横野レポーターは日本相撲協会が1日に開いた臨時理事会で貴乃花親方の退職について理事から異議が出ず、約34分で終了したことに触れ、
「昨日の臨時理事会というのは、平成の大横綱といわれた貴乃花親方を簡単にやめさせていいのか、という見え方が問われる理事会だったと思うんです。そこで、まったく理事の方からそういう話が出なかったというのは、1人1人理事の方にもちょっと責任があると思う」
と珍しく協会側の責任を指摘。その上で、
「やっぱり貴乃花親方の、去年からの元日馬富士のことからの貴乃花親方の尖った行動もあるし、協会との溝は確実にあるなということを浮き彫りにさせてしまった」
と話す。伊藤利尋アナウンサーから「親方衆の空気はどうだったのか?残って欲しいと思っている人もいたのでは」と質問を受けると、
「全員がまさか辞めるとは思わなかったけど、話し合いの壇上に登らないんだもんね、貴乃花親方は」と一言。
これにはMCの小倉智昭キャスターが「本当に説得する気持ちがあれば話し合いが持たれてもおかしくはない」と指摘するが、森本さやかアナウンサーが「八角理事長は話したかったんだけど」と話していると紹介する。
横野レポーターは「代理人を通していつでも会うとは言っていた」と説明し、「千賀ノ浦親方に協会の想いを託したけれど、千賀ノ浦親方に任せるのは荷が重い。もうちょっと違うやり方があったのでは」と協会のやり方にも疑問を呈した。
さらに、番組では貴乃花親方の問題について、尾車親方が「5つの一門に属していない親方が廃業になりうる」というルールについて、「決まらなくても師匠を辞めろいうわけではない」と説明していること、八角理事長も「高砂一門で引き取るつもりだった」などと話していると紹介する。
これに関して、小倉キャスターが「(貴乃花親方の)会見の直後に言えなかったのか」「携帯電話の一本も出来ないのかね、『ちょっと待てよ』と。そういう動きが少しでもあれば」と協会側の対応を嘆く。これにはやくみつるも同調の声を上げる。
番組は協会側の対応を疑問視したものの、最後に小倉キャスターが「まあ、貴乃花親方も頑なだったからね」と発言。すると、横野レポーターは「両者突っ張りすぎて、ファンと弟子を置き去りにしたような結論で本当に悔しい」と結んだ。
今日は少々協会側の責任も追及した横野レポーターだが、結局は「貴乃花親方がファンと弟子を置き去りにするような結論を出した」とも取られかねないような発言。やはり相撲協会の肩を持つ立場ということのようで、ネットユーザーからはまたも猛批判が上がることになった。
そんな横野レポーターは1日の『直撃LIVE グッディ!』でも、激しい批判を浴びている。
番組で日本相撲協会の対応を「パワハラ」と厳しく追及したスポーツライターの小林信也氏に対し、中継先から「そちらでお話されている情報がちょっと違うので訂正したい」とわざわざ登場したのだ。そして、
「八角理事長が貴乃花親方を追い出したいと思った事実はない」「22回の優勝を誇る気持ちの強い親方だったら、(一門に属さない制度があっても)弟子のために残っていてほしかった。先に土俵を降りたのは貴乃花親方なんですよ」
と厳しく貴乃花親方を批判。そして、「一緒に千賀ノ浦部屋に行って部屋付きの親方になればいい」などとコメントする。
それを聞いた小林氏が激怒し、「一代年寄りまでなった貴乃花親方に部屋付き親方を求めますか。それは思いやりがない」「イジメとは見えないところで行われるものです。正式な発表が正しいわけではない。貴乃花親方に(一門制度で廃業)を吹き込んだ親方がいるかもしれない。そのことをなぜ相撲協会は調べようとしないのか」と厳しく追及する。
これに横野レポーターは、露骨に不快感を示し、口論のような形となる。
結局、安藤優子キャスターが貴乃花親方の責任を追及するような発言をしたため、話は有耶無耶になったが、協会に批判的な声が出た瞬間に、わざわざ中継先から「協会擁護」をした横野レポーターについては、視聴者から猛批判が上がった。
そして、2日の『直撃LIVE グッディ!』の放送には小林氏の姿はなく、横野レポーターのみ出演。なんらかの「圧力がかかったのではないか」との声が出た。
貴乃花親方の問題については公になっていないことも多く、第三者が「どちらが悪い」という結論は出せないだろう。しかし、横野レポーターや元日本相撲協会評議委員会議長で現委員の池坊保子氏、テリー伊藤など、協会側の意向を受けたと取られかねない人物が貴乃花親方を執拗に「叩いて」おり、違和感を覚えるネットユーザーが続出している。
横野レポーターは昨年の元日馬富士事件からフジテレビ系列の番組に出演し、「協会擁護・貴乃花親方叩き」を続けている印象。本人は否定しているが、古市憲寿氏や北村晴男弁護士、そしてスポーツライターの小林信也氏などが彼女の発言に噛み付いており、多くの人が「協会の意を受けたレポーター」と感じている状況だ。
貴乃花親方を叩く前に「自分を叩く声」にも耳を傾けるべきだろう。