督が辞意を伝えたのは9月下旬。関係者の証言によれば、フロントはそれ以前に「高橋監督は辞めるつもりだ」と察していたということになる。 後任は前監督の原辰徳氏(60)のようだ。たしか、読売グループはゴジラ松井の監督就任を夢見ていたはずだが…。「それとなく、本人にその意志があるのかどうか、また、松井自身にも読売グループが将来の監督就任に期待している旨を伝えてきました」(前出・同) 原氏が再々登板するのは、松井氏から色好い返事がもらえなかったことも意味している。今回のヨシノブ退任と同時に伝えられているのは、フロントの刷新。注目されている人事は鹿取義隆GMの処遇で、現時点では残留と退任の両方が出ている。 「原氏の第一期政権、それも最初の一年目にヘッドコーチを務めたのが鹿取GMでした。鹿取氏の絶対に折れない頑固な性格と衝突してしまい、一年でコンビ解消となってしまいましたが」(ベテラン記者) 鹿取GMの退任を予想する側の根拠の一つに、02年時の衝突がある。また、監督時代の原氏は歴代ゼネラルマネージャーとぶつかっていた。原氏は背広組の現場関与を嫌い、トレードなど自身の知らないところでチーム編成が進められるやり方を受け入れらなかった。そう考えると、原氏の考え方に歩み寄れる新しいゼネラルマネージャーが選ばれるかもしれないが、鹿取GMもオトナである。「原氏がやりたいような…」と一歩引いたやり方に変えてくるのではないだろうか。「原氏が後任に浮上してきた最大の理由は、今の巨人が弱いからです。2年くらいで、チーム再建のメドを立ててもらい、また若い監督にバトンタッチするはず」(前出・同) チーム再建後に登場する「若い監督」というのがポイントとなりそうだ。 フロントには「高橋監督に申し訳ない」との声も多く聞かれた。第二期原政権が終了し、そのときもめぼしい後任候補が見つけられず、兼任コーチだったヨシノブに白羽の矢が立ち、そのまま現役生活も終わらせてしまった。ドラフト1位入団のエリートでもあり、その金看板を「優勝ナシ」の汚名を着せたまま放り出すのは心苦しいというわけだ。「原氏の後にもう一度、高橋監督のビジョンも描いているのでは。問題はそのとき3度の監督登板の重責を終えた原氏の処遇です。外部の相談役みたいな肩書ではなく、フロントの要職を用意しないと…」(前出・関係者) 適任と思われる肩書は、ゼネラルマネージャーだ。ヨシノブにもう一度バトンタッチしたときにその「後ろ楯」となる。そう考えると、第三期原政権を支えるゼネラルマネージャーは、ヨシノブ再登板のときに“動かしやすい人”が適当ということになる。 仮に原氏の任期が2年とする。鹿取GMは17年シーズン途中からなので、計4季を務めたことになり、「そろそろ後任を」という空気も作りやすくなる。また、鹿取GMも退任となれば、現場出身者ではなく、読売グループの役員幹部の配置換えで、原氏の次の監督時に「本格的なフロント体制を」となるだろう。「原氏が神経を遣うのは、ベテラン阿部の処遇です。阿部は今もチームのまとめ役なので、このままいけば有力な監督候補となります。高橋監督の再登板ではなく、阿部を推す声も聞こえてくるかもしれない」(前出・同) 巨人の監督人事は、「次の次」まで考えなければならないところまで深刻な問題となっているようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2018年10月06日 06時00分
まさかの大台に乗った“昭和戦士”も?大相撲各段の最年長力士たち
当代きっての技巧派力士として、幅広く人気を集めている安美錦(西十両筆頭)。その彼が3日に40歳の誕生日を迎えたということは、既にご存知の方も多いだろう。 今回不惑を迎えた安美錦は、現役最年長の十両でもあることも広く知られている。その年齢を考えるとある意味当然ともいえるのだが、その他各段の最年長力士は一体どの力士で、どのような年齢となっているのだろうか。9月場所の番付を元に、それぞれ紹介していきたい。 幕内における最年長力士は、36歳の嘉風(西前頭15枚目)。7月場所は初日からの13連敗を含む「2勝13敗」と不振にあえいだが、9月場所では一転して「11勝4敗」の好成績。まだまだ老け込んではいないということを、自らの手で証明している。 幕下で最年長力士となっているのは、今年37歳を迎えた里山(東幕下21枚目)。昨年9月場所から幕下での戦いが続いているが、それまでは30場所に渡って関取の座を守り続けてきた実力派だ。 三段目で最年長力士の座についているのは、42歳の翔傑(西三段目30枚目)。1995年3月場所の初土俵から現在に至るまで皆勤を続けている、非常に息の長い力士だ。ちなみに、稀勢の里が横綱に昇進して以降は、その付け人を務めてもいる。 序二段の最年長力士であり、現役最年長力士でもあるのが48歳の華吹(東序二段78枚目)。まだ元号が昭和だった1986年3月場所の初土俵から、32年に渡って土俵に立ち続けている紛れもない“レジェンド”だ。 序ノ口の最年長力士となっているのが、41歳の澤勇(東序の口15枚目)。2013年9月場所から昨年の11月場所までは、自身がファンだったアイドルにちなんだ「桃智桜」という四股名でも相撲をとっていた力士だ。この四股名を見て、ピンときた方も多いことだろう。 以上が、現時点での各段における最年長力士たちである。角界には“戦力外”といった類の概念はなく、体が動く限り相撲を取ることが可能だが、彼らはどこまで土俵に立ち続けることができるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年10月05日 21時15分
新日本プロレス世界戦略へ新たなプロジェクト、アメリカ版『LION’S GATE』開催!
今年、アメリカで3大会を開いた新日本プロレスが“世界戦略”を着々と展開している。現地時間の来年4月6日には、世界最大のプロレス団体WWEの“お膝元”MSG大会(ニューヨーク)をROHと合同で開催すると発表。現地の反響はすさまじいそうで、フルハウスになるのは確実と言われているのだ。現在の新日本はアントニオ猪木の時代でも実現できなかったことを成し遂げようとしている。 そんな中、またまた新たな新プロジェクトが発表された。現地時間の11月10、11日に、『CharaExpo USA 2018』(アナハイムコンベンションセンター=カリフォルニア州)内で『Lion’s Break Project 1』を開催することが決定した。日本で行われている永田裕志プロデュースの若手選手育成大会『LION’S GATE』のように、現在、柴田勝頼らがコーチを務めているロサンゼルス道場出身の若手選手育成をテーマにするという。『LION’S GATE』では、全日本プロレス、K-DOJO、ヒートアップなど、団体の枠を超えて選手を受け入れ。先シリーズでは『LION’S GATE』に出場していたK-DOJOの吉田綾斗が、永田の推薦でシリーズフル参戦を果たしている。 11月の大会では9.30ロサンゼルス大会でデビューした“ロスのヤングライオン”クラーク・コナーズとアレックス・コブリンの試合が早くから注目されている。 初日は9.30ロサンゼルス大会で因縁が再燃し、7.7サンフランシスコ大会からNEVER無差別級選手権で対戦経験のある後藤洋央紀とジェフ・コブのシングルが実現。日米でど迫力の試合を展開した両者の再戦には期待できそうだ。 2日目は、IWGPヘビー級王座を保持しているケニー・オメガが、新日本プロレスの道場育ちのデビッド・フィンレーとシングルで対決。フィンレーにとっては、同じヤングライオンでの経験を持つジェイ・ホワイトやジュース・ロビンソンがケニーと対戦しているだけに、「待ってました」とばかりに思いをぶつけるのではないか。アメリカでカリスマ的な人気を誇るケニーとは対戦するだけでも知名度が上がる。フィンレーにとってはビッグチャンスだ。サラブレッドの底力を見せる時がやってきた。『Lion’s Break Project 1』参戦選手デビッド・フィンレー獣神サンダー・ライガー田口隆祐ACH後藤洋央紀ロッキー・ロメロケニー・オメガジェフ・コブクラーク・コナーズアレックス・コブリン 当日はサイン会なども開催される予定。このブランドが、いずれWWEのNXTのようなブランドに発展すれば、WWEの視線が“ニュージャパン”に集まる可能性もある。新日本を買収した時、木谷高明オーナーは「WWEが相手にするには今の数倍売り上げを出さないと振り向かない」と話していた。あれから6年が経ち、振り向く存在になったのは確か。新日本は選手流出に気をつけなければならない時期に来ているが、覚悟がなければできないような“アメリカ侵攻”を止めていないのも事実である。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2018年10月05日 17時45分
【DeNA】これからも荒波SHOWを!…再び歓声浴びて翔け!
☆赤い手袋のスピードスター 9月30日、追浜の横須賀スタジアム。ファームの本拠地最終戦が行われた。「1番・センター荒波、背番号4」がコールされ、4打数ノーヒットではあったが元気にフル出場し、今シーズンのファームゲームを終えた。 しかし翌日、ベイスターズは荒波翔と来季の契約をしない模様だと報道され、3日には正式に球団から発表された。横浜生まれ横浜育ちの荒波は、地元の名門横浜高校に進学し、大学、社会人を経てベイスターズに入団した生え抜きのスター。俊足を活かしたセンターの守備範囲は非常に広く、また強肩で捕殺も多かった。まさに相手に絶望を感じさせる守りで、プロ入り2年目の2012年と13年には連続してゴールデングラブ賞を受賞。DeNAベイスターズの黎明期において、期待のホープとして人気を博した。しかし、度重なるケガに泣かされた。ハッスルプレーとそのスピードを身上とするスタイルが“諸刃の剣”となり、骨折や肉離れで戦列を離れることが多くなってしまった。☆若手の台頭 すると、桑原将志、乙坂智、関根大気らの若手が台頭。2016年は36試合、昨年は47試合と荒波の出場機会は減少してしまう。そして、今年はわずか11試合に留まり、ヒットを1本も打つことができなかった。ベイスターズでのスタメンが8月16日のナゴヤドームの中日戦で、横浜高校の先輩、”レジェンド”松坂大輔との対戦が最後だったとは、何とも皮肉な形となった。☆新たなフィールドで 本人は現役続行を希望と聞く。ファームではあるが、打率は.304の数字を残している。くしくも横浜高校の同級生、ヤクルトの成瀬善久も戦力外通告をされたが、32歳は老け込む年ではない。まだまだやれるはずだ。 誰にでも丁寧な対応で、30日も最後までファンにサインをするナイスガイ。来季はベイスターズのユニフォームでは無くなることは寂しいが、新天地でもケツメイシのカーニバルに乗って恒例の“タオル回し”で応援したいファンは多い。新たなフィールドで煌めいて欲しいと切に願う。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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