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オリックス東明大貴好投も日本ハムに負け越し!ハムファンは小谷野に惜別の応援歌

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東明大貴

オリックス 1-2 北海道日本ハム(25回戦=カード最終戦)
※オリックス12勝13敗
▽27日 京セラドーム大阪 観衆 18,856人

 オリックスと日本ハムの今シーズン最終戦。ここまでの対戦成績は12勝12敗のイーブン。最終戦がカード勝ち越しをかけた決着戦となった。

 オリックス先発の東明大貴は5回まで1安打に抑えていたが、6回1死2塁から、大田泰示にレフト線に運ばれタイムリー二塁打を浴びてしまい先制を許してしまう。さらに、中田翔にもレフト前にタイムリーを打たれこの回2失点。しかし、東明が捕まったのはこの回だけで、「今は自分なりのベストな自分を出す」と登板前に話していたように、攻めのピッチングで7回まで投げ切り、107球、6安打、2失点の好投で、本人も「先頭打者や余計なランナーを出さないように気を付けていました。先制は許してしまいましたが、立ち上がりから自分のリズムで投げることができたと思います」と満足気なコメントをするなど来シーズンに向けて大きくアピールした。

 打線は日本ハム先発の上原健太から明治大学の1学年先輩にあたる福田周平のヒットなどで、1回に2死1、2塁のチャンスを作ったが後続が凡退。5回には最近再び調子を上げてきた先頭の大城滉二がライトへの二塁打、6回も先頭の吉田正尚が左中間を破る二塁打で度々チャンスを作るも、あと1本が出ず無得点に。最終回には2死から代打で登場したT-岡田が12号ソロを放つも時すでに遅し。オリックスが日本ハムに敗れ同カードを負け越してしまった。ロッテが敗れたため、日本ハムはCS進出が決定。試合後、レフトスタンドの日本ハムファンからは今シーズン限りで引退を表明した小谷野栄一の日本ハム時代の応援歌を歌い、日本ハム時代に優勝へ貢献した小谷野を労っていた。

 試合後、福良淳一監督は「東明はずっといいピッチングですからね。(きょうベンチで話していたのは?)来年のことや肘の状態のこと。きょうは十分。いっぱいいっぱいですけど100球行ってくれて十分ですね。(5回のチャンスは)ことを起こそうと…(T-岡田の一発は)いいホームランだったですね。(小谷野には何と声をかけた?)お疲れさまと言っただけ。よく頑張ってくれた」と、東明に復活の手応えを感じた様子だったが、あと1本が出ない打線には渋い表情。しかし、最終回でT-岡田に一発が出てホッとした様子。最後は引退する愛弟子に労いの言葉を送った。

 オリックスは29日に千葉でロッテ戦、30日、10月1日は仙台で楽天との2連戦が控えているが、台風と秋雨前線の影響で3日とも雨予報。仙台の予備日は10月2日と3日で、10月5日に京セラで行われるソフトバンク戦以降も試合が組まれる可能性が出てきている。最新人工芝の千葉は多少の雨なら強行することも考えられるが、仙台の天然芝はデリケートな芝として知られるため、グラウンドコンディションが不良の場合は中止になる確率が高い。Bクラスが確定している3チームなだけに、CS期間中に公式戦を行うことも可能(2013年に楽天とオリックスが2試合開催している)だが、オリックスとロッテの4位、ロッテと楽天の5位争いが最後まで縺れた場合、CSが始まっても順位が確定しないという珍事が起こるかもしれない。

取材・文・写真 / どら増田

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