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【DeNA】これからも荒波SHOWを!…再び歓声浴びて翔け!

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荒波翔

☆赤い手袋のスピードスター

 9月30日、追浜の横須賀スタジアム。ファームの本拠地最終戦が行われた。「1番・センター荒波、背番号4」がコールされ、4打数ノーヒットではあったが元気にフル出場し、今シーズンのファームゲームを終えた。

 しかし翌日、ベイスターズは荒波翔と来季の契約をしない模様だと報道され、3日には正式に球団から発表された。横浜生まれ横浜育ちの荒波は、地元の名門横浜高校に進学し、大学、社会人を経てベイスターズに入団した生え抜きのスター。俊足を活かしたセンターの守備範囲は非常に広く、また強肩で捕殺も多かった。まさに相手に絶望を感じさせる守りで、プロ入り2年目の2012年と13年には連続してゴールデングラブ賞を受賞。DeNAベイスターズの黎明期において、期待のホープとして人気を博した。しかし、度重なるケガに泣かされた。ハッスルプレーとそのスピードを身上とするスタイルが“諸刃の剣”となり、骨折や肉離れで戦列を離れることが多くなってしまった。

☆若手の台頭

 すると、桑原将志、乙坂智、関根大気らの若手が台頭。2016年は36試合、昨年は47試合と荒波の出場機会は減少してしまう。そして、今年はわずか11試合に留まり、ヒットを1本も打つことができなかった。ベイスターズでのスタメンが8月16日のナゴヤドームの中日戦で、横浜高校の先輩、”レジェンド”松坂大輔との対戦が最後だったとは、何とも皮肉な形となった。

☆新たなフィールドで

 本人は現役続行を希望と聞く。ファームではあるが、打率は.304の数字を残している。くしくも横浜高校の同級生、ヤクルトの成瀬善久も戦力外通告をされたが、32歳は老け込む年ではない。まだまだやれるはずだ。

 誰にでも丁寧な対応で、30日も最後までファンにサインをするナイスガイ。来季はベイスターズのユニフォームでは無くなることは寂しいが、新天地でもケツメイシのカーニバルに乗って恒例の“タオル回し”で応援したいファンは多い。新たなフィールドで煌めいて欲しいと切に願う。

取材・文・写真 / 萩原孝弘

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