身売り騒動に揺れるゼロワンMAXのトップがまさかの決断を下した。
この日、ブロック別に行われた火祭り直前会見。しかし、現在のゼロワンマットを象徴するように、混乱の事態となった。挑発を繰り返す真壁が会見の途中で退席してしまったのを皮切りに、佐藤耕平、KAMIKAZEまでもが席を立つ。遂には、ドラゴンゲートの望月成晃にも見放され、大谷は1人ぼっちとなった。孤独な写真撮影となり「どいつもこいつもバカにしやがって」と吠えるしかなかった。
みじめな姿をさらしてしまったが、頭を悩ます問題はこれだけではない。
発端は、23日に行われた火祭り実行委員会会議(本紙既報)で「他団体選手が優勝した場合、ゼロワンが、その団体の下請けになる」という事実上の身売り要求が、不在時に了承された。
ゼロワン所属選手たちはまだ事態を完全には把握しておらず、大谷自身も「今、初めて知りました。自分の知らない話です」と驚きを隠せない様子。また、現世界王者にして、火祭り2連覇中のエース、田中将斗も「初めて聞いた。寝耳に水」と困惑するばかり。
最終決定権は社長である大谷が握っている。全社員の生活を預かる立場からすれば、こんな無理難題に対して首を縦に振るわけにはいかないはずだが、「結果が出なかった場合は、そうせざるを得ないのかもしれない…」とポツリ。事実上容認する意向を示した。
その裏には「絶対に優勝して火祭り刀を手にしてみせる」という優勝への自信があるからにほかならないのだが…。
大谷をはじめゼロワン勢は優勝を成し遂げ、身売りを阻止することができるのか。