昨年8月24日の「戦極〜第四陣〜」以降、白星に見放されている五味は、原点回帰すべく5年9カ月ぶりとなる修斗のリングに立った。「いい試合をやらないと引退も考えなきゃいけなくなる」と不退転の決意で臨んだ。
1Rから右フック、左ストレートなど積極的に打撃戦を仕掛けた。2Rに入ると勢いは増し、右ボディーから左右のフックでグラつかせ最後は4分42秒、パウンドを連打したところでレフェリーが試合を止めた。
完勝の内容に五味は「帰ってきたぞ」と絶叫。1・4「戦極の乱2009」以来、4カ月ぶりの再起戦で、不本意に終わった過去2戦の悪いイメージを払しょく。今後については「今後のことはわからない」と明言を避けた。
五味は「戦極さんの了承を得てフリーになった」と語っており、年内で現役を引退するK-1MAX、魔裟斗の7月の対戦相手として浮上中。公開練習の際には「1度試合でフルスイングの打撃をやってみたかった。ファンが望むならやってみたい」と興味を示していた。
完全復活を遂げた五味は、果たしてどのリングで燃え上がるのか。(岡野誠)