反骨魂がくすぶっていた。
23日に行われる「DREAM・6」(さいたまスーパーアリーナ)に参戦する秋山はこの日、対戦カード発表に登場。黒いシャツに、黒いサングラスをかけたハリウッドスターばりのスタイルで姿を現し、対戦が決まった正道会館の空手家・外岡真徳と会見に臨んだ。
DREAMの7月大会で柴田勝頼を撃破した後、すぐさま同大会での田村潔司戦を熱望。だが、田村の手の負傷が回復しきれなかったことから、今回は外岡との対戦に臨むことになった。
秋山は「田村選手とできないなら、今回はやめようとも思いました。でも田村選手より外岡選手の方が打撃はすごいので闘ってみたいと思った。打撃でも打ち合いたい」と意気込んだ。
秋山にとって知名度やMMA戦績からも、格下外岡との闘いは勝って当然の一戦。無名の相手の挑戦を受けて立つ闘いに過ぎず対戦意義を見い出し難いが、なぜか反骨の柔道王のモチベーションは高い。会見でも「今はとにかく試合をやりたい気持ち」と言って目をギラつかせる。
それもそのはず。秋山は8月に行われた北京五輪の柔道を、韓国でテレビ解説者として観戦。その際に「柔道をやりたい」「柔道の試合したい」などという気持ちが芽生えた。そればかりか「できれば柔道出身の総合格闘家で集まって実業団の試合に出れたら良い」という野望も抱いた。柔道界に復帰する青写真があるというのだ。
また、北京五輪の柔道金メダリスト、石井慧についても言及。「彼は直の後輩なんですけど、良い筋肉持ってるし、もし総合格闘技に来てもリズム感さえ合えばいける」とその資質に太鼓判を押すなど、柔道話に花を咲かせた。
柔道での新たな野望を口にした秋山。反骨魂をむき出しにした男は、今後どんな闘いの軌跡をたどるのか。まずはDREAMリングでの奮闘に期待したいところだ。