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野球 桑田VS清原のKK対決プラン浮上

 元メジャーリーガーの桑田真澄氏が23日、埼玉・越谷市民球場で1日限りの復活登板を果たした。テリー伊藤率いる「のってけベイブルース」の一員として、欽ちゃんこと萩本欽一率いる「茨城ゴールデンゴールズ(GG)」と対戦。試合後にはテリー氏から再度のラブコール。再登板に意欲をみせた桑田氏だが、水面下では今シーズン限りで引退するオリックス・バファローズの清原和博との「KK対決」プランが浮かび上がっている。

 日本プロ野球史に残る名勝負が再び蘇る!?
 今年3月に現役引退を表明した桑田氏。この日は、のってけベイブルースの“助っ人”として茨城GG戦に引退後、初登板。最後の現役生活を送った米大リーグ、ピッツバーグ・パイレーツのユニホームを着て出場し、勝利投手となった。
 試合後、桑田氏はグラウンドをゆっくりと1周し、詰め掛けた1万人のファンを前にあいさつ。今後については「日本の野球界に2倍、3倍の恩返しがしたいと思います」と少年野球の指導や全国行脚を考えている。
 あらためて「ユニホームを着てプレーするのは最後」と語った桑田氏だが、その一方、テリー氏から「ベイブルースに、もう1回出てよ」とラブコール。桑田氏は「はい」と即答し、再登場に同意した。
 “1日限定復帰”に前向きな意向を示した桑田氏だが、再登板にはどのような舞台が用意されるのか。
 この試合を主催したニッポン放送関係者は「欽ちゃんとテリーさんの言葉を借りるならば『本当に野球を初めてみる人たちを楽しませるようにしていきたい』。お客さんが期待しているシーンだと思うので“KK対決”なんておもしろい。それに“関東”での清原(選手)の引退試合はまだ(未定)ですし」と語る。
 なんと清原の引退試合を兼ねた桑田VS清原のKK対決の構想を描いているというのだ。KK対決といえば、オールスターや日本シリーズなどでファンを魅了した名勝負。今年7月29日に桑田氏が打撃投手として登板しているが、“公式戦”では1994年の日本シリーズ以来実現していない。
 毎年9月23日に行われている、のってけベイブルースVS茨城GGの通算成績は、これまで1勝1敗1分と全くの五分。KK対決がこの試合で実現すれば、真剣勝負をファンが食い入るように見つめるのは間違いない。
 この日、桑田の登板を一目、見ようと球場に足を運んだファンからも「桑田にとっての4番は清原。見てみたい」(34歳、会社員・男性)、「やっぱりKK対決かな。中学生のころ見ていて大スターだったので、特別な存在。当時のことを思い出します」(30代、会社員・女性)など“KK対決待望論”が巻き起こっている。
 現役引退後、各方面に引っ張りだこの桑田氏に突如、浮上したKK対決。1日も早い実現に期待したい。

○桑田が“174勝目”
 桑田が非公式ながら“174勝目”を挙げた。
 この日、パイレーツのユニホーム姿でマウンドに立った桑田。2回を2安打無失点に抑え、3回からはセンターの守備についた。イチローもびっくりの“またの下キャッチ”を見せるなど、野球センス抜群の動きを見せ、ライト、レフト、さらにはショートを無難にこなした。
 のってけベイブルースは3-6で迎えた8回裏に、得点が倍になる特別ルールに助けられて5-6と1点差まで詰め寄った。
 最終回には再びマウンドに立ち、欽ちゃんと対戦。「変化球もまぜていかないと」と警戒していた桑田はカーブを織りまぜ、最後は力のあるストレートで空振り三振に打ち取った。試合はその裏に元千葉ロッテマリーンズの“ジョニー”こと黒木知宏がライトに犠牲フライを打ってサヨナラ勝ち。非公式ながら、2006年4月13日の広島カープ戦以来、2年5カ月ぶりの勝利投手となった。
 試合後は、「本当はひとりひとりに御礼申し上げたいところですが…本当に皆さんから温かいご声援をいただきましたことに、心より感謝申し上げたいと思います」と涙で声を詰まらせた。

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