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来期中日監督に立浪和義浮上

 中日の落合監督は今季が契約の最終年。昨年の日本一監督も、今年は3位確保に必死の状態。専制的な“オレ竜”管理に、選手の求心力も低下している。そこで出てきたのが、再契約を結ばず新監督を迎えるプラン。となれば来期監督が気なるところだが、急浮上しているのが“ミスタードラゴンズ”立浪和義内野手だ。

 首位独走の阪神から、中日はなんと12ゲーム差もぶっちぎられての3位。落合監督は「お客さんを失望させないように、自分らで立ち直るしかない」と選手に奮起をうながすが、選手の多くはオレ流の専制的な強権管理や采配に、反感を持っているというのだ。
 「求心力はかなり低下している。昨年はリーグ2位から、プレーオフで救われて日本一に輝いたけど、今年はこのまま行くとプレーオフ進出の3位確保も危うくなってくる。もともと“勝てばいい”というオレ流采配で、ファンサービスはいまひとつ。中日ファンの人気は低いまま」と言うのはスポーツ紙の中日担当記者。さらに続けて、「昨年のように、プレーオフから逆転日本一になるような奇跡がなければ、落合監督の再契約はないと思う」と分析する。
 中日関係者の見方はもっと厳しい。もし2年連続日本一になったとしても、再契約は結ばず“新体制”になるというのだ。
 「昨年が日本一で、リーグ優勝が2度。監督としての実績は素晴らしい。ただ、チームは主力選手の高齢化が進んで、世代交代を迫られている。おまけに川上、岩瀬、井端、森野らFA権を持つ主力選手の動向も不透明。何よりも選手の求心力が低下しているのが問題だ」
 落合監督の公約だった右の4番打者や若手の育成は果たせないまま。常に優勝に絡むチーム作りには、ここらで人心一新が必要というわけだ。
 そこで浮上したのが立浪新監督。今年から打撃コーチ兼任を引き受けたのも、指導者としてドラゴンズを引っぱっていくための布石。もくもくと代打役をこなしてきたのも、監督候補としての自覚があるからだ。
 「球団史上最高の減俸額(1億2500万円)を受け入れて、代打として頑張っているのは、暗黙だけど将来の監督を約束されているからでしょう。今季は代打として1割台だし、引退は覚悟しているはず」(前出・スポーツ紙記者)
 立浪はすでに2000本安打を達成している。確かにこのまま現役を続けていても意味がない。
 「自分の練習はもちろんですが、コーチ兼任として若手やベテランにまでアドバイスをしています。ナインからの信頼は厚いし、いつ監督になってもおかしくない」とは前出の中日関係者。
 持病の腰痛で長時間立ち続けるのは大きな負担になるが、試合前の若手の早出特打ちには必ず立ち会い、的確なアドバイスを送る。それだけではない。中村紀らベテラン勢にも、気づいた点を遠慮なく指摘している。
 オフには成功したビジネスマンの著書を読み漁るなど、リーダーとしての勉強にも熱心だ。しっかり帝王学を学んでいるのである。
 「名古屋ドームだけでなく、全国の中日ファンから一番声援を受けるのが立浪。ファン動員を考えると、球団にとって立浪新監督は商売になる。ただ、球団の思惑とは別に、いきなりの監督就任に立浪本人が難色を示すケースはあると思いますけどね」(前出・担当記者)
 立浪も来年は40歳。新監督として、惑わず立つ時期だろう。

<立浪の主な記録>
1988年・新人王(高卒1年目の受賞はセの野手初)
88年・ゴールデングラブ賞=遊撃手(内野手最年少記録、95〜97年二塁手、03年三塁手と3ポジションでの受賞は、史上最多)
2002年・シーズン30二塁打以上、7回(日本記録)
07年・シーズン代打起用93回(日本記録)

<不倫発覚>
 05年、梅宮アンナと東京都内をドライブしているところを、週刊誌に暴露される。梅宮の父、辰夫が「既婚者と交際するのを、認めるわけがないだろう」と一喝。その後も交際は続いたが、「将来、指導者になれなくていいのか」と球団関係者から苦言を呈され破局。

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