問題となっているのは、「5-7」と巨人2点ビハインドの7回裏1死一、二塁でのこと。一発出れば逆転のチャンスで打席に入った坂本に対し、DeNA4番手・平田真吾はカウント「1-2」から4球目に146キロストレートを投じる。坂本は外角の際どいコースだったこの球を見送ったが、審判からストライクと判定され見逃し三振となった。
ストライク判定の直後、中継では坂本の表情がアップで映し出される。ストライクのコールを聞いた坂本は審判、バックスクリーン方向を一度ずつ交互に見た後、再度審判の方を振り向き「えっストライク!?」というふうに口を動かす。抗議を受けた審判は判定を覆さなかったが、坂本は右手で口元をかきながらぶぜんとした表情を浮かべるなど、判定への不満をにじませベンチへ下がった。
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この坂本の表情を受け、ネット上には「坂本が際どい判定にめちゃくちゃ困惑してる」といった驚きと共に、「気持ちは分からんでもないが、あからさまに不満を態度に出すのは慎むべき」、「今回は特に何もなかったけど、審判次第じゃ退場もあり得るからちょっと考えてほしい」など苦言も寄せられた。
また、ファンの間では二走・吉川尚輝にも注目が集まった。リードを取りながら平田の4球目を見ていた吉川は自身もボールだと感じたのか、ストライク判定を見た瞬間に両手で頭を抱えるジェスチャーをしながら二塁に帰塁。ネット上には「坂本以上に吉川のリアクションが印象的だった」という声が散見された。
7回裏はDeNA3番手・田中健二朗から1死一、二塁のチャンスを作り降板させると、後を受けた平田から岡本和真がタイムリーを放ち坂本に回していた巨人。追い上げムードの状況だったことも坂本、吉川の落胆を大きくした一因になったようだ。
文 / 柴田雅人