スポーツ
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スポーツ 2018年09月29日 17時00分
スポーツ界「パワハラ」裏にある血みどろ権力闘争①
「またか…」。アマチュアスポーツ界のパワハラ問題が止まらない。ウエイトリフティング、駅伝、アイスホッケーと新たに3競技団体の暴力指導が発覚。このままでは、東京五輪にも影響してきそうだ。「なぜ、暴力指導や指導者のパワハラがなくならないかと言えば、これまで、選手を罵倒し、殴り続ける指導で『結果』を出してきたからです。五輪の金メダル獲得や国際大会での優勝は、それでほとんどの競技団体が勝利してきた。また、五輪出場選手のほとんどが、大学か実業団の所属です。競技に邁進するだけの狭い世界で生きてきたOBが、そのまま指導者になっているのです」(スポーツライター・飯山満氏) その“狭い世界”の人間関係を知ると、一つの傾向が見えてくる。権力抗争だ。 まず、日本ウエイトリフティング協会のパワハラが発覚したのは、9月1日だった。協会常務理事会で、古川令治・常務理事(64)が挙手。「数年前、協会に提出された告発文をもみ消した話は本当か?」と切り出し、三宅義行会長(72)ら一部幹部を追い詰めた。 告発文には、トップクラスの某女子選手が三宅会長から嫌がらせを受けたと書かれていた。古川氏は「それを理事会で報告しなかったのは内規違反だ」とも訴えたが、三宅会長サイドは「終わった話」の一点張り。理事会は紛糾したという。「アイスホッケーでは、北海道の女子チーム・フルタイムシステム御影グレッズの小野豊コーチ、妻の小野粧子選手兼コーチが行きすぎた指導を認め、処分が下されました。粧子兼任コーチは平昌五輪の代表メンバーですよ。豊コーチはスティックで選手を叩くなどの指導をし、粧子コーチはそれに同調し、選手を孤立させたと協会は発表しました。協会が迅速に対応したので大事にはなっていませんが、五輪代表選手がパワハラに加担したと知り、ある東京五輪組織委員会メンバーは物凄く怒っていました。追加処分が課されるかもしれません」(体協詰め記者) 箱根駅伝の古豪・日本体育大でもパワハラ問題が明らかになった。駅伝部の渡辺正昭監督(55)が選手を蹴飛ばす暴力指導でケガを負わせ、故障者を「障害者」と呼び、練習の伴走車から「ひき殺すぞ〜」などの暴言を浴びせていたそうだ。「渡辺監督は愛知県立豊川工高を指導していた時も体罰問題で退職に追い込まれています。2度目なので、日体大は解任を決めました」(スポーツ紙記者)
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スポーツ 2018年09月29日 06時45分
「福良さんみたいな人になりたい」“松坂世代”オリックス小谷野栄一引退会見で涙
オリックスバファローズの小谷野栄一内野手(37)が、今シーズン限りでの引退を決意した。27日の試合前に記者会見を行った。 小谷野は2002年にドラフト5位で創価大学から北海道日本ハムファイターズに入団。つなぎの4番として主軸を任されるなど、主力として3度のリーグ優勝に貢献。2010年には打点王、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞するなど輝かしい実績を持つ小谷野だが、パニック障害に悩まされたこともあった。2004年の秋に行われたフェニックスリーグ(秋季教育リーグ)で当時日本ハムの二軍監督代行だった福良淳一監督に「何分でもいいから」と打席に送られるなど親身に接したことが、のちに活躍するキッカケになったのはテレビ番組でも紹介されたほど有名な話。 「福良さんがいなかったら僕は今、ここにいないですから。福良監督を男にするためにオリックスを選びました」 2014年のオフにFA宣言し、西武との争奪戦になったが、小谷野の気持ちは当初から決まっていたという。2015年からオリックスに移籍した小谷野だが、死球によるアクシデントなどけがの影響で、1年目は56試合、2年目は50試合の出場にとどまった。本人も「何もできなかった」と悔やんでいたが、昨年は130試合に出場。打率.277、47打点と“頼れる男”として他球団から嫌がられる本来の小谷野が復活した。 会見前に恩師・福良監督からは「よくやった」と声をかけてもらったそうで、会見では「福良さんを男にできなかったのが心残り。僕も福良さんのような人になりない。僕が大変なときには近くにいてくれた。僕も人に対してああいう存在になりたいですね」と口にした。 また小谷野はファンに対してもアツイ気持ちを持つ。ヒーローインタビューでは「皆さんも一緒に戦いましょう」とたびたび呼びかけ、ファンもチームメイト同様、小谷野の言葉を信じて応援していた。昨年、東京ドームで行われた巨人との交流戦で3連勝を飾ったのだが、関東にもかかわらずファンの声援がすごかったことを本人に話すと「すごかったね。やっぱりああいう声援が、こういう結果になったと思うし、うれしいよね」と語っていた。後に本拠地でヒーローインタビューを受けた際も「みなさんの声は聞こえています。みなさんの声援が僕たちの力になって、きょうのような結果につながるので、これからもご声援よろしくお願いします」と話している。 会見では「移籍したときに素晴らしい応援歌を作っていただいた。でもオリックスファンには感謝より申し訳ない気持ちが強い。何もできなかったので。もっと体が動けたら…いつか必ず恩返しをするので、少し時間をください」と話している。 春季キャンプは2軍スタートだったが、これは福良監督と話し合って決めたこと。「いつ上がるかは栄一に任せてある」と指揮官は話していた。その言葉通りキャンプ終盤に一軍に合流すると、シーズン序盤は昨年のような活躍を見せていた。しかし、打撃不振に陥ると珍しく死球に激高する場面もあった。8月7日に打撃不振により登録抹消。今シーズンで契約が切れることもあって、去就が注目されていたが、「1回目に抹消される前あたりから心と体のバランスにズレが感じて、最後に登録されたときは(右ひじのけがで)投げられなかったから、打ってやろうと思ったけど打てなかった。ファームでも動けなくて限界を感じた」という。 現役通算成績は出場1393試合、打率.264、1260安打、71本塁打、566打点。松坂世代の小谷野だが、今年は中日との交流戦で松坂との対戦も実現している。巨人の杉内俊哉、DeNAのG 後藤武敏、独立リーグの村田修一と松坂世代の引退が続いており、小谷野も加わることになったのは残念。幼なじみである松坂には会見前日に電話で伝えたそう。「まだヒット打ってないじゃん」と笑いながら言われたそうだが、「もう限界なんだよ」と伝えると、労いの言葉をかけてくれたという。小谷野は「自分みたいな選手が松坂世代と言われたことが嬉しい。松坂世代と呼ばれることに誇りを持っているし、彼にはまだ頑張ってほしい」と松坂について語っている。 会見前には律儀にオリックスベンチと古巣の日本ハムベンチを訪ねて、監督、コーチ、スタッフ、そしてマスコミ陣にまであいさつ回りをしていた。日本ハムの栗山英樹監督からは「これからは普通の先輩、後輩に戻るわけだから、飯に行こう」と言われたという。会見では日本ハムファンにも感謝の言葉を口にしていた。 テレビカメラが10台も入り、報道陣も約60人詰めかけるなど、会場となった京セラドーム大阪のインタビュールームは人が入り切れない状態。小谷野栄一という選手がいかに愛されていたのかが分かる会見は30分を超えた。最後にサプライズで中島宏之が登場。彼は小谷野と同じ2015年にオリックスに移籍。小谷野を「栄ちゃん」と呼んで、ビジター試合ではホテルで一緒に素振りを見てチェックするなど仲良しだった。花束を持って登場する中島を見ると、「えっ?ナカジ?ズルイよー」と言いながら再び泣き顔に。報道陣からは盛大な拍手が送られ小谷野の引退会見は終了した。 球団は来月5日に京セラドームで行われる本拠地最終戦のソフトバンク戦でセレモニーを行うと発表。もちろん小谷野もベンチ入りする。小谷野は「明日から舞洲で練習はしますと田口二軍監督に頼んできた」とやる気満々。「当日はお祭りなんで楽しみたい」と意気込んでいる。当日は福良監督の最後の挨拶も予定されている。ファンには温かく見送ってもらいたい。 今後については「まだ白紙なんですけど、野球に携わる仕事をしたい」という小谷野。シーズンオフには園部聡ら若い選手に声をかけて合同自主トレを行っている。日本ハム時代から後輩の面倒見がいいことには定評がある。大谷翔平がメジャーで活躍していることに関しても「彼は人間的にも素晴らしいから成功するでしょう。翔平なら娘を嫁に出してもいいな(笑)。それぐらいいいヤツですよ」と笑顔で語っていた。 小谷野は年下の選手に対する姿勢も口にしていた。「若い選手には教えるんじゃなく、見せることを考えて一緒にやってました。教えると押しつけるになっちゃうから」という持論を聞くと、指導者として選手の育成も期待したいところ。それに関しては「もちろん!そこを目指してやっていきたいです」と話しており、いずれまた違う形でオリックスのユニフォームを着る日が来るかもしれない。 まずは10月5日の最後の打席を楽しみたい。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2018年09月29日 06時15分
優勝直前の西武から聞こえるセカンドライフの在り方
埼玉西武ライオンズが11連勝で優勝マジックナンバーを「3」に縮めた(9月27日)。先駆けて会見を開いたベテラン・松井稼頭央(42)の引退表明も、チームの士気を高めたようだ。「優勝で先輩の花道を飾る」と――。今季の勝因だが、第一に挙げられるのは強力打線だろう。チーム打率、得点、総安打数、本塁打数はリーグトップ(同時点)。総三振数もトップと聞くと、大味な感じもする。犠打と右方向への進塁打を重ね、コツコツと1点を積み上げた80年代の黄金期とは異なるが、盗塁数もリーグトップである。「貪欲に次の塁を狙う姿勢」は変わっていない。 新記録も樹立される可能性も高い。秋山翔吾・23本、浅村栄斗・30本、外崎修汰・18本、森友哉・16本、山川穂高・45本、中村剛也27本。外崎と森の本塁打数が20本に到達すれば、1シーズンで6人が20本以上の本塁打を放ったことになり、実現すれば、パ・リーグ史上初。「5人」は過去に例があるが、そういう観点からも今年の西武打線が優れているかが分かる。「中村も35歳、故障が重なって苦しんだ時期もありましたが、見事に復活しました。その中村が下位打線にいるのが恐怖です」(プロ野球解説者) 中村は開幕こそ一軍で迎えたが、打撃不振と左肩の故障で二軍降格も経験した。昨季も不振が長引き、4番を外されたこともある。復活は腐らずに二軍でしっかりと調整したおかげだが、考えてみれば、投打の主力選手のほとんどが昨季まで振るわず、二軍での調整を余儀なくされている。 西武の二軍監督は潮崎哲也氏(49)だ。引退した翌05年以降、フロント業にまわり、07年に二軍投手コーチに就任。二軍監督に就任したのは13年。以後、一軍コーチやフロント編成部、一軍ヘッド兼投手コーチなどへの配置換えもあったが、長く二軍指揮官を任されてきた。「渡辺久信氏が一軍監督を退いたのが13年のシーズン後でした。球団は潮崎を『ポスト渡辺』と位置づけ、勉強させるために二軍監督に配置換えしたんです」(関係者) だが、13年オフ、潮崎二軍監督は一軍指揮官への昇格を頑なに拒んだ。その後、伊原春樹、田辺徳雄、今日の辻発彦と一軍監督が変わったが、その度に潮崎二軍監督は「昇格」を辞退してきたという。「長く二軍監督をやっているので、成績不振で降格してきた選手を扱うのはお手のもの。伸び悩んでいる若手投手をおだてたり、慰めたり、育成のサポートに徹してきました」(前出・同) そんな話を聞かされると、08年以降の優勝は潮崎二軍監督のおかげとも言えなくはない。人柄も温厚だという。強いチームにはそんな参謀役がいるものである。「潮崎二軍監督が一軍指揮官を拒む理由は、黒子役に徹したいからではありません。一軍監督は結果が出なければ解雇、二軍は負けてもクビにならないという独自の哲学があるからです。一軍指揮官を打診されたとき、監督解任後のフロント入りを確約してほしいと言ったこともあります」(球界関係者) 渡辺元監督は現場を退いた後、シニアディレクターとなり、現在は編成部長も兼任している。伊原春樹氏はシーズン途中での退任だったが、球団本部付アドバイザーの肩書を得た(現在は解説者)。田辺前監督もチームアドバイザーに就任している。 現場を退いた後、フロント業に転じられるプロ野球選手は極めて少ない。勝負の世界である以上、「退路を断って」の気概も必要かもしれない。しかし、潮崎二軍監督のような人生プランも間違っていない。引退する松井稼頭央はどうなるのだろうか。今年の西武の優勝は、プロ野球選手のセカンドライフも考えさせられてしまう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2018年09月29日 06時00分
引退の貴乃花親方、過去のトラブルも“一本木な性格”が原因?
元横綱の貴乃花親方が、日本相撲協会に退職届を提出し話題となっている。貴乃花親方は会見を行い、3月に提出した弟子の貴ノ岩の傷害事件に関する告発状の内容を「事実無根とするよう」圧力があったと説明。だが、貴乃花親方はそれを認めることはできず、降格処分を受けたため、どこの一門にも所属できない状態となっていた。そのため、弟子が相撲を続けるために自身は親方を引退し、弟子たちは他の部屋の世話になる意向を説明した。 今回の行動は貴乃花親方の一本気な性格ゆえともいえるが、悪い意味で頑固な部分があり、過去には複数のトラブルも起こしているためだ。 よく知られているところでは、現役時代に話題になった洗脳騒動だろう。1990年代の後半にケガや体調不良が続き、これまでの相撲が取れなくなってしまう。その時に、出会った整体師から洗脳されたとするものである。はじめは体の整体を頼むくらいであったが、のちに相撲の取り組みまで相談するようになっていったといわれる。さらに、兄である若乃花の批判まではじめ、のちの兄弟確執へとつながる。 兄弟の確執は、前出の洗脳騒動から兄弟に距離が生まれ、2005年に実父で師匠の二子山親方が亡くなると、どちらが喪主を務めるかによって激しく対立したとされる。貴乃花親方はワイドショーに出演し、実兄を「花田虎上氏」と呼ぶなど他人行儀な姿も話題となった。この関係は現在も回復していない。 貴乃花親方は知名度もあるだけに、今回の騒動は「相撲協会の古い体質に失望した」といった声が聞かれる一方で、「貴乃花も人の話聞かないからな」といった声もある。今後の動きにも引き続き注目して行きたい。
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スポーツ 2018年09月28日 17時45分
オリックス東明大貴好投も日本ハムに負け越し!ハムファンは小谷野に惜別の応援歌
オリックス 1-2 北海道日本ハム(25回戦=カード最終戦)※オリックス12勝13敗▽27日 京セラドーム大阪 観衆 18,856人 オリックスと日本ハムの今シーズン最終戦。ここまでの対戦成績は12勝12敗のイーブン。最終戦がカード勝ち越しをかけた決着戦となった。 オリックス先発の東明大貴は5回まで1安打に抑えていたが、6回1死2塁から、大田泰示にレフト線に運ばれタイムリー二塁打を浴びてしまい先制を許してしまう。さらに、中田翔にもレフト前にタイムリーを打たれこの回2失点。しかし、東明が捕まったのはこの回だけで、「今は自分なりのベストな自分を出す」と登板前に話していたように、攻めのピッチングで7回まで投げ切り、107球、6安打、2失点の好投で、本人も「先頭打者や余計なランナーを出さないように気を付けていました。先制は許してしまいましたが、立ち上がりから自分のリズムで投げることができたと思います」と満足気なコメントをするなど来シーズンに向けて大きくアピールした。 打線は日本ハム先発の上原健太から明治大学の1学年先輩にあたる福田周平のヒットなどで、1回に2死1、2塁のチャンスを作ったが後続が凡退。5回には最近再び調子を上げてきた先頭の大城滉二がライトへの二塁打、6回も先頭の吉田正尚が左中間を破る二塁打で度々チャンスを作るも、あと1本が出ず無得点に。最終回には2死から代打で登場したT-岡田が12号ソロを放つも時すでに遅し。オリックスが日本ハムに敗れ同カードを負け越してしまった。ロッテが敗れたため、日本ハムはCS進出が決定。試合後、レフトスタンドの日本ハムファンからは今シーズン限りで引退を表明した小谷野栄一の日本ハム時代の応援歌を歌い、日本ハム時代に優勝へ貢献した小谷野を労っていた。 試合後、福良淳一監督は「東明はずっといいピッチングですからね。(きょうベンチで話していたのは?)来年のことや肘の状態のこと。きょうは十分。いっぱいいっぱいですけど100球行ってくれて十分ですね。(5回のチャンスは)ことを起こそうと…(T-岡田の一発は)いいホームランだったですね。(小谷野には何と声をかけた?)お疲れさまと言っただけ。よく頑張ってくれた」と、東明に復活の手応えを感じた様子だったが、あと1本が出ない打線には渋い表情。しかし、最終回でT-岡田に一発が出てホッとした様子。最後は引退する愛弟子に労いの言葉を送った。 オリックスは29日に千葉でロッテ戦、30日、10月1日は仙台で楽天との2連戦が控えているが、台風と秋雨前線の影響で3日とも雨予報。仙台の予備日は10月2日と3日で、10月5日に京セラで行われるソフトバンク戦以降も試合が組まれる可能性が出てきている。最新人工芝の千葉は多少の雨なら強行することも考えられるが、仙台の天然芝はデリケートな芝として知られるため、グラウンドコンディションが不良の場合は中止になる確率が高い。Bクラスが確定している3チームなだけに、CS期間中に公式戦を行うことも可能(2013年に楽天とオリックスが2試合開催している)だが、オリックスとロッテの4位、ロッテと楽天の5位争いが最後まで縺れた場合、CSが始まっても順位が確定しないという珍事が起こるかもしれない。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2018年09月28日 17時15分
“松坂世代”オリックス小谷野栄一が現役引退を決意、“師匠”福良監督の退任に続いて発表
オリックスバファローズの小谷野栄一内野手(37)が27日、今シーズン限りでの引退を決意した。試合前に会見を行い正式に表明する。 小谷野は2002年にドラフト5位で創価大学から北海道日本ハムファイターズに入団。繋ぎの4番として主軸を任されるなど、主力として3度のリーグ優勝に貢献。2010年には打点王、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞するなど輝かしい実績を持っている小谷野だが、パニック障害に悩まされ、2006年の秋に行われたフェニックスリーグ(秋季教育リーグ)で、当時日本ハムの二軍監督代行だった福良淳一監督に「立ってるだけでもいいから」と打席に送られるなど、福良監督が親身になって小谷野に接したことが、後の活躍するキッカケになったのはテレビ番組でも紹介されたほど有名な話。 「福良さんがいなかったら僕は今ここにいないですから。福良監督を男にするためにオリックスを選びました」 2014年のオフにFA宣言し、西武との争奪戦になったが、小谷野の気持ちは初めから決まっていたという。2015年からオリックスに移籍した小谷野だが、死球によるアクシデントなど怪我の影響で、1年目は56試合と2年目は50試合の出場に留まり、怪我で悩まされ、本人も「何もできなかった」と悔やんでいたが、昨年は130試合に出場、打率.277、47打点と“オリの番人”として他球団から嫌がられる本来の小谷野が復活。シーズンオフには園部聡ら若い選手に声をかけて合同自主トレを行ったり、日本ハム時代から後輩の面倒見がいいことには定評があり、大谷翔平がメジャーで活躍していることに関しても「彼は人間的にも素晴らしいから成功するでしょう。翔平なら娘を嫁に出してもいいな(笑)。それぐらいいいヤツですよ」と笑顔で語っていた。 また、ファンに対してもアツイ気持ちを持っており、ヒーローインタビューでは「皆さんも一緒に戦いましょう」と度々呼びかけ、ファンもチームメイト同様、小谷野の言葉を信じて応援していた。昨年、東京ドームで行われた巨人との交流戦で3連勝を飾ったのだが、関東にもかかわらずファンの声援が凄かったことを本人に話すと「凄かったね。やっぱりああいう声援が、こういう結果になったと思うし、嬉しいよね」と語り、後に本拠地でヒーローインタビューを行った際にも「皆さんの声は聞こえています。皆さんの声援が僕たちの力になって、きょうのような結果につながるので、これからもご声援よろしくお願いします」とファンの声援が力になることを伝えている。 春季キャンプは2軍スタートだったが、これは福良監督と話し合って決めたことであり、「いつ上がるかは栄一に任せてある」と指揮官は話していた。その言葉通りキャンプ終盤に一軍に合流すると、シーズン序盤は昨年のような活躍を見せていたが、打撃不振に陥ると珍しく死球に激高する場面も見られた。8月7日に打撃不振により登録抹消。今シーズンで契約が切れることもあって、去就が注目されていたが、師匠である福良監督の退任が決まり、最終的に引退を判断したものと思われる。 現役通算成績は1393試合に出場、打率.264、1260安打、71本塁打、566打点。松坂世代の小谷野だが、今年は中日との交流戦で松坂との対戦も実現している。巨人の杉内俊哉、DeNAのG 後藤武敏、独立リーグの村田修一と松坂世代の引退が続いており、小谷野も加わることになってしまったのは残念。球団は来月5日に京セラドームで行われる本拠地最終戦のソフトバンク戦を、小谷野の引退試合として行う意向。当日は福良監督の最後の挨拶も予定されているので、ファンには温かく見送ってもらいたい。 今後も小谷野には指導者として選手の育成も期待したいところ。本人と球団首脳陣の言葉が注目される。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2018年09月28日 17時00分
大坂なおみが珍回答した「ムラサキ」の深〜い話
「関西弁」ならぬ「大坂弁」が日本を席巻している。日本人初のテニス全米オープン優勝という快挙を成し遂げた大坂なおみ(20)が9月13日に凱旋帰国し、報告会見に臨んだ。 大会表彰式でのブーイングを喝采に一変させた“なおみトーク”が期待されたが、やっぱり彼女は裏切らなかった。「大坂は日本語がカタコトしか喋れないのに加えて、聞き手が予測もしない返答をします。思ったことを素直に口にするのでおもしろいんです」(民放スタッフ) この日も、想定外の珍回答が続出。当初、テレビを含む動画メディアは理解不能でカットしていたが、ようやくその意味が分かった。 たとえば「好きな日本語は?」と聞かれ、大坂は「ムラサキ」と即答した。好きな言葉を聞かれ、色の種類を答える人はいない。その場にいた記者のほとんどが失笑し、聞き流したが、本当は深〜い意味があったのだ。 大坂は日本の漫画が大好きで、中でも『ガラスの仮面』が一番のお気に入りだという。同作品は'76年から現在まで連載が続く美内すずえ作の少女漫画で、累計発行部数5000万部超という大ベストセラーだ。 女優を目指す少女・マヤが、劇団内のイジメなどに耐えながらステップアップしていくというストーリー。作中、そんなマヤを陰ながら応援する社長令息がいて、彼は名前も明かさず、マヤのもとに「紫のバラ」を届け、それに励まされるという設定がある。 同作が大好きな大坂は、そこから「ムラサキ」という日本語の響きを気に入っていたのだ。大坂は、日本語のレッスンにも漫画を使っているという。 後日、インターネット上で、このキャラクターから大坂にメッセージが発信されるなど、なおみフィーバーは各方面に波及している。 さらに、この「ムラサキ」発言の前に出たのが、全米オープン4強入りを果たした錦織圭からの励ましのメールの話だった。「ローマ字で祝いを伝えられ、逆に大坂は平仮名で返信したそうです」(同) 錦織のメールが“紫のバラ”になったのかどうかはともかく、今後もコートの内外で注目を集めそうだ。ちなみにやたら流行った「半端ないって〜」の台詞は「大坂半端ないって〜」と大坂なおみを主役に流された日清のCMが最初で、サッカーの大迫ゴールよりも先に流れていた…と知っている人は少ないと思う。
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スポーツ 2018年09月28日 12時15分
“貴引退”の一方で…角界のホープたちが相撲教習所を卒業
25日に行われた貴乃花親方(元横綱)の引退会見を機に、またしても周辺が騒がしくなっている大相撲の世界。2日が経った27日も様々な報道が各メディアからなされているが、その一方で同日の角界には明るいニュースもあったようだ。 27日に更新された日本相撲協会の公式ツイッター。そこには「相撲教習所で362期生、363期生の卒業式、366期生の入所式が行われました」という一文と共に、卒業式に臨む力士たちの様子や、彼らに卒業証書を手渡す所長の山響親方(元前頭筆頭・巌雄)を収めた写真が添付されている。 また、その後のツイートの中では、3月4日配信記事でも取り上げさせてもらった納谷(東幕下60枚目)と豊昇龍(東幕下56枚目)の2名や、佐渡ヶ嶽部屋の力士6名が卒業証書を携えた写真などもピックアップされている。彼らを含めた卒業生一同は、この日を晴れやかな心情で迎えたことだろう。 1957年に創設された相撲教習所は、その名の通り相撲に関する様々な内容を教わる施設であり、角界の門を叩いた力士は誰であれ原則半年間の受講が義務付けられている。冒頭で触れた貴乃花親方も、9月場所で41回目の優勝を飾った白鵬(西横綱)も、そして、その白鵬と凌ぎを削った豊昇龍の叔父の朝青龍(元横綱)も、みんなここから羽ばたいていったのだ。ちなみに、前述の通り現在は山響親方が務めているこの施設の所長だが、過去には貴乃花親方(2010年2月〜8月)や納谷の祖父である大鵬(元横綱/1994年2月〜1996年1月)も所長の任に就いている。こうした角界の大先輩たちの指導の下、後輩たちは脈々と受け継がれてきた“相撲道”を学び、今後の活躍を強く心に誓っていく。 今回晴れて卒業となった力士たちは皆、これからの角界を担っていく未来ある人材である。土俵外が騒がしい昨今ではあるが、彼らにはその喧騒に惑わされずに伸び伸びと育ってもらい、ゆくゆくは相撲教習所で語られるような立派な力士に大成してくれることを大いに期待したい。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年09月28日 12時00分
貴乃花が引退届を退職届として扱うよう申請 どうしても“退職届”が必要だった協会側の事情とは
日本相撲協会を退職する意向を示した貴乃花親方の代理人の弁護士が27日、貴乃花親方の「引退届」を事実上の「退職届」として扱うように要請する上申書を協会に提出したことが明らかになった。一緒に提出した弟子の移籍先に必要な書類は再提出となったが、揃えば協会は10月1日の臨時理事会で退職も含め審議する見込みだ。 貴乃花親方は、25日に協会側に引退届を提出していたが、協会は「退職に必要な退職届ではない」との理由から受理を拒否。そうした事態を受けての対応と言える。しかし、引退届と退職届にはどのような違いがあるのだろうか。 「国際弁護士の八代英輝氏が『ひるおび』(TBS系)に出演した際、『退職は法律的には自己都合退社になるので、二度と退社の理由は争えないが、引退は強制されて居場所を失ってその場を去るということでもあるため、後日、去る理由について争うことができる』と分析していました。となると、協会側としてはどうしても“自己都合で退職”という形が欲しかったのでしょう。貴乃花親方が協会にとって不利なことを握っていて、再び争うのではないかと疑ったのかもしれませんね」(芸能記者) しかし一方で、貴乃花親方と親交のある元関脇の貴闘力さんは『あさチャン!』(TBS系)に出演した際、貴乃花親方と電話で話したことを明かし、「本人は辞めるって時点で吹っ切れています」と明言。さらに、「どうなるかわからないですけど、協会を訴えてやろうとか、さらさらないと思いますよ」と、貴乃花親方の心の内を明かしていた。 「貴乃花親方の件で、貴闘力さんは連日、情報番組に出演していますが、『子供を引き合いに出されて協会の人間に脅されたことがある』『協会が貴乃花親方に圧力をかけるというのは日常茶飯事だった』など、協会の闇の部分を暴露しています。貴闘力さんはテレビで発言するということを貴乃花親方に前もって断りを入れ、貴乃花親方も『どうぞ、どうぞ』と了承していたそうですが、ネット上では『貴闘力さん頑張れ』という声も多く広がっています」(前出・同) 現在、日本相撲協会のTwitterには多くの批判的な声が集まっている。まだまだ事態は収束しそうにない。
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スポーツ 2018年09月28日 06時45分
【DeNA】功労者に花道を!"特例"適用!加賀繁、ゴメス後藤、連日の引退セレモニー!
☆”引退選手・特例登録手続き”とは? 昨年8月7日、NPBと実行委員会は「引退選手・特例登録手続き」を承認した。それはそのシーズンで現役引退をする選手に限り、引退試合の日一日限定で球団の出場選手登録に追加できる制度。あくまでも追加なので、代わりのプレイヤーを登録抹消する必要はなくなり、球団の功労者に対して引退試合という花道を用意する事が、より容易に可能となった。☆功労者の引退 ベイスターズでは加賀繁とG後藤武敏の二人が、今シーズン限りでユニフォームを脱ぐことが発表された。球団は二人の功労者に対し、21日に加賀、22日の本拠地最終戦で後藤の引退セレモニーを行うことを決定した。今年の横浜スタジアムは、雨天中止が2試合しかなく、1試合は交流戦だったため既に消化。もう1試合も21日にはめ込まれ、10月にずれ込むことも無く、当初のスケジュール通りに消化した。☆激化するCS争い 今シーズンのセ・リーグは、3位から最下位が数ゲーム差にひしめき合う大混戦となっており、どのチームがクライマックスシリーズに進出するのか全く読めない状況。もし去年この状況だったとしたら、重要な一軍の戦力を外し、引退するプレイヤーを登録する事が出来たであろうか。☆少なくなった消化試合 CS制度が導入され、いわゆる「消化試合」が少なくなったため、引退試合を開催することも難しくなってきた。順位がほぼ決まっている状況ならば許されていた試合中のセレモニーを、やってる場合では無いケースが増えてきたのだ。そこで用意された「引退特例」。最後の勇姿を見たい、見せたい。大勢のニーズに応えるためのシステムは、歓迎されるべきであろう。☆感慨深い引退試合 古くからのベイスターズファンは、98年のV戦士達が、こぞって他球団に移籍し、最後の勇姿を見られず寂しい想いを抱いている。21日に加賀は先発として、1打席だけ登板し三振を奪い、翌日後藤は代打で登場し豪快に三振し、大勢のファンの前で最後の勇姿を披露することが出来た。 DeNAになってからは現小池正晃2軍コーチの涙の引退試合2アーチや、三浦大輔氏のド派手引退セレモニーも行われ、高崎健太郎、大原慎司両氏にも打診があったと聞く。功労者に手厚くなってきたことは選手もファンも嬉しい限りだ。ベイスターズは成績だけでなく心の部分でも、暗黒時代には決して戻ってはいけない。ファンには引退試合を含め、歴史を語り継ぐのも楽しみの一つなのだから。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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全日本プロレス 鈴木みのるが武藤&全日プロに苦言
2008年09月04日 15時00分
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ノア 健介がGHCヘビー級王座奪取に向け、バックドロップ特訓
2008年09月04日 15時00分
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朝青龍 写真集第2弾も出版へ!?
2008年09月03日 15時00分
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スポーツ
ボクシング 名城VS河野が笑撃の前哨戦
2008年09月03日 15時00分
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スポーツ
新日本プロレス 武藤VS真壁決定
2008年09月03日 15時00分
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スポーツ
IGF 猪木が大ナタ。ゲノムファイター正念場
2008年09月03日 15時00分
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スポーツ
全日本プロレス 武藤敬司が“2冠獲り”に向け、王者を揺さぶり
2008年09月02日 15時00分
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民放3社争奪 浅尾美和でひと儲け ビーチグラドルリーグ構想
2008年09月01日 15時00分
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スポーツ
全日本プロレス 武藤“2冠”制圧へ
2008年09月01日 15時00分
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諏訪魔V2不完全燃焼
2008年09月01日 15時00分
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全日本 真壁&中邑 IWGP奪還へ武藤狩り名乗り
2008年09月01日 15時00分
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小島VМと完全決別
2008年09月01日 15時00分
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K-1甲子園 超新星・坪井悠介の感動秘話
2008年08月30日 15時00分
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ゼロワンMAX 大森隆男が有終の美
2008年08月30日 15時00分
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戦極 初の日本人対決が実現
2008年08月30日 15時00分
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全日本プロレス 太陽ケア3冠奪取に向け、“奥の手”解禁宣言
2008年08月30日 15時00分
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野村監督WBC星野続投発言の真意
2008年08月29日 15時31分
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新日本プロレス 後藤洋央紀が610秒殺予告
2008年08月29日 15時00分
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K-1甲子園 HIROYAステルスパンチ完成
2008年08月29日 15時00分