報道によると、今回の一件の理由は、貧打に苦しんでいる今シーズンのチーム状態によるもの。投手成績は「防御率4.04(リーグ2位)・589失点(リーグ2位)」とまずまずの一方、打撃成績は「打率.255(リーグ5位)・84本塁打(リーグ最下位)・554得点(リーグ最下位)」と軒並み低水準となっているチームは、2日終了時点で「59勝73敗・勝率.447」の5位に沈んでいる。
一方の和田氏は、西武・中日の2球団で19年に渡るプロ生活を送り、通算で「打率.303・319本塁打・1081打点」という成績を記録した強打者。また、現役引退後の2016年からは解説者として活動しており、その理論的な解説にはファンも多い。こうした経緯を持つ和田氏ならば、チームの最優先事項である“貧打解消”に一役買ってくれると踏んでいるようだ。
14年ぶりの優勝を目指す来シーズンに向け、大きな意味合いを持ちそうな今回の一件。これを受けたネット上では、早くも「本当に来てくれるなら大歓迎」、「燻る若手を全員開花させてくれ」、「今の阪神を変えるには外部の力が必要だ」といった期待の声が数多く寄せられている。
一方、中には「中日のコーチになるかと思ってたのに…」、「1番好きだったからこれはショック」、「和田さんの縦じまなんか絶対に似合わない」、「和田が阪神行ったら中日無能すぎるだろ」といったコメントも。チームの功労者が敵陣営に狙われているという今回の一件は、多くの中日ファンにとって懸念事項となっているようだ。
報道の中では、和田氏の他にも複数の候補がリストアップされているとも伝えられている。今回の一件は果たして実現に至るのか、それとも異なる展開となっていくのか。今後の続報にも要注目といったところだ。
文 / 柴田雅人