ケアから「フェイクチャンピオン」呼ばわりされ決定したこの一戦。シリーズ開幕前には、アマレスで五輪出場を目指していたころのインターバル走でスタミナ、精神面の強化に取り組んだ。だが、まさかの調整に失敗して夏バテで体調を崩した。
それでも、なんとか体調を整え臨んだ。試合中、負傷したケアの左足にストンピング、リバーススピニングトーホールドと非情攻撃のオンパレード。徹底的に攻めあげた。
しかし、粘るケアから場外でニークラッシャー、TKO、さらには予告していた“奥の手”H5Oをくらい一転、ピンチに陥った。それでも王者の意地で3カウントを許さなかった。
その後はノーザンライトスープレックスの打ち合いと一進一退の攻防。最後は諏訪魔がラストライドで決めにかかったが、無情にもゴング。時間切れ引き分けに終わった。
辛くも防衛に成功した諏訪魔は「このベルトを守るのに60分じゃ足んねえよ。まだ終わってない。何年かかっても太陽ケアに勝ちたいね。もっともっと、いろんな相手と防衛戦をやって。経験を積んで」と決着戦を見据えていた。