「ビーディのメジャー初勝利は、2019年6月17日のドジャース戦でした。マエケン(前田健太)と投げ合って勝ったんです。日本球界と縁があるのかも」(米国人ライター)
3月23日の全体練習では、ランニング、ストレッチなどの後、軽めのキャッチボールをして早めに上がってしまった。
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その全体練習には、菅野の姿も確認できた。終始、無言…。目測なので正確ではないが、80メートルほどの遠投もこなしていた。
18日の日本ハムとのオープン戦では“右ヒジの違和感”を訴え、わずか1イニングで降板している。右ヒジの状態に関しては詳細は発表されていない。遠投も淡々とこなす様子から察するに、重症ではなさそうだ。
「今後も一軍帯同で調整していきます。本当にひどかったら二軍行きですし、原辰徳監督は『実力至上主義』を掲げています。投げられない投手を一軍に置いておくわけにはいきません。まして、開幕戦まであと1週間なのに」(スポーツ紙記者)
しかし、「早期復帰」とはいかないようだ。
18日の不甲斐ない投球後、首脳陣は菅野の「当面の扱い」について話し合っていた。
「要するに、目の届くところで調整させよう、と。二軍首脳陣を信頼していないわけではありませんが、一軍を離れたら、菅野の集中力が切れてしまうと判断し、監視下で再調整させることになったんです」(球界関係者)
「一軍帯同」には、2つの意味がある。早期復帰が可能な場合と、首脳陣が状態を確認したいと思った時。選手の立場からすると、後者で帯同となった時は、恥ずかしさと悔しさが入り混じり、「二軍に降格させてくれ」と思うのだそうだ。
原監督は18日の降板後、メディア陣の「菅野の状態」について質問され、
「信頼しながら放任しているわけだからね。しっかり調整してくれているもんだと…」
とこぼしたそうだが、「放任」とは、マイペース調整を許した今春キャンプのことを指している。
額面通りに受け止めれば、菅野の調整は失敗ということになる。
「菅野の次の登板は二軍戦でしょう。阿波野秀幸投手チーフコーチは不安解消の目的で、テスト登板の機会を与えるべきと言っています。オープン戦も残り少なくなってきましたし」(前出・球界関係者)
「エースの特権」も剥奪されたようだ。信用を取り戻すのは並大抵のことではない。
野手陣での出遅れは、坂本勇人内野手。打撃不振でオープン戦の打率は0割7分1厘、坂本には「オープン戦不振でもペナントレース本番には間に合わせる」の傾向もあるが、開幕カードの中日3連戦で結果を出さなければ、菅野同様、「原監督も決断する」との見方も強まっている。
また、ビーディに続く第2戦の先発も新外国人投手のフォスター・グリフィン投手になりそうだが、NPB資料によれば、開幕1、2戦で外国人投手が続けて先発したのは、過去4回。「4回とも連敗」だった。原巨人は厳しいスタートとなりそうだ。(スポーツライター・飯山満)