今月21日にリザーブマッチから勝ち上がった伏兵、ヨアキム・ハンセンの優勝で幕を閉じたDREAMのライト級GP。青木真也とJ・Z・カルバンの因縁、数々の熱闘で話題を集めて大成功を収めたが、日本が世界に誇るライト級の雄は、対抗心をチラつかせた。
「全選手ができる限りのものを見せたと思う。ハンセンが獲ったのは驚いた」と評価しながらも「オレはぶっちぎりで(2005年PRIDEライト級)GPを獲ったからね」とチクリ。遂には「1度は自分が通過したところ。その一歩先を行く試合を作れれば」と、ライト級の頂点に君臨する者として、旧PRIDEスタッフが中心となって開催しているDREAMを超える闘いを見せることを宣言してみせた。
今年3月の戦極旗揚げ戦でドゥイン・ラドウィックをTKOで破ったのに続き、今回はテコンドー、ボクシングなどをバックボーンに、韓国で活躍するストライカーとの対戦。「打撃のスパーリングを本格的に、ボリュームのある練習をこなしている。(ジム生が参戦した)修斗のアマチュアの大会も終わったし、こっからは自分の時間。自分のために練習して、しっかりやり込んでいくだけ。打ち負けないだけのものを作りあげていく」と練習は怠っていない。
「修斗時代の自分と似たスタイルだと思う」と相手のスーファンを分析した上で「寝技が弱点じゃないかな。極めるところで極める。勝利に近い方法を取る」と必勝を課して臨む。寝技の技術と基礎体力の強化のため、8月には今年で4回目となる国士舘大学レスリング部の合宿に参加して、万全のコンディションを作り上げる予定でいる。
「20代最後の試合がメーンということで、これ以上ない舞台になる。気持ちと気持ちがぶつかり合う試合になるはず。勝ってメーンを締める」。世界に名だたるライト級の“王様”として最高峰の闘いを見せることを誓った五味。DREAMで盛り上がったライト級の熱を“完全無欠の火の玉ボーイ”が、さらに燃え上がらせそうだ。
また、ライト級GP1回戦として北岡悟VSクライ・フレンチ、光岡映二VSホドリゴ・ダム、横田一則VSホーヤン・コセドナー、廣田瑞人VSライアン・シュルツも発表された。