今大会から着用コスチュームについての規約が新たに制定される。これまで着用が許されていたロングスパッツが試合の公平性を考慮して使用禁止になる方針で、この日は新ルールをめぐりディフェンディングチャンピオンのサワーと、トーナメント大本命の“反逆のカリスマ”魔裟斗の明暗がくっきり分かれた。
トレードマークのロングスパッツが使用禁止となったサワーはあからさまに不満顔。会見では新ルールについて「納得いかない」「シュートボクシングの代表として履いているだけ。試合でダメージとか影響はないのに…」などとキレ気味。さらには「いろんな格闘技が集まったK-1のリングなのに、コスチュームを統一するのは理解できない」と不満を爆発させた。
サワーと対照的だったのが魔裟斗。かねてから「決勝はサワーとやりたい。倒す自信がある」と頂上決戦をにらむカリスマは、ロングスパッツ禁止について「まあみんな平等な条件じゃないとね。あれ1枚あるのとないのじゃ違うから」と納得の表情だ。
それもそのはず。実はコスチュームの規制については魔裟斗が決勝大会前から提言してきた経緯がある。トーナメントの対抗軸となるサワーが、コスチューム規制でロングスパッツを履けなくなったのは、カリスマにとって2度目の世界制覇に向けて追い風となる。
決勝目前にぼっ発したコスチューム問題は今大会に影響を及ぼすことになるのか、ゴングが待ち遠しい。