天才・武藤は真壁に嫌悪感を抱いている。
8・31全日プロ両国国技館大会で、G1クライマックス覇者・後藤洋央紀の挑戦を退けV2に成功した。試合後、中邑真輔や真壁の挑戦アピールを受け「新日本にお任せします」と一任した。
次なる刺客として新日本から送り込まれてきたのは、G1準優勝の真壁。王者としてタイトルマッチが組まれた以上は誰の挑戦でも受ける。ただ、武藤は挑戦者の“品格”を見定めて次のように語る。
「あんなもの教育に悪いから、ウチの子供になんか絶対に見せないようにしないとな」。真壁といえば「ウ○コチ○コ」「フ○ック」など普段から俗語をまくし立て、今年の契約更改ではチェーンを片手に武力行使をチラつかせるなど、その言動と行動がたびたび疑問視されてきた。武藤は王者になる資格はなしと指摘する。
さらに真壁への厳しい言葉は続く。「アイツに勝っても、厳格なIWGPの価値が上がるとは思えない。品がない」とバッサリと切り捨てた。
角界で起きた大麻騒動を契機に、スポーツ選手のモラルや道徳観が問われる昨今、品格に欠ける挑戦者に、ベルトを譲り渡すつもりは更々ない。
真壁の異名キングゴングに触れ「ゴリラは結構頭がいいけど、アイツはゴリラより知能が低い」と“類人猿”以下とまでこき下ろす。その上で「映画の『キングコング』みたいに鉄柱に登ったところを落としてやる。わざと誘いこんだら来るだろ」とブービートラップを仕掛けてのキングコング狩りを予告する。
「ゴリラは絶滅の危機に瀕しているみたいだから。せいぜい絶滅しないように頑張ってくれよ」と余裕のメッセージを放った。挑発された真壁の逆りんに触れることは必至。武藤は王者の威厳と品格、そして、ベルトを守ることができるのか。