スポーツ
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スポーツ 2018年09月17日 17時15分
【DeNA】ありがとう加賀繁…”マッチョサイドハンド"を俺達は忘れない
☆暗黒時代を知る男 2009年いわゆるベイスターズ暗黒時代の真っ只中に、住友金属鹿島からドラフト2位で入団した加賀繁。ルーキーイヤーは開幕当初こそ中継ぎだったが、チームの投手事情からすぐに先発転向。サイドスローからキレのあるスライダーを武器に、投球回145で防御率3.66と健闘したが、勝敗は3勝12敗。「ムエンゴの加賀」と不本意な呼び名が定着してしまった。 その後も先発、中継ぎと、その年の状況に応じ、よく言えばフレキシブルに、悪く言えば便利屋的な起用で、チームに貢献し続けた。2012年には自己最多の61試合に登板し、オフには日本代表入りを果たすなど大活躍を見せた。しかし、その代償からか故障に悩まされ、「楽しかった思い出よりも、怪我でリハビリに取り組んで苦しんだ事の方が記憶に残っている」と本人も語っている。それほどまでも低迷するチームを、献身的に支えてくれた投手だった。☆外国人スラッガーキラー 加賀といえば外国人の右バッターに無類の強さを誇った。中でもバレンティンには2017年に2ベースを打たれるまでは20打席ノーヒットと完璧に抑えこみ、初ヒットになったボールをバレンティンが欲しがるポーズを、覚えてるファンも多いだろう。サイドスローからのスライダーの軌道は独特で、外国人強打者のバットはクルクル回った。欲を言えば全盛期に、メジャーで投げる姿を見てみたかったものだ。☆クールな仕事人 少しガニ股で、ひょこひょことリリーフカーからマウンドへ向かい、しっかり仕事を終えベンチに戻ってくる際の、飄々とした表情がクールだった。また、加賀の名前からレディガガで登場してくるユニークさも兼ね備えていた人気者の、ユニフォームに隠された肉体は筋骨隆々の「痩せマッチョ」。様々なエピソードを持つベテランは、特にオールドファンを中心に思い入れのある「記憶に残る」プレイヤー。あの「魔法のような外の出し入れ」はもう見られないと思うと、センチメンタルな気持ちになってくる。しかし、引退は誰にでもやってくる現実。最後に心から伝えたい「ベイスターズ一筋、9年間ありがとうございました!お疲れ様でした!」取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2018年09月17日 17時00分
プロ野球「敗戦処理」 ホンマかいな 金本阪神に甲子園球場ラッキーゾーン復活案
甲子園球場にラッキーゾーンを復活させる? 金本阪神の貧打解消策は、これしかないのか。 100回目の記念大会を迎えた夏の甲子園大会は、大阪桐蔭の春夏連覇で幕を閉じた。勝因は「超」の付く強力打線だ。「やっぱり、野球は打たなければ勝てないということ。長打力を秘めたバッターが何人も並ぶ脅威。それがプレッシャーとなって、好投手を潰していくんです」(アマチュア担当記者) その影響だろう。甲子園球場にラッキーゾーンを復活させる案が再燃してきた。 ラッキーゾーンは、'91年12月に撤去された。外野壁の前方に金網フェンスが張られ、その外野壁と金網フェンスの間の空間のことをいうのだが、撤去された今日、甲子園球場は両翼4㍍、右中間、左中間は最大で8㍍も広くなっている。もともと、広域球場ではあったが、さらに“ホームランが出にくい”状況となった。「ラッキーゾーンが撤去されて最初の公式戦となったのが、'92年のセンバツ甲子園で、大会全体で出た本塁打数は7本。前年は18本でしたから、撤去の影響はありました。阪神では、'92年以降で30本以上の本塁打を放ったのは、金本知憲監督(50)だけ。生え抜きだと掛布雅之、岡田彰布の時代まで逆上ります」(スポーツライター・飯山満氏) 9月3日現在、阪神のチーム打率は2割5分2厘、本塁打67、得点444。すべてリーグワーストだ。本塁打数においては、首位の広島が155本で、その4割強しか打てていない。また、ホームゲームの勝敗は、22勝31敗1分け、ロード28勝28敗。つまり、今の阪神は「本拠地・甲子園球場で勝てないチーム」でもあるのだ。 こうした深刻な状況を解消する妙案として、球場を狭くするラッキーゾーン復活論が出始めのだ。 高校野球界からではなく、阪神からそういう話が出るのは情けないが、決して身勝手な主張ではないという。「ソフトバンクのヤフオクドームは『ホームランテラス』というフィールドシートが設置され、5㍍小さくなりました。楽天生命パーク宮城もフェンスを前方に出し、客席を設置しました。かつてはMLBに対抗できるよう広域化が叫ばれましたが、飛ばない統一球問題も落ち着き、球場コンセプトを見直す時期だということは全球団が受け止めています」(球界関係者) ラッキーゾーン復活論は、掛布雅之氏が提唱者だ。金本政権が誕生する直前のことで、やはり打撃強化が根底にあったため、いったんはウヤムヤにされたが、現在は「オーナー付のシニア・エグゼクティブ・アドバイザー」である。もっともオーナーに近い現場出身者と言っていい。「貧打解消策を話し合ってきたら、ラッキーゾーンの話になって、そういえば、掛布氏が言っていたな、と」(同) 本拠地で勝てない以上、マンザラでもなさそうだ。究極の貧打解消策
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スポーツ 2018年09月17日 06時45分
王貞治ベースボールミュージアムが今季限りで閉館、ヤフオクドーム敷地内に新設へ!
福岡ソフトバンクホークスの本拠地、福岡ヤフオクドーム内にある人気施設『王貞治ベースボールミュージアム』が今シーズン限りで一時閉館し、現在敷地内に建設中の新商業施設内に移転することが正式に決定したことが、関係者の話で明らかになった。 『王貞治ベースボールミュージアム』はソフトバンクの監督退任後も同球団の会長職を務めている王会長の現役時代と、監督時代の功績を称えて2010年、ドーム内に開館。別途入場料はかかるものの、開館当初は入口で当時ソフトバンクが普及に努めていたiPhoneを貸し出し、iPhoneとリンクする形で館内を回るなど画期的な記念館だった。その後、幾度かのリニューアルを重ねて、読売巨人軍や日本テレビ、早稲田実業、莫大な資料を持つ各マスコミなども協力し、東京ドームにあってもおかしくないぐらいの王会長の歴史の全てが詰まった立派なミュージアムへと発展していった。 外野スタンド上に設置されていることから、ガラス越しではあるが、開場前に外野で練習する投手陣を見ることができる。また、試合後には『鷹の祭典』の豪華な演出を見ることも可能だった。さらに、同ミュージアムでは、幼少期の写真や当時使っていた野球道具をコメントや映像などとともに展示するスペースがあり、反対側のスペースには、150キロのピッチングマシンを間近に見られたり、ピッチングのスピードガン、バッティングのスイングスピードの計測器、シャドーピッチングをして三振を奪えば記念写真をQRコードでダウンロードできるヤフオクドームにしかないゲームが置かれており、大人も子どもも楽しめるファン参加型のちょっとしたアトラクションコーナーになっている。 関係者は「王貞治ベースボールミュージアムは今年で閉館になってしまいますが、早ければ来年にもドームの外周にできるビルの中で、さらにグレードアップしたものになりますので、楽しみにしててください」と語る一方で、跡地に関しては「客席の増設と、グッズショップなどが入る予定」だという。ソフトバンクはヤフオクドームの大改修と、周辺施設の再開発を2020年までに行うと発表しており、ヤフオクドームの敷地内には建設中の建物が見られる。2020年は現在大改修工事を行っている福岡国際空港もリニューアルオープンする予定。東京オリンピックに合わせて福岡の街はさらなる進化を遂げることになりそうだ。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2018年09月16日 21時15分
RIZIN大砂嵐 対 サップ決定でマスコミ取材が殺到、天心 対 堀口効果で過去最高動員へ!
総合格闘技団体のRIZINが勝負を懸ける『RIZIN.13』9.30さいたまスーパーアリーナ大会で、元大相撲の大砂嵐がボブ・サップと対戦することが追加発表された。 大砂嵐はエジプト出身で、2011年に来日して相撲界入り。宗教上の問題を抱えていたものの、親方の理解もあって大嶽部屋に入門。翌2012年に初土俵を踏み、2013年7月場所から十両に昇進。11月には新入幕とスピード昇進を果たした。2014年には横綱の鶴竜、当時横綱だった日馬富士から2日連続で金星を奪っている。初の金星から2日連続で金星を挙げたのは史上初のことだった。しかし再び十両に降格すると伸び悩んだ。2017年1月場所で幕内に復帰するも、1場所限りで十両に降格。さらに幕下降格の危機もあったが何とか踏ん張った。 そして今年1月場所の最中に、自動車無免許運転による追突事故が報じられた。本人が「妻が運転していた」と当初虚偽の報告をしたこと、さらに週刊誌が女性問題を報じたことで、日本相撲協会から引退勧告を受けてしまい事実上の廃業に追い込まれてしまう。 大砂嵐は、3月31日にTBS系列で放送された『オールスター感謝祭』内の『ガチ相撲トーナメント』にサプライズゲストとして出場。ここで対戦した総合格闘家のジョシュ・バーネットが大砂嵐の身体能力の高さを絶賛し、バーネットがコーチ役を務める形で総合格闘家への転身とRIZIN参戦を目指してきた。 総合格闘技の経験もあり、現在、感染症などで闘病中の元横綱のプロレスラー、曙のもとを訪ねたことがきっかけで、曙が過去2度対戦して勝てなかった“野獣”ボブ・サップへの対戦を口にするようになった。 RIZINの榊原信行実行委員長は「当初は年末と考えていたが、ジョシュからの報告によると、(大砂嵐は)今まで相撲から来た選手の中では身体能力と潜在能力、適応力が一番すごいと聞いている。こういう選手は早く試合に出して、経験を積ませたほうがいい」と発言。7.29さいたま大会での参戦も匂わせていたが、サップ側との調整を重ねて、今大会での格闘家デビューとなった。 このカードは今大会の大テーマである「地上波の視聴率二桁」を目指すRIZINが世間に向けて発信するカードだ。このカードを発表すると、取材依頼が殺到。RIZINは取材申請の受け付けを既に締め切っていたが、急遽、若干数の追加申請の受け付けと、プレスルームの拡張をマスコミ関係者に伝えている。それだけ大砂嵐の格闘家デビューが世間に響いたということだろう。 同大会のチケットは、過去最速のスピードで売れており、RIZIN史上最高の観客動員を記録するのは確実な情勢。2万人の壁は突破できるのではないだろうか。これは那須川天心対堀口恭司という、今のRIZINが提供できる最高、最強のカードが持つインパクトが全国いや世界の格闘技ファンに響いた結果である。フジテレビ系列でゴールデンタイムに全国中継されることも決定した。天心はメディア露出も増えているだけに、このカードが世間にどこまで響いているのかは、視聴率に表れるはずだ。 今大会が今後の格闘技業界に大きな影響を及ぼす可能性が高いこともあり、他団体の関係者や選手の間からも「成功してほしい」という声をよく聞く。RIZIN9.30さいたま大会は格闘技業界にとっても勝負を懸けた大会であることを、RIZINは責任を持って証明してもらいたい。写真 / ©️RIZIN FF【どら増田のプロレス・格闘技aID vol.23】
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スポーツ 2018年09月16日 17時00分
『なでしこ』飛車角なしで“金”をもぎ取った高倉監督の「今だから言える」こと
女子サッカー「なでしこジャパン」高倉麻子監督(50)は、“重圧”で胃に穴が開く思いだったという。インドネシアのアジア大会で、激戦を戦いぬいた結果、ようやく手にした金メダル。ホッとしたというより苦しかったというのが本音だろう。 8月31日、中国との間で行われた決勝戦の激闘は記憶に新しいが、むしろ高倉監督の表情は準決勝のときから暗かった。「準決勝の試合後、『勝ったことがすべて』とコメントしていましたが、つまりは内容が悪かった上に、練習でやってきたものが一つも出せなかったということです。ただ、苦しい展開になるのは予想していたようで、『氷の上を歩くような試合になる』ともこぼしていましたよ」(専門誌記者) その準決勝の相手は、宿敵・韓国。後半41分に相手のオウンゴールで辛勝するというまさに薄氷の勝利だったが、高倉監督の表情が冴えなかったのは、試合内容だけが理由ではなかった。 女子サッカーでは、日本は韓国よりもレベルが高い。ゆえに「勝って当然」という立場であり、しかも、4大会連続での決勝進出というプレッシャーもかけられていたからだ。 とはいえ、高倉監督はベストメンバーで臨んだわけではない。今大会では所属クラブの日程から、川澄奈穂美や猶本光といった代表の常連である海外組を招集していない。国内組にも故障者がいた。 つまり、将棋でいえば“飛車角”なしで戦わざるを得ない状況に追い込まれていたわけだ。「それでも優勝を義務付けられての現地入り。なでしこは近年の低迷で人気もガタ落ちしており、優勝しないとマズイというのがサッカー協会の意見。高倉監督は、その重責を負わされていたのです」(関係者) その影響だろうか。「現地では高倉監督が酒を仰ぎ、千鳥足で宿舎に帰っている」などという情報も流れていた。こちらはまったくのデマだったが、気持ちは分からなくもない。「4月のアジア杯で日本は優勝しましたが、その影響で日本は対戦国にかなり研究されていました。決勝の相手である中国にも勝っていますが、監督が代わっており、かなり日本を意識した言動をしてプレッシャーをかけていました」(前出・専門誌記者) 高倉ジャパンの合格ラインを聞けば、なでしこが国民栄誉賞を授与した2011年時と同じだという。とはいえ、かつての司令塔・澤穂希の後継者となる選手も現れておらず、ハードルは高い。 高倉監督は「出場機会の少ない選手たちがふんばって最高の形で終われたことは、チームにとって財産だ。勝ちながら課題を見つけて進んでいけることは幸せなこと」と振り返った。アジアの頂点に立ったことで、『高倉ジャパン』は2年後に向けて確実な一歩を踏み出した。
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スポーツ 2018年09月15日 17時00分
プロ野球「敗戦処理」 「物が違う」金足農業・吉田、大阪桐蔭・根尾 ドラフト情報第2弾
野球の国際大会、第12回U-18アジア選手権が9月3日に始まった。大会を戦うU-18日本代表には、ドラフト1位候補の高校球児が一堂に集まっているが、レベルの高い選手同士の比較がされているからだろうか、夏の甲子園の主役、金足農業高(秋田)の吉田輝星投手への評価にも微妙な変化が…。 吉田投手からラブコールを受けた巨人は8月30日にスカウト会議を開き、甲子園大会に関する調査結果をまとめている。「岡崎郁スカウト部長が会議後、記者団に囲まれました。高評価しているのは間違いありませんが、吉田投手の進路が未定であることを理由に『何も言えない』とはぐらかしました」(スポーツ紙記者) 奇しくも、同日の大阪では、阪神が定例のオーナー報告会を催していた。しかし、同会合では営業成績の話に終始していたという。「ドラフトの議題は意図的に避けた」というのが、周囲の一致した意見だ。「巨人、阪神とも夏の甲子園大会を経て、当初の指名順位に関する予定が狂い始めたんです。両球団とも即戦力の大学生投手を1位指名し、3位あたりから高校生投手を補強していく予定でした。そんな中、巨人は競合覚悟で吉田君を1位指名するべきか、もし抽選で敗れた時の外れ1位は誰を指名すべきかで揺れています。即戦力投手もハイレベルな高校球児も、残っていないだろうと予想しているからです」(球界関係者) 12球団のスカウトはU-18の合同練習や壮行試合も視察したが、そこで「改めて」評価を高めた選手がいた。それが大阪桐蔭の根尾昂内野手(18)だ。 投手、遊撃手、外野をこなし、走攻守すべてにおいて群を抜く。今夏の甲子園での打撃成績は4割2分9厘。これまでも高く評価されてきたが「やっぱり、物が違う」と、各スカウトはため息まじりに語っていた。“細マッチョ”であることが分かったこともあるが、「改めて」と表現されるのにはワケがあった。「府大会などで、投手起用されましたが、『二刀流は無理』との判断がされました。低めに2球続けて威力のあるボールを投げられないからです。日本ハムが『救援限定の二刀流』と言ったみたいですが、リップサービスでしょう」(同) プロ志望届の提出期限は、10月21日。吉田投手は進学を約束したとされる八戸学院大側とも話をしなければならないため、ギリギリまで結論を出せない。指名後の交渉を円滑に進めたいスカウトは、吉田投手の返事待ちが遅れ、他選手指名に切り換えた場合、誠意を疑われてしまう。つまり大半の球団が根尾内野手に切り換えてくる可能性が高い。「高岡商(富山)の左腕、山田龍聖も評価を上げました。攻撃的な投球は吉田に匹敵します」(在京スカウト) 甲子園で881球を投げた代償が懸念されたが、8月31日の壮行試合に投げたことで、巨人はスタミナの項目に二重丸を付けたという。 吉田評において慎重なのは、「ギリギリまで進路表明を保留し、他球団を撤収させる作戦で、それを見破られないため」との声もあるという。
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スポーツ 2018年09月14日 21時15分
新日本9.17別府の試合順を巡り、内藤哲也が「タイトル戦がセミなのはおかしい」と異議
新日本プロレス『Road to DESTRUCTION』▽13日 大阪市中央体育館・サブアリーナ(丸善インテックアリーナ大阪) 観衆 1,209人(札止め) 新日本プロレスが17日に開催するビッグマッチ『DESTRUCTION in BEPPU』(大分・別府ビーコンプラザ)のメインイベントで、スペシャルシングルマッチとして、内藤哲也が鈴木軍の大将・鈴木みのるとシングルマッチを行う。 ただ、試合の順番をめぐってひと悶着が起きている。タイトルマッチのNEVER無差別級選手権試合(王者の後藤洋央紀にタイチが挑戦)がセミファイナルで、ノンタイトルマッチの内藤対みのるがメインに組まれたことに対して、内藤は「NEVER無差別級選手権試合がセミファイナルで、スペシャルシングルマッチがメインイベントなのはおかしい。入れ替えるべき。そこを彼らはどう思っているのか?」と対戦相手のみのる、セミでタイトル戦を行う後藤、タイチに対して疑問を投げかけ、試合順を決定した会社に異議申し立てをしている。 そもそも、G1最終日の8.12日本武道館大会でのみのるのアピールがキッカケで、強引な形で決まった今回のシングル対決に関して、内藤は納得していないフシがある。 これまで、みのるは「新日本の宝を全部奪う」をテーマに新日本が管轄するタイトルに狙いを定めてきた。みのるはNEVER無差別級王座、IWGPインターコンチネンタル王座と、狙ったベルトは獲得し続けた。残るはなかなか獲れないIWGPヘビー級王座のみ。しかし、今回の標的をタイトルのない内藤に定めたのはなぜだろうか。今年1月5日の後楽園ホール大会でIWGPヘビー級王座奪還に失敗した直後にクリス・ジェリコが「布石を打っておく」ために内藤を襲撃したのとは違う理由があるように思える。 こうした背景から見ても、内藤の試合順に対するアピールは、狙いが分からない鈴木軍の様子をうかがう意味があるのは明らか。内藤のアピールに反応しているのはタイチだけで、後藤は黙殺。みのるに至っては連日に渡って報道陣を怒鳴りつけ、ヤングライオン(若手)に八つ当たりをし続けているだけで、明確な返答は避けている。やはり、みのるの頭の中には何らかの考えがあるのだろう。 現在の新日本内の各ユニットはCHAOSがジェイ・ホワイトという異端児を抱える。バレットクラブも、2派に分かれて抗争中。反体制派ユニットで盤石の結束力を誇っているのは、内藤率いるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンと、みのる率いる鈴木軍の2つだけという状況だ。そんなユニットの大将対決から何が生まれるのか?そして試合順はどうなるのか?試合当日まで両者による主導権争いは続くのは間違いない。取材・写真・文 / どら増田
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スポーツ 2018年09月14日 17時45分
高橋監督「続投」で詰め腹を切らされるコーチは…
ヨシノブは続投、詰め腹を切らされるのは周りの一軍コーチ陣ということになりそうだ。 去る9月12日、都内で12球団オーナー会議が開かれた。その会場を後にする山口寿一巨人オーナーが報道陣に囲まれた。「大半のオーナーがその球団担当記者に囲まれていました。どの球団担当記者も聞きたいことは一つ。監督の人事ですよ」(ベテラン記者) 高橋由伸監督(43)は3年契約の最終年である。シーズン半ばに優勝戦線から脱落し、Aクラス入りも確実になっていない以上、契約延長も怪しまれていたが、山口オーナーは淡々とした口調でこう切り返した。「いろいろ誤算もあって、チームの状態が必ずしも望んでいた状態ではないが、私としては評価をしています」 誤算とは故障者の続出。キャンプ中から若手を起用していくビジョンを明かし、それを貫いている点を評価しているという。 一般論として、監督交代の方向で傾いている球団のオーナーははぐらかすか、答えない。もっとも、その反対もあるわけだが、読売グループのドン、渡辺恒雄氏も球宴休み中の中間報告の後、ヨシノブ采配を評価するコメントを発している。「続投」で、ほぼ間違いないだろう。「成績不振のチームが監督続投を選択する場合、ヘッドコーチ以下主要コーチが詰め腹を切らされます」(前出・同) 高橋監督の指揮官就任は“緊急登板”だったと言っていい。目ぼしい後任が見当たらず、まだ現役だった高橋監督を半ば強引に指揮官に据えた経緯もある。読売グループはできる限り、高橋監督を守っていくという気持ちが強いのではないだろうか。「今季の敗因は投手陣の崩壊です。リリーフ陣が不安定なので逆転負けされるケースが多く、補強も投手中心になると思われます」(プロ野球解説者) ということは、斎藤雅樹・投手総合コーチがやり玉に挙げられるわけか。しかし、斎藤コーチの処遇に関しては、こんな見方もされている。「二軍降格かな。あくまでも推測ですが、川相昌弘二軍監督を参謀役とし、斎藤コーチが入れ代わって二軍指揮官にまた戻るのかもしれません。斎藤コーチは後任候補の一人ですし、低迷の続く高橋政権から遠ざけたとの見方もできます」(球界関係者) フリーの巨人OBの中にも監督適任者はいる。DeNAを再建させた中畑清氏、ファン待望の松井秀喜氏、実績十分の原辰徳氏などがそうだ。前任者の最終イヤーから数えて、巨人は4年連続で優勝を逃した計算になる。これは球団ワーストタイだ。また、2リーグ制以降、監督個人の成績で見ると、3年連続で優勝を逃した指揮官はONと高橋監督だけである。「ONの退き方で失敗したからですよ。王貞治氏はホークスに行った切りで帰って来ない。長嶋茂雄氏を呼び戻すのに10年以上掛かってしまいました。高橋監督との今後の関係を考え、高橋監督で優勝すべきと考えたのでしょう」(前出・球界関係者) 詰め腹を切らされるコーチはほかにもいる。後任コーチだが、現役引退を表明した杉内俊哉、村田修一両氏の入閣も噂されている。巨人はFAで獲得した選手と終身雇用の約束を交わしたとも聞くが、その通りだとすれば、長期低迷の理由はこのあたりにもありそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2018年09月14日 17時15分
幕内白熱の一方で...十両筆頭・安美錦と幕下筆頭・豊ノ島が“返り咲き”へ奮闘中
9日に初日を迎えた大相撲9月場所。13日に5日目の取組が行われたことにより、早くも全日程の3分の1を消化した。 気になる賜杯の行方だが、5日目終了時点では5勝0敗が7人(鶴竜、白鵬、稀勢の里、高安、御嶽海、北勝富士、嘉風)、4勝1敗が4人(豪栄道、朝乃山、佐田の海、竜電)、そして3勝2敗が8人(栃ノ心、阿炎、妙義龍、松鳳山、琴奨菊、錦木、貴ノ岩、千代翔馬)という状況となっている。 カド番の栃ノ心の成績が気になるところではあるが、上位陣が順当に白星を重ねているここまでの9月場所。各力士の成績がここからどのように推移していくのか、6日目以降も目が離せないところだ。 一方、幕内の熱に負けじと、ここまで奮闘を続けている力士もいる。それが西十両筆頭の安美錦と、西幕下筆頭の豊ノ島だ。 来月3日に40歳を迎える大ベテランの安美錦は、荒鷲(東十両筆頭)、矢後(西十両2枚目)、明生(東十両2枚目)を破り初日から3連勝。大翔鵬(東十両3枚目)と相対した4日目は引き落としで敗れたものの、それを引きずることなく5日目は明瀬山(西十両3枚目)を下している。 通算15場所で三役に在位し、三賞も合計12回獲得するなど実績十分の安美錦。今年の5月場所以来3場所ぶりの、そして自身の記録を更新する史上最高齢での再入幕へ向け、視界は良好といって差し支えは無いだろう。 一方、こちらも35歳とベテランの域に入る豊ノ島も、希善龍(東幕下筆頭)、豊響(東幕下3枚目)、友風(西幕下4枚目)を下し初日から3連勝。幕下の取組は全7番のため、早くも勝ち越しにリーチをかけている状況だ。 2016年7月場所前に左アキレス腱断裂の大怪我に見舞われ、以降は幕下の地位に甘んじてきた豊ノ島。悲願の関取復帰は目前なだけに、残る4番も気合の入った相撲を披露してくれることだろう。 それぞれの“返り咲き”に向け、歩みを進める2人のベテラン。その結末が果たしてどのようなものとなるのか、今後も要注目だ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年09月14日 17時00分
秋場所で大関取りに挑む御嶽海 稽古惨敗でも余裕の“オレ流”
相撲界の“オレ流”が、どこまで通じるか。 大相撲秋場所が、東京の両国国技館で始まった。注目は、何といっても8場所連続休場していた横綱稀勢の里(32)だ。先場所前に休場を発表したときは、退路を断って臨むと宣言した。「来場所はすべてを賭ける。(ダメだったら引退するという)覚悟はある」 初日こそ237日ぶりの白星を飾理その後5連勝だが、千秋楽までもつのか不安視されている。 もう1人、同じく白星発進ながら心配な男がいる。先場所、平成生まれの日本出身力士としては初めて優勝。大関取りに挑む関脇御嶽海(25)だ。先場所は13勝2敗の成績。 「星数が多いに越したことはないが、内容が問われる」 阿武松審判部長(元関脇益荒雄)はこのように話したが、11勝以上であれば新大関誕生は決定的と言える。先場所、3横綱1大関休場という願ってもない追い風を活かして手にしたチャンス。周囲の期待も大きい。 まさに真価が問われている今場所の御嶽海だが、場所前は心配なことばかり。先場所、初優勝を決めたとき、秋場所の大関取りについて聞かれると、御嶽海はこう言って笑った。「まだ場所が終わったばかりじゃないですか。今はゆっくり休みたい」 ところが、その直後だけでなく、ずっと休みっ放し。7月末から8月にかけて行われた夏巡業でも、稀勢の里らが目の色変えて稽古するのを尻目に、まさにマイペース。およそ1カ月の巡業中、申し合いに参加したのは数えるほどだった。 8月31日の稽古総見でも、平幕の輝に1勝2敗と負け越したほか、白鵬、鶴竜、栃ノ心らと対戦して1勝13敗と大惨敗している。「あんなもんじゃないですか。いつも通りですよ」 本人はケロリとしていたが、八角理事長(元横綱北勝海)は、苦り切った顔でこう吐き捨てた。「上にあがるんだ、という気迫が見られない。もっとガツガツいかないと」 その後も手の内はほどんど見せずじまい。あくまでも「稽古は稽古、ケガでもしたらなんにもならない」という思いが、この御嶽海の手抜き稽古の背景にはあるようだ。 とはいえ、「稽古場でできないことが本場所でできるワケがない」という冷ややかな意見も多い。 そんな“御嶽海流”が初日からこれまた5連勝、どんな結果を生むか。大相撲関係者は、大関取りとは別の視点でも注目している。
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ボクシング 亀田家VS坂田陣営 因縁ぼっ発
2008年07月31日 15時00分
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ボクシング 内藤大助 薄氷の逆転KO
2008年07月31日 15時00分
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プロレス・エキスポ 蝶野正洋バックアップでプロレス博覧会
2008年07月31日 15時00分
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サッカー U-23五輪代表反町監督の次の標的
2008年07月30日 15時00分
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ゼロワンMAX 田中将斗が火祭り3連覇に向けてしたたかな策略
2008年07月30日 15時00分
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2008年07月30日 15時00分
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マー君 北京五輪強行出場やばいぞ
2008年07月29日 15時00分
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新日本プロレス 棚橋弘至 強気にG1連覇宣言
2008年07月29日 15時00分
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2008年07月28日 15時00分
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ゼロワンMAX 大谷晋二郎が血だるま敗戦。団体存続に黄信号
2008年07月28日 15時00分
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新日本プロレス 天山広吉が4度目のG1制覇へ
2008年07月28日 15時00分
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「ハッスルGP2008」大混乱
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ゼロワンMAX 大谷晋二郎社長 まさかの身売り容認
2008年07月26日 15時00分
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ゼロワンMAX 真壁刀義 会見を途中でボイコット
2008年07月26日 15時00分
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ROOKIES(ルーキーズ) その10
2008年07月26日 15時00分
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戦極 五味隆典がDREAM超え宣言
2008年07月25日 15時00分
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ノア 金丸義信が外敵との防衛プラン
2008年07月25日 15時00分
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来期中日監督に立浪和義浮上
2008年07月24日 15時00分