スポーツ
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スポーツ 2018年10月03日 17時45分
二刀流封印の大谷が「米史上5人目の快挙」を引き寄せる!
二刀流を封印する大谷翔平(24)にとって、来季は「飛躍のシーズン」となるかもしれない。 二刀流を封印する理由は右肘にメスを入れたためで、米メディアの報道によれば、「手術は成功。トミージョン手術は、打者なら半年くらいで実戦復帰できるまでに回復する」とのこと。来季、投手としての出場はできないだろう。二刀流を封印し、打者に専念することになるが、早くもエンゼルスの首脳陣は大きな期待を寄せていた。「『40−40』が誕生するかもしれない。そうなれば、史上5人目です」(関係者) 日本のプロ野球界には「トリプルスリー」なる“称号”もある。3割、本塁打30、盗塁30をマークした選手を指すのだが、メジャーリーグの「40−40」とは、本塁打40、盗塁40を達成した選手を言い、過去4人しか出現していない。「96年のボンズ(ジャイアンツ)、98年A・ロドリゲス(当時マリナーズ)など、いずれもその時代を代表するスラッガーばかり」(米国人ライター) 大谷がバッターに専念すれば、本塁打40、盗塁40は、決して実現不可能な数字ではないという。 まず、「本塁打40」だが、今季の大谷は114試合367打席に立ち、22本の本塁打を放った。メジャーリーグには「打数÷本塁打」という指標があって、ホームラン1本打つのにどれくらいの打数を要するかを示す指数を重要視する。大谷は四球37、敬遠2、死球2。「326÷22=14.8」。つまり、データ上では15打数に1回の確率で本塁打を放っていることになり、昨季、本塁打王のタイトルを獲得したア・リーグのジャッジが14.3、ナ・リーグのスタントンが17.0。ジャッジは52本、スタントンは59本を放った(いずれも現ヤンキース)。ジャッジ、スタントンともに540打数以上であり、大谷が打者に専念すれば、当然、打数も増える。彼らと、ほぼ同数の本塁打を放つと見られているわけだ。「大谷が打席から一塁ベースに到達するまでのタイムは、3秒82。チームトップです。エンゼルスの新監督の方針次第ですが、『積極的に走れ』となれば、今季の10盗塁から大幅に増えるでしょう」(前出・同) エンゼルスは、二刀流に理解を示したソーシア監督の退任を発表した。今季、「打者・大谷」が盗塁したのを見た地元メディアが、「投手起用に影響するのではないか?」と質問したとき、ソーシア監督はそれを一蹴している。闘争心のあふれるプレーを好んだせいもあるが、そもそも、二刀流は球団と大谷の契約であり、新監督が誰に決まってもその方針に変更はないはずだ。「ソーシア監督はチームを19年も指揮した『エンゼルスの顔』。全く異なるカラーの指揮官を招聘するとは思えません。今季からGM特別補佐に着任した前タイガース監督のオースマス氏の昇格を予想する声が多く、大谷を自由にプレーさせるという方針も引き継がれると思われます」(前出・同) 日本のメディアは元日ハム監督のトレイ・ヒルマン氏が有力候補と報じていた。ヒルマン氏は日ハム球団とケンカ別れしたわけではないので、今も交流がある。仮にヒルマン氏が後任に決まり、「後々の投手起用に影響が出たら困るので盗塁はさせない」と言っても、日ハムが「全力プレーでなければ気が済まない大谷の性格」を説明してくれるだろう。 投手・大谷が見られないのは残念だが、史上5人目の快挙を達成するかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2018年10月03日 17時15分
早くも期待大?阪神の来季打撃コーチに和田一浩氏が浮上
レギュラーシーズンも終わりが近づき、少しずつ“ストーブリーグ”の話題も多くなってきたプロ野球の世界。そんな中、阪神が来季の打撃コーチとして、和田一浩氏の招聘を検討していることが一部メディアによって報じられている。 報道によると、今回の一件の理由は、貧打に苦しんでいる今シーズンのチーム状態によるもの。投手成績は「防御率4.04(リーグ2位)・589失点(リーグ2位)」とまずまずの一方、打撃成績は「打率.255(リーグ5位)・84本塁打(リーグ最下位)・554得点(リーグ最下位)」と軒並み低水準となっているチームは、2日終了時点で「59勝73敗・勝率.447」の5位に沈んでいる。 一方の和田氏は、西武・中日の2球団で19年に渡るプロ生活を送り、通算で「打率.303・319本塁打・1081打点」という成績を記録した強打者。また、現役引退後の2016年からは解説者として活動しており、その理論的な解説にはファンも多い。こうした経緯を持つ和田氏ならば、チームの最優先事項である“貧打解消”に一役買ってくれると踏んでいるようだ。 14年ぶりの優勝を目指す来シーズンに向け、大きな意味合いを持ちそうな今回の一件。これを受けたネット上では、早くも「本当に来てくれるなら大歓迎」、「燻る若手を全員開花させてくれ」、「今の阪神を変えるには外部の力が必要だ」といった期待の声が数多く寄せられている。 一方、中には「中日のコーチになるかと思ってたのに…」、「1番好きだったからこれはショック」、「和田さんの縦じまなんか絶対に似合わない」、「和田が阪神行ったら中日無能すぎるだろ」といったコメントも。チームの功労者が敵陣営に狙われているという今回の一件は、多くの中日ファンにとって懸念事項となっているようだ。 報道の中では、和田氏の他にも複数の候補がリストアップされているとも伝えられている。今回の一件は果たして実現に至るのか、それとも異なる展開となっていくのか。今後の続報にも要注目といったところだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年10月03日 12時00分
横野レポーター、相撲協会の責任に言及も結局「ファンと弟子を置き去り」と貴乃花親方批判 視聴者から怒りの声
2日、『とくダネ!』(フジテレビ系)に相撲コンシェルジュを名乗る横野レイコレポーターが、貴乃花親方に対し相変わらずの厳しい発言を行い、怒りの声が上がっている。 横野レポーターは日本相撲協会が1日に開いた臨時理事会で貴乃花親方の退職について理事から異議が出ず、約34分で終了したことに触れ、 「昨日の臨時理事会というのは、平成の大横綱といわれた貴乃花親方を簡単にやめさせていいのか、という見え方が問われる理事会だったと思うんです。そこで、まったく理事の方からそういう話が出なかったというのは、1人1人理事の方にもちょっと責任があると思う」と珍しく協会側の責任を指摘。その上で、 「やっぱり貴乃花親方の、去年からの元日馬富士のことからの貴乃花親方の尖った行動もあるし、協会との溝は確実にあるなということを浮き彫りにさせてしまった」と話す。伊藤利尋アナウンサーから「親方衆の空気はどうだったのか?残って欲しいと思っている人もいたのでは」と質問を受けると、 「全員がまさか辞めるとは思わなかったけど、話し合いの壇上に登らないんだもんね、貴乃花親方は」と一言。 これにはMCの小倉智昭キャスターが「本当に説得する気持ちがあれば話し合いが持たれてもおかしくはない」と指摘するが、森本さやかアナウンサーが「八角理事長は話したかったんだけど」と話していると紹介する。 横野レポーターは「代理人を通していつでも会うとは言っていた」と説明し、「千賀ノ浦親方に協会の想いを託したけれど、千賀ノ浦親方に任せるのは荷が重い。もうちょっと違うやり方があったのでは」と協会のやり方にも疑問を呈した。 さらに、番組では貴乃花親方の問題について、尾車親方が「5つの一門に属していない親方が廃業になりうる」というルールについて、「決まらなくても師匠を辞めろいうわけではない」と説明していること、八角理事長も「高砂一門で引き取るつもりだった」などと話していると紹介する。 これに関して、小倉キャスターが「(貴乃花親方の)会見の直後に言えなかったのか」「携帯電話の一本も出来ないのかね、『ちょっと待てよ』と。そういう動きが少しでもあれば」と協会側の対応を嘆く。これにはやくみつるも同調の声を上げる。 番組は協会側の対応を疑問視したものの、最後に小倉キャスターが「まあ、貴乃花親方も頑なだったからね」と発言。すると、横野レポーターは「両者突っ張りすぎて、ファンと弟子を置き去りにしたような結論で本当に悔しい」と結んだ。 今日は少々協会側の責任も追及した横野レポーターだが、結局は「貴乃花親方がファンと弟子を置き去りにするような結論を出した」とも取られかねないような発言。やはり相撲協会の肩を持つ立場ということのようで、ネットユーザーからはまたも猛批判が上がることになった。 そんな横野レポーターは1日の『直撃LIVE グッディ!』でも、激しい批判を浴びている。 番組で日本相撲協会の対応を「パワハラ」と厳しく追及したスポーツライターの小林信也氏に対し、中継先から「そちらでお話されている情報がちょっと違うので訂正したい」とわざわざ登場したのだ。そして、「八角理事長が貴乃花親方を追い出したいと思った事実はない」「22回の優勝を誇る気持ちの強い親方だったら、(一門に属さない制度があっても)弟子のために残っていてほしかった。先に土俵を降りたのは貴乃花親方なんですよ」と厳しく貴乃花親方を批判。そして、「一緒に千賀ノ浦部屋に行って部屋付きの親方になればいい」などとコメントする。 それを聞いた小林氏が激怒し、「一代年寄りまでなった貴乃花親方に部屋付き親方を求めますか。それは思いやりがない」「イジメとは見えないところで行われるものです。正式な発表が正しいわけではない。貴乃花親方に(一門制度で廃業)を吹き込んだ親方がいるかもしれない。そのことをなぜ相撲協会は調べようとしないのか」と厳しく追及する。 これに横野レポーターは、露骨に不快感を示し、口論のような形となる。 結局、安藤優子キャスターが貴乃花親方の責任を追及するような発言をしたため、話は有耶無耶になったが、協会に批判的な声が出た瞬間に、わざわざ中継先から「協会擁護」をした横野レポーターについては、視聴者から猛批判が上がった。 そして、2日の『直撃LIVE グッディ!』の放送には小林氏の姿はなく、横野レポーターのみ出演。なんらかの「圧力がかかったのではないか」との声が出た。 貴乃花親方の問題については公になっていないことも多く、第三者が「どちらが悪い」という結論は出せないだろう。しかし、横野レポーターや元日本相撲協会評議委員会議長で現委員の池坊保子氏、テリー伊藤など、協会側の意向を受けたと取られかねない人物が貴乃花親方を執拗に「叩いて」おり、違和感を覚えるネットユーザーが続出している。 横野レポーターは昨年の元日馬富士事件からフジテレビ系列の番組に出演し、「協会擁護・貴乃花親方叩き」を続けている印象。本人は否定しているが、古市憲寿氏や北村晴男弁護士、そしてスポーツライターの小林信也氏などが彼女の発言に噛み付いており、多くの人が「協会の意を受けたレポーター」と感じている状況だ。 貴乃花親方を叩く前に「自分を叩く声」にも耳を傾けるべきだろう。
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スポーツ 2018年10月02日 21時45分
新日本“ジェイの乱”にオカダが初言及、「外道さんと仲良くとことんやったらいい」
新日本プロレス『FIGHTING SPIRIT UNLEASHED』▽1日 アメリカ・WALTER PYRAMID 観衆 3,007人 新日本プロレスが今年3度目となるアメリカ大会を日本時間の1日、ロサンゼルスのWALTER PYRAMIDで開催した。今回もアメリカのファンはウェルカムムードで、“ニュージャパン”を体感しようと会場に詰めかけた。 『KING OF PRO-WRESTLING』10.8両国国技館大会の対戦カードがいまだに発表されていない中、注目されたのは9.23神戸ワールド記念ホール大会で表面化したCHAOSの内紛問題。オカダ・カズチカと決別宣言したジェイ・ホワイト&外道の関係修復は不可能な状態だ。しかし、その他のメンバーは態度を明らかにしていない。今大会までの間に情報があるとするならば、ツイッター上では当日の大会終了後、後藤洋央紀が困惑した様子でツイートしていたことぐらい。また外道の相方で、現在欠場中の邪道の誕生日には、矢野通が祝福のリプライを送っている。 この日、CHAOSのメンバーは、ロッポンギ3Kがタグチジャパンと対戦。また、後藤はパレッタ&チャッキーTのベストフレンズとのトリオでROH勢と、棚橋が保持している1.4東京ドームIWGPヘビー級王座挑戦権利証に狙いを定めるジェイ&外道は棚橋&KUSHIDAと相まみえた。ウィル・オスプレイはマーティー・スカルとIWGPジュニアヘビー級王座決定トーナメントに臨んだ。オカダは石井智宏とタッグを結成し、メインイベントでケニー・オメガ&飯伏幸太のゴールデン☆ラヴァーズ(GL)と対戦した。 ロッポンギ3Kは次期シリーズで開催される『スーパー・ジュニアタッグリーグ2018』の優勝とIWGPジュニアタッグ王座の奪還に狙いを定め、9.23神戸大会でK.E.Sを破ったベストフレンズもIWGPタッグ王座の獲得を目標にしている。後藤はNEVER王座をめぐって抗争を繰り広げていたジェフ・コブとの因縁が再燃。オスプレイは敗れこそしたが、飯伏幸太とのシングル対決を目標に掲げている。態度を明らかにしていない各選手にはそれぞれ目標があり、試合後にCHAOS内紛問題に関してコメントは残していない。ジェイ&外道も棚橋だけを挑発している。 GLとタッグ初対決となったオカダは、“第2形態”をアメリカで初披露。笑顔で風船を配りながら入場し、石井と息の合ったコンビネーションを見せて、GLを手こずらせた。石井との間に不穏なムードはなし。このタッグが本格始動すればかなりタッグ戦線が盛り上がるのではないかという期待感さえうかがわせた。試合はゴールデン☆トリガーで石井がフォールを取られたが、オカダは充実した表情を浮かべていた。 試合後にオカダは「ジェイ・ホワイト…とことんやったらいいんじゃないですか。外道さんと仲良くとことんやったらいい。権利証を奪ってもそういう実力はあると思うし、次に向き合った時には何か持ってきてくれたら面白い」と“ジェイの乱”について初言及。特にオカダから報復するつもりはないようだ。 自身については「正直分からないですね。凱旋してからベルトなり、権利証なりがなかった期間がないので。やっぱり取り残されている感じはあるので、テーマを見つけて熱い闘いをしていきたい」と正直な思いを口にした。この日は「ケニーから一本取ってやろうと思っていたけど、ケニーは前より強くなっていた。チャンピオンの期間が(彼を)強くしたんだと思う。ケニーともタッグで闘って、棚橋ともシングルで闘って『オカダはどっちが強いと感じたのか?』ここで答えたら面白くないでしょう…悔しいね」とポツリ。こうしたコメントを見る限り、ショックを受けたファンとは対照的に、オカダの中で外道とは8.12日本武道館大会でマネージャー関係を解消した時点で気持ちの整理がついていたようにも思える。 オカダは1.4ドーム大会に向けてどんなテーマを見つけるのだろうか?文・写真 / どら増田
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スポーツ 2018年10月02日 21時15分
新日本、内藤哲也が「10.8両国で新しいパレハを紹介する」とビデオメッセージを公開!
新日本プロレスは2日正午、『内藤哲也から衝撃のビデオメッセージ』とのタイトルの動画をYouTube公式アカウントで公開。内藤哲也率いる新日本プロレス人気ナンバーワンユニット、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(ロスインゴ)からのメッセージが明かされた。 動画では欠場中の高橋ヒロムを除くロスインゴのメンバー正装でカジノに集まりギャンブルを楽しむ中、バーカウンターに座った内藤が口を開く。 「今年の4月29日、熊本大会の試合後、俺がリング上で発した言葉をみなさん覚えてますか?」と内藤は問いかける。「『変わらないこと、諦めないことはもちろん大事。でも、変わろうとする思い、変わろうとする覚悟、そして、一歩踏み出す勇気も俺は大事なことじゃないかなと思います』」映像は熊本大会の様子を映していた。 映像はカジノバーに戻り、内藤は続けた。「なぜ?あのようなことを言ったのか?疑問に思われた方もいると思いますが、かつての俺がまさにそうでした。変わりたいと思っても変われない。気持ちが折れかけ、何度もくじけそうになりました。だけど諦めず、一歩踏み出す勇気を持って、ここまでたどり着きました」と振り返った。 「そんな内藤哲也、そして我々ロス・インゴベルナ〜ブレス・デ・ハポンの魅力を今まで以上に、皆さまにお伝えしたいと思っているわけで・す・が…。7月7日サンフランシスコ大会で、高橋ヒロムが怪我をし、IWGPジュニアヘビー級王座を返上することになりました。半年以内に防衛しなければならないというルールを守れない。要するに半年以内に復帰できないということで、少し時間がかかるわけですが、我々ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンとしては、彼の復活をトランキーロ!焦らずに待ちたいと思います」と高橋の帰還を待つ姿勢を示した。 本題はこれからだった。「でも!ただ待つわけでなく、一歩踏み出すことも大事なんじゃないかなと思いました。4人で待つのではなく、5人で高橋ヒロムの帰りを待つ。つ・ま・り、新たなロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンとして、高橋ヒロムの帰りを待ちたいと思います。その始まりは、10月8日両国国技館!新たなるパレハ(友人)を皆さまに紹介しますよ。楽しみに待っててください。アディオス!」と、新たなメンバーの加入を示唆したのだ。 最後はトランプの10と8のカードが映り、メンバーがヒロムのジャケットを持ちながら拳を合わせて映像が終わった。4.29熊本大会以降、意味深な発言を繰り返していた内藤。やはり新メンバーの加入がその答えだった。9.23神戸大会では「もしかしたら失敗するかもしれない。でも失敗を恐れていたら何も変わらない」とも話していた。 新メンバーはこれまでのように、メンバーと何らかのつながりがある選手なのか?それともロスインゴの正式メンバーとしては初めてとなる、接点のない選手なのか、気になるところだ。次期シリーズで開催される「スーパー・ジュニアタッグリーグ 2018」でBUSHIのパートナーが不在。ジュニアヘビー級の選手が有力だが、果たして…10.8両国大会がますます見逃せなくなってきた。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2018年10月02日 17時30分
貴乃花部屋所属力士の移籍が正式決定 そのメリットは?
日本相撲協会が1日、東京・両国国技館で臨時理事会を開催。貴乃花親方の退職並びに、貴乃花部屋所属力士の千賀ノ浦部屋への移籍を全会一致で承認した。 先月25日の会見から約1週間、いよいよ正式な決定が出されたこの一件。師匠を失った弟子たちは、これから新天地に移っていくことになるが、これがどのような影響をもたらすことになるのか。本稿ではまず、そのメリットについて考えていきたい。 今回の移籍に関し、筆者は3つのメリットを想定している。それは「千賀ノ浦部屋の収入増」、「移籍組と在籍組の化学反応」、「本場所での対戦回避」の3点だ。 まずは「千賀ノ浦部屋の収入増」を挙げた理由について説明する。力士を育成する各相撲部屋には、協会から「部屋維持費」、「稽古場維持費」、「力士養成費」、「養成奨励金」といった名目で助成金が支払われている。各力士の番付によって額は異なるが、基本的には抱える力士が多いほどその実入りも多くなる。 今回貴乃花部屋から8人(関取3人、幕下以下5人)もの力士を受け入れることで、当然食費や光熱費などの支出は増えるだろう。だが、それを補って余りあるほどの収入がもたらされることもまた想像に難くない。 次に「移籍組と在籍組の化学反応」について。今回の決定により、今後は移籍組と在籍組が同じ土俵に立つことになる。同門でありながら、同部屋ではない力士同士の稽古は、見方を変えれば出稽古のようなもの。これまでとは違った環境が、各力士に“ブレイクスルー”をもたらす可能性も十分だ。 最後に「本場所での対戦回避」について。角界には“同部屋の力士同士は原則として対戦しない”という決まりがある。つまり、今後は移籍組と在籍組が星を潰し合うことはなくなり、逆に“援護射撃”が期待できるようにもなるのだ。これもまた大きな利点となり得るだろう。 以上が、今回の移籍で考えられる3つのメリットである。なお、そのデメリットについては、稿を改めて触れていきたいと思う。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年10月02日 17時30分
貴乃花部屋所属力士の移籍が正式決定 そのデメリットは?
日本相撲協会の臨時理事会(1日/東京・両国国技館)により正式決定された、貴乃花部屋所属力士の千賀ノ浦部屋への移籍。前稿ではそのメリットについて触れていったが、本稿ではデメリットについても考えていきたい。 筆者が想定するデメリットは、メリットと同じく3点ある。それは「移籍組のモチベーション低下」、「指導方針の違い」、「長引く報道がもたらすリスク」だ。 ますは「移籍組のモチベーション低下」から。角界に身を置く力士たちにとって、師匠の存在は一種のモチベーションともなっている。今回移籍となった貴乃花部屋の力士たちも、「師匠のために」という気持ちを胸に、これまで厳しい稽古に励んできたことだろう。 しかし、今回の一件により、それまで各々を様々な形で奮い立たせてくれた貴乃花親方は目の前から去ってしまった。その喪失感の大きさ次第では、今後の稽古に今一つ身が入らなくなり、本場所で結果が残せなくなることにも繋がりかねない。 次に「指導方針の違い」について。移籍組にとって新たな師匠となる千賀ノ浦親方は、元々貴乃花部屋の部屋付き親方でもある。ただ、だからといってその指導方針の全てが貴乃花親方と同じという訳でもない。似ているようで違う“色”に順応するまで、各力士はそれなりの苦労を強いられることになるかもしれない。 最後は「長引く報道がもたらすリスク」について。前述の通りに“一応の”決着を見た本件だが、今後もしばらくは稽古場周りに各メディアの取材陣が押し寄せ、あれやこれやと報道を続けていくことになるだろう。こうした周囲の喧騒が、移籍組・在籍組を問わず各力士の精神や集中力を乱し、怪我や体調不良といった無用なリスクを招く可能性は否定できない。 以上が、今回の移籍で考えられる3つのデメリットである。貴乃花部屋の力士たちは本日2日にも千賀ノ浦部屋へ移るとのことだが、前述した懸念事項がこの先1つももたらされないことを切に願いたいところだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年10月02日 17時00分
「そだね〜」と同調できない!? カーリングLS北見の“男断ち”組織改革
「そだね〜」でお馴染みの、女子カーリングチームLS北見にとって、'18年〜'19年シーズンは“変革の時”になりそうだ。今年6月、チーム創設者でもある本橋麻里(32)が、今季は「リザーブ」からチームの裏方に回ることが発表された。残された4人による新体制も、ようやく決定したようだ。 「本橋の役割はゼネラルマネジャー。チームを一般社団法人化し、信用を高めてスポンサーも集めやすい状況にするため、奔走するようです。そのため、選手はいったん休業します。野球報道だと『GM』と略されますが、他の4人のメンバーはその2文字をいじり、“グレート麻里”とちゃかしています」(体協詰め記者) チーム名の変更も決めた。今まで省略形で使われていた「LS北見」ではなく、「ロコ・ソラーレ」で統一する。一般社団法人名と同じにすることで、社会的な信用を高めるためだという。「北海道の企業も興味を示し、本橋とアポイントを取り始めています」(同) しかし、グレート麻里の改革は経営面だけではない。藤澤五月ら残された4人に“キツい掟”も伝えていた。 昨季までは本橋がリザーブに回り、万が一のことがあった場合に備えていたが、今季は「リザーブなし」で臨むという。彼女たちの成長を促すためでもあるが、こんな指摘も。 「男女混合でも好成績を残している藤澤は、活動が制限されてしまいます。カーリングの男子選手は、所属チームの関係で女子がいない、あるいは目ぼしい女子選手がいないなどの理由から、ロコ・ソラーレの選手たちにペア結成を打診してきました。昨季、藤澤が混合の遠征でチームを離れた際は、本橋が代役を務めていたんです」(関係者) リザーブがいない以上、混合の試合でチームを離れることはできない。事実上の「男子禁制」だ。「中国で開催されたワールドカップが新チームのお披露目となりましたが、決勝には進めませんでした。本橋不在は思ったより影響が大きいのかもしれない」(同)“男断ち”で、さらに強くなれ!
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スポーツ 2018年10月02日 06時00分
イニエスタの先発落ちを選手がツイッターで「ぽろり」
元スペイン代表MFで、現在Jリーグの『ヴィッセル神戸』に所属するアンドレス・イニエスタが、とんだ騒動に巻き込まれている。 騒動の発端は、イニエスタが9月15日の『ガンバ大阪』戦で負傷したことから始まる。試合中に右脚付け根を痛めたイニエスタは、それ以降、調子が戻らず試合の欠場が続いている。 そんな中、9月23日の「浦和レッズ―ヴィッセル神戸」戦に「イニエスタが欠場する」と、試合前にツイッターで流れる事態が起きた。発信元は、関東リーグ2部『エリース東京』に所属するMF田仲智紀。田仲によると、浦和ユース時代の同級生に当たるの『ヴィッセル神戸』DF高橋峻希から情報を聞いたという。 該当するツイートは5分後に削除されたが、情報が拡散されてしまい大騒動となってしまった。 田仲が所属する『エリース東京』は公式サイトに謝罪文を掲載している。また『ヴィッセル神戸』も調査を開始。調査結果等については、あらためて報告するとしていたが、9月27日に公式ウェブサイトで、高橋が24日から自宅謹慎していることを明らかにした。詳細は引き続き調査中だという。 この騒動にネット上では、《なぜ、この様な軽率な若者が多いのですか。秘密保持契約やクラブ契約など理解してないのでしょう》《この選手も拡散した友人も軽率過ぎる》《勝手なことしちゃだめでしょ!》 などと厳しい声が多い。 調査結果次第では高橋には大きな処罰が待っているようだ。「Jリーグ」の規約には、遵守義務として、《Jリーグ関係者は、職務の遂行を通じて知り得た協会、JリーグまたはJクラブの秘密、または内部事情を、第三者に開示または漏えいしてはならない》 とある。内部の人間でなければ知り得ない情報を流したのは、言うまでもなく規約違反だ。また、選手の義務規定として、《選手は、協会の定款および本規約ならびにこれらに付随する諸規程を遵守するとともにJクラブの諸規則を遵守し、Jクラブとの間に締結した契約を誠実に履行しなければならない》 とある。そして禁止事項として、《試合およびトレーニングに関する事項(試合の戦略・戦術・選手の起用・トレーニングの内容等)の部外者への開示》 との記載が。今年、『鹿島アントラーズ』でコーチを務めていた柳沢敦氏は、試合前日に部外者と密会していたことが発覚してコーチを辞任することになった。果たして高橋には、どんな処罰が待っているのだろうか。
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スポーツ 2018年10月01日 21時45分
RIZIN夢対決「この先の格闘家人生を決める試合」“神童”那須川天心が堀口恭司に判定勝
『RIZIN.13』▽9月30日 さいたまスーパーアリーナ 観衆 27,208人(超満員) 格闘技界の“神童”那須川天心と、“メジャーリーガー”堀口恭司の2人がキックルールとは言え、リングで対峙する日がこんなに早く来るとは誰もが想像していなかったに違いない。5月のRIZINマリンメッセ福岡大会で「那須川くんやろうよ」とリング上から堀口に呼びかけられた天心。その後、キックトーナメントの開催が発表され、2人が大晦日の決勝に進めば実現するかも?と思われていたが、「少しでも早いうちにやった方がいい」と両選手はもちろん、RIZINも判断していた。RIZINはキックトーナメントを大晦日のワンデイトーナメントに変更。このドリームマッチを出し惜しみせずに敢行した。 このカードが発表されるとチケットが爆発的に売れ出し、RIZINはアリーナタイプのさいたまスーパーアリーナの席を増やせるだけ増やしていった。大会前最後の会見で榊原信行実行委員長は「RIZIN史上最多動員は確実。25,000人は入ります」と話していたが、最終的に当日券も完売し、27,208人もの動員に成功した。 札止めマークを付けなかったのは、PRIDE時代のように4万人動員可能なスタジアムを満員にすることを目標にしているからなのかもしれない。しかし、このドリームマッチが持つパワーは、台風24号が近づき、首都圏のJR在来線が20時に終了することになっても関係なかった。この試合の煽り映像が流れ始めたときの歓声のすごさはまさに鳥肌モノ。こういう感覚を格闘技の会場で感じたのは、PRIDE以来か。 「強いやつとはやらなきゃな」 天心の父であり、ジムの会長でもある那須川弘幸会長は天心に口癖のように話し続けた。天心も「強い選手とやりたい」が口癖になっている。「僕は堀口さんをすごい人だと思っていて、尊敬しているので最後まで敵として見られなかったですね」と試合後に天心は素直な気持ちを口にしていたが、それは堀口も同じだったようだ。 天心が「(堀口は)表情を変えないので怖かった。見合ってしまった」と語っている。1Rから天心は的確に打撃を入れてポイントを稼いでいったが、堀口は無表情な上、試合中には笑顔を浮かべる場面もあった。ファンは堀口優位とみたのか「ついに天心が負けるのでは?」と堀口に大きな声援を送っていた。しかし堀口も「3R目に手数が少なかった分、ポイントが取れなかったかな」と振り返ったように、最終ラウンドは天心が猛ラッシュ。胴回し回転蹴りにも「手応えがあった」そうで、判定は3-0。天心がドリームマッチを制した。 「長かった…3分3R。今までにはなかった。お互いの駆け引きとか、濃密な時間で楽しかったですね」と天心は充実した表情。「ひとつひとつの攻防がすごくゆっくりなんですよ。そういうのが考えられる試合だった。闘うのはイヤでしたけど、試合となればやらなきゃいけないので。KOできなかったのは堀口さんが強かったからですね。この試合ができてまたレベルアップできたと思うので、堀口さんに感謝したい。この試合は勝敗じゃなかったですね。まだ20歳ですけど、命を懸けて人生の境目を経験させてもらって、堀口さんとは今後の僕の格闘家としての人生を決める試合だった」 足を引きずりながらインタビュールームに現れた天心はスッキリした顔で堀口戦を振り返った。今後は11月18日にRISE両国国技館大会があるが、その後は大晦日のRIZINが待っている。自身が提唱したキックトーナメントへの参戦については「参戦したくないというわけじゃないんですけど…きょうの試合を終えてどうでもよくなっちゃいました」と笑う。「本当は新必殺技も用意してたんですよ。シャイニングウィザードっていうんですけど決まらなかったですね」と報道陣を笑わせた。しかし本人は今後この技を使うことは「ありますね」と笑顔で答えている。以前MMAルールの試合前にレインメーカーやドロップキックといったプロレス技を練習をしているだけに、天心ならやっても不思議ではない。 MMAルールでの再戦は両選手ともに否定的。天心は「やるならMMAファイターに転向してから」、堀口は「今MMAルールでやると簡単に勝ってしまうので面白くない。それよりキックでリベンジしたい」とそれぞれコメントしている。天心はボクシング転向も今後の選択肢の一つに入れている。「キック界の認知度が高まった」と確信が持てたときにその答えが出るのだろう。 「19時までには終わらせたい」と関係者が大会前に話していた世紀の一戦が終わったのは19時10分。試合終了と同時に多数の観客がさいたま新都心駅に向かって走っていった。取材・文・写真 / どら増田、舩橋諄
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DREAM 青木 秋山を“挑発”
2008年09月17日 15時00分
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新日本プロレス 永田VS田中10・13両国で完全決着戦
2008年09月17日 15時00分
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XWF 金村 渦中の元力士にプロレス参戦オファー
2008年09月17日 15時00分
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スポーツ
巨人 今オフのターゲットは中日・荒木と森野
2008年09月16日 15時00分
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スポーツ
戦極 吉田秀彦 次戦はニューイヤーイベントか
2008年09月16日 15時00分
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スポーツ
“オリンピックおじさん”山田直稔氏が相撲協会に緊急提言
2008年09月16日 15時00分
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スポーツ
全日本プロレス 3冠戦が前座降格危機
2008年09月14日 15時00分
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スポーツ
全日本プロレス 雷陣が失神 病院で意識回復
2008年09月14日 15時00分
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スポーツ
全日本プロレス 小島新軍団「F4」白星発進
2008年09月14日 15時00分
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スポーツ
全日本プロレス 土方隆司 防衛戦に弾み
2008年09月14日 15時00分
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スポーツ
DREAM 秋山成勲柔道復帰プラン 石井慧にもエール
2008年09月13日 15時00分
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スポーツ
新日本プロレス 山本尚史が新日プロ退団、米WWE入り
2008年09月13日 15時00分
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スポーツ
ノア モハメド・ヨネが健介を再襲撃予告
2008年09月13日 15時00分
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スポーツ
新日本プロレス 真壁刀義が暴走ファイト予告
2008年09月12日 15時00分
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DREAM 船木誠勝が引退を示唆
2008年09月12日 15時00分
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スポーツ
戦極 ホジャー・グレイシー再び
2008年09月12日 15時00分
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全日本プロレス 武藤「真壁の知能はゴリラ以下」
2008年09月11日 15時00分
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新日本プロレス NOLIMITがノアを過激挑発
2008年09月11日 15時00分
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WBC王総監督待望論
2008年09月10日 15時00分