スポーツ
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スポーツ 2018年10月14日 21時15分
棚橋弘至3年ぶりのドームメイン復帰で完全復活に王手!貫いた「俺のプロレス」
「何を意識してるかって、Bブロックだよね。全選手の中できっと俺だけ、見てる視点が違う。『わあ〜、Bブロックすげぇ』ってなってるよ。確かに盛り上がってる。ただそれで右にならえばいいのか?『俺は違うんだよ』っていう、俺が持ってるプロレス、見せるよ!」 真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス28』終盤戦のことだった。Aブロックに入った棚橋の口から、Bブロックの試合を意識した発言が突然飛び出したのだった。確かに今年のG1のブロック分けは、昔から受け継がれているプロレスが得意な選手と、過去にとらわれないプロレスを信条とする選手にハッキリと分かれていた。棚橋はそこを突いてきたのだ。 「ケニーのプロレスには品がない」 公開記者会見で棚橋はケニー・オメガを酷評していた。棚橋は電光石火の首固めでジェイ・ホワイトに勝ち、来年1.4東京ドーム大会のメインで、ケニーが持つIWGPヘビー級王座への挑戦権を手に入れた。棚橋は「俺のプロレス」を貫き、3年ぶりのドームのメインを勝ち取ったのだ。今年はセミファイナルにすら入ることができなかった男が、歯を食いしばり、握りこぶしを作りながら、ここまではい上がってきた。ドームのメインでIWGPヘビー級王座を奪取すれば「完全復活」は確実なものとなる。棚橋はその手前までやってきた。 おそらく、ケニーの土俵…つまりBブロックの闘いをしても現在の棚橋のコンディションからすれば十分に対応できるはず。しかし、G1決勝の飯伏幸太戦では序盤はBブロックの闘い方に合わせながらも気がつけば棚橋ペースに変わっていた。そこが棚橋のすごいところだ。 ただ、棚橋はケニーや飯伏のことを認めてないわけではない。「ビジュアル、運動能力、全てにおいてね、隙がなく素晴らしかった」と評価している。しかし、彼らの闘い方には疑問もあるようだ。 棚橋は「IWGPの権威、IWGPの扱い、IWGPのベルトは、アクセサリーじゃないから。それに、ずっとモヤモヤしてたことがあって、きのうの試合に関して言えば、飯伏もCodyも仲間でね?シェイクハンドから始まって、激しい攻防があった。けど、その攻防の中で、握手で始まってるのに『テーブルとか使う必要があんのかな?』と。試合の中で、いくつもの“Why”、なぜ?なんで仲間同士で使う必要があんの?みたいな」と疑問を呈している。 自身のプロレス観についても口にしている。「俺はプロレスっていうものを広めたいと思ってずっとやって来て、それは初めてプロレスを見た人が疑問に思うところがあってはいけない。ケニーは世界的に評価されてるし、どんどんプロレスを好きになってくれる人も増えてるけど、闘い方が非常に初めて見る人には理解できない部分が多い。“Why”が多い」と持論を展開した。 その後のケニーのコメントを見る限り、ケニーがどこまで理解できているのかは分からない。ただ、棚橋の「飯伏はいつまでケニーと一緒にいるの?」「ケニーは飯伏を自由にしてやれよ」という言葉と関連があるような気がしてならない。それはどんな試合でもロックアップから始まるプロレスを心がけてきた棚橋のプライドであり、新日本プロレス…いや日本のプロレス界に受け継がれてきたスタイルが間違ってなかったことを、ケニー戦で証明したいのではないだろうか。その結果、ファンの支持を得た上でIWGPを奪還してこその“完全復活”なのだと私は思う。 プロレスは奥が深い。棚橋はそんな謎かけをファンに投げられる貴重なレスラー。棚橋の根底には“猪木イズム”が残っているのだ。【どら増田のプロレス・格闘技aID vol.27】
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スポーツ 2018年10月14日 06時00分
元貴乃花親方「輪島」への追悼コメントで“あのウワサ”再び…
9月いっぱいで日本相撲協会を退職した元貴乃花親方のコメントが、ネット上で話題になっている。 元親方は、10月8日に亡くなった第54代横綱・輪島大士氏への追悼のコメントを『貴乃花応援会』のウェブサイトに投稿した。《私が幼いころですが、輪島さんは先代貴ノ花の自宅へ遊びに来られていました。夜に突然来られてあっという間に残り香を残して帰られるような輪島さんは、私の子供のころの記憶をたどると、宇宙人みたいな、それこそ天孫降臨されたような方でした》《輪島さんの思い出をたどると、先代貴ノ花の師匠が残して下さったお話も尽きないほどに思い出されますが、どれもが懐かしいことばかりです》《大きな大きな背中の輪島のおじちゃんとの大切な思い出を、いつまでも心にしまっておきたいと思います》 元親方は幼少のころからちびっこ相撲で優勝するたびに、週刊誌から“輪島の子”などと陰口をたたかれてきた。その後、父・貴ノ花利彰氏の元に入門したときにも、横綱に昇進し、優勝を重ねていたときにも同じようなウワサを立てられ続けている。 世間の間でも「輪島の40代くらいの顔が貴乃花親方とソックリなんだが……誰も何も言わないところをみると暗黙の了解ってやつなんだろうか」「貴乃花と顔が似てるよね」「顔も似てるけど体型が似てたよね」といった投稿が見受けられていた。 このウワサに対して、貴乃花親方の母であるタレントの藤田紀子は、2017年に出演したテレビ番組で「根も葉もないことで、本当にくだらない作り話。最初聞いたときはビックリしたけど、今は怒るのもバカらしい」と全否定。しかし、藤田と元親方が現在13年間絶縁状態にあるのは、元親方が「輪島の息子というデマを真に受けてしまったからでは?」との邪推が収まることはなかった。 藤田は今回、輪島氏が亡くなった件に、追悼として『東京スポーツ』で、「亡くなった親方(故二子山親方=元大関貴ノ花)とデートで輪島さんが連れてこられて初めて会いました。その後も輪島さんを交えて3人で食事しましたが、親方はシャイな方でしたし、2人だけなら場がもたなかったかもしれません。輪島さんがいなければ結婚していたか分かりません」と語った。 輪島氏の死去によって、真相は完全にヤブの中となったが、デマが回ったまま親子の関係が切れているとなれば、これほど悲しいこともないだろう。
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スポーツ 2018年10月13日 18時20分
輪島さん死去、名力士たちは早く亡くなってしまう?
元大相撲横綱の輪島さんが亡くなった。70歳だった。輪島さんは2013年に咽頭がんの手術を受けて闘病を続けていた。 輪島さんに限らず大相撲の力士は、早く亡くなる人物が多い。輪島さんと現役時代にしのぎをけずり「輪湖(りんこ)時代」を作り上げた、北の湖前理事長は2015年に直腸がんで62歳で亡くなっている。横綱、千代の富士として活躍した九重親方は、2016年に脾臓がんで61歳で亡くなっている。先代貴乃花として知られる二子山親方も2005年に口腔底がんのため55歳で亡くなっている。八百長を告発し話題となった板井(のちに師匠の名を取った高鐵山に改名、最高位小結)も、今年8月に62歳で亡くなっている。晩年は糖尿病に苦しみ、心臓にペースメーカーも入れていた。2015年には元大関の貴ノ浪が43歳の若さで急逝している。なぜ、大相撲の力士たちは早くに亡くなってしまうのだろうか。 「大相撲力士が短命といわれる理由の一つに、食生活があります。力士は大相撲部屋に入門すると、とにかく食べて体を作ることを求められます。これは急激に太るわけですから、心臓に大きな負担がかかります。また、肥満体は、高血圧や糖尿病の原因となりますので、どうしても健康に問題が生じやすいといえるでしょう。さらには、現役時には成績を維持しなければならないストレスもあり心労もかかります。特に横綱の場合はその重圧は相当なものといわれていますね」(スポーツライター) 大相撲の力士は大食漢に加えて、酒豪、ヘビースモーカーといった人物も多い。そうした生活習慣が余計に、体に負担をかけていってしまうのだろう。早すぎる死が悔やまれる。
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スポーツ 2018年10月13日 06時15分
やはり結果が全て?過去10年のプロ野球における最下位チームの監督人事
最下位の責任を取る形で、11日に発表された阪神・金本知憲監督の辞任。チームが1試合を残す中での電撃的な一報は、各メディアの報道によって瞬く間の内に広められた。 また、今回の一件を受けたネット上には様々なコメントが投稿されており、ツイッターでは「阪神金本監督」というワードがトレンドランキング上位に急浮上。贔屓を問わず多くのプロ野球ファンが、この辞任劇を衝撃的な出来事であると捉えているようだ。 ところで、前述したネット上のコメントの中には「最下位なんだから辞任して当然」という旨の内容も少なからず含まれている。今季はパ・リーグ最下位の楽天も監督を途中交代しており、こうした声が出るのも然もありなんといったところだが、過去の最下位チームはどのような判断を下してきたのだろうか。2008年から昨年まで、過去10年の最下位20チームを対象に調べてみた。 全20チームの内、監督交代を選択したのは13チーム。全体の6割以上が指揮官の首を挿げ替えていることから、最下位の責任はやはり非常に重いようだ。ちなみに、2009年、2014年、2015年、2017年に関しては、今季と同じくセ・パ両リーグの最下位チームに政権交代の時が訪れている。 また、この13チームの内2009年の横浜、2014年の楽天、2016年の中日の3チームは、シーズン途中で監督が代わっている。どのチームもその後の“カンフル剤”となることを期待して決断を下したのだろうが、残念ながら結果には結びついてはいない。 一方、最下位という結果を受け止めた上で、監督続投を選択しているチームも7チームある。ただ、この7チームの内次年度にAクラス以上の成績を残せたのは僅か1チームのみで、残る6チームは全てBクラス(2チームは2年連続最下位)。加えて、その内の4チームは途中交代を含めて監督を変更してもいる。 以上が、過去10年における最下位20チームの監督人事である。これらの事実を考えると、やはりプロ野球の世界は“結果が全て”なのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年10月12日 21時15分
藤波辰爾がかつてのライバル“仮面の魔豹”カネックと30年ぶりに対戦!谷津嘉章も参戦
“炎の飛龍”藤波辰爾が率いるプロレス団体ドラディションは、19日に東京・後楽園ホール、21日に大阪・南港ATCホールで『DRADITION 2018 THE REVENGE TOUR』を開催する。 前回は“ニューヨークの帝王”ボブ・バックランドが来日し話題となったが、今回は“仮面の魔豹”エル・カネック(メキシコではカネック)が来日し、かつて新日本プロレスで抗争を繰り広げた藤波と約30年ぶりに対戦する。 藤波とカネックは、藤波がWWF(WWE)ジュニアヘビー級王者時代に対戦したが、可ネックが敵前逃亡する“事件”を起こした。また、藤波がヘビー級に転向してからも常に敵対してきた。そんな2人が1985年に開催された'85IWGPタッグリーグ戦(初代IWGPタッグ王座決定戦)の決勝でアントニオ猪木からドラゴンスープレックスで初フォールを奪い、その後のセレモニーで、電撃的な握手を交わしたシーンは知る人ぞ知る名場面だ。 カネックは第1回IWGP決勝リーグ戦にも出場している。当時、メキシコの最大手団体だったUWAで予選を勝ち抜いての出場だった。メキシコではUWA世界ヘビー級王者として、ミル・マスカラス、ドス・カラス兄弟とともに、レジェンドと言われている。メキシコマットでは外国人選手を相手にすると異様な強さを発揮。あの“大巨人”アンドレ・ザ・ジャイアントをボディスラムで投げた一人として世界に名を刻んでいる。 藤波は「今回、久しぶりにメキシコからエル・カネック選手が参戦することとなりました。僕とカネックと言えば40年前の敵前逃亡事件。今となってはなぜあのようなことが起きたかは分かりません。なので今回のツアー名に『リベンジ』という言葉を使いました。僕にとってもカネックにとってもリベンジです。何年か前に来日をしていたみたいだけど、タイミングが合わず再会することができませんでした。そんな中で今回がお互いにとって一番良いタイミングでした」と今回カネックを招聘した経緯を語った。 カネックの初来日は1978年で、今年で来日40周年になる。カネックは今回、藤波、越中詩郎&丸藤正道のトリオと、東京、大阪で対戦する。丸藤との対戦にも注目したいところだ。新日本時代に対戦していた藤原喜明がパートナーを務めるのも異色で面白い。東京ではKAZMA SAKAMOTO、大阪では大谷晋二郎がそれぞれ加わり3人で試合に臨む。また両大会ともに谷津嘉章が参戦し、ヒロ斉藤とタッグを結成する。 武藤敬司がプロデュースするプロレスリング・マスターズは90年代のプロレスを現代に蘇らせているが、藤波は80年代の古き良きプロレスを現代に伝えようと、かつてのライバルを来日させている。この2人から大きな影響を受けている棚橋弘至が「プロレスは繋がってますからね」と話していたが、この2大会はまさにプロレスの“繋がり”を感じる。プロレスは長く見続けていればより楽しめるのだ。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2018年10月12日 17時30分
巨人が総力を挙げてFA強奪するV3広島カープ・丸佳浩
巨人はリーグ3連覇を果たした広島カープ相手に「借金10」。辞任を決断した高橋由伸監督(43)だが、囁かれるように“経験、実績”のある原辰徳前監督(60)が再々登板となったとしても、今のままの戦力では覇権奪回は厳しいと言わざるを得ない。そこで舵を切るのが「カープ焦土作戦」だ。国内FA権を獲得した広島の主砲・丸佳浩(29)の強奪で「タナキクマル」解体を目指す――。 下馬評通り、セ・リーグは広島が球団史上初のセ・リーグ3連覇で優勝した。一方、4年ぶりの覇権奪回を目指した巨人は12年ぶりのシーズン負け越し。 今季が3年契約最終年の高橋由伸監督は山口壽一オーナーから「続投」要請を示されていたが、就任から3年間、一度もリーグ優勝できずの責任を取り、公式戦終了を待たずに異例の発表となった。「今季の成績を見れば、契約満了という形での解任が避けられませんでした。それでも続投の流れがあったのは、本命の松井秀喜氏が受諾をためらっていたからです。今のカープが相手では、誰が指揮しても優勝は難しい…。それを最も実感しているのが高橋監督で、自ら身を引くという形を取らざるを得ませんでした」(ベテラン巨人担当記者) 巨人の対広島戦の成績は昨年が7勝18敗。今年はさらにひどく7勝17敗1分(10月4日現在、以下同)。この分ではクライマックスシリーズに進出できたとしても広島の壁はぶ厚く、日本シリーズ進出は絶望的だ。 そこで巨人が画策しているのが、広島の「焦土作戦」。カープの主軸で同学年トリオの「タナキクマル(1番ショート・田中広輔、2番セカンド・菊池涼介、3番センター・丸佳浩)」の戦力を削ぎ取ることで混乱させ、来季こそ優勝を勝ち取ろうという戦略だ。 ターゲットは、今季国内FA権を取得した不動の3番打者・丸佳浩。安打製造機の異名通り、打率3割0分7厘、39本塁打、97打点。2年連続のMVPが最有力視されている。 巨人打線は坂本勇人、岡本和真、長野久義、ゲレーロ、マギー、陽岱鋼と「右打者」ばかりで「左打者」の人材に乏しい。左の長距離砲・丸は是が非でも欲しいところ。獲得に成功すれば広島の戦力が大きくダウンし、巨人は一気にアップ。行って来い効果が期待できる。 主砲流出の危機に、広島の松田元オーナーは「当然、慰留する」と明言。「3年12億円」の空手形を示唆しているが、額面通りに受け取る球界関係者は少ない。理由は、昨年の契約更改交渉で一悶着あったからだ。 MVPを獲得し、カープの連覇を牽引したにもかかわらず、丸のアップ額は7000万円増の2億1000万円。本来ならゴネて当然の場面だが、丸は約20分で一発サインした。番記者の多くはこの契約更改交渉を取材して、丸の来季FA移籍を感じ取ったという。「球団から複数年契約のオファーが出なかったからです。丸クラスの選手になれば、翌シーズンに国内FA資格を取得する場合、複数年契約を結び、囲い込むのが一般的。しかし、資金力で劣る広島はそうしなかった。2連覇したことで選手の年俸が一斉に上がり、総年俸は12球団全体の6位に跳ね上がったからです。3連覇の今年は、もっと上がる。丸にはチームに残って欲しいが、『もう限界』というのが実情。丸は複数年のオファーがなかったことで、FA移籍を念頭に入れたのです」(スポーツ紙デスク) それも想定内なのだろう。V3達成後のインタビューで松田オーナーは「これからは鈴木誠也を中心とした世代で野手の塊を作らないといけない」と話し、カープには田中、菊池、鈴木のほか、安部友裕、野間峻祥といった俊足で守備にも定評のある選手がいることを強調。これまで通り、ドラフトで無名の好素材野手を獲り、磨き上げて育成する方針を改めて示した。 その一方で、広島では新たな潮流ができつつある。 以前はFAで巨人に移籍した江藤智を「裏切り者」扱いするなど、他球団に移籍した選手をバッシングしてきたのだが、近年は違う。かつて広島からメジャー転身した黒田博樹を快く迎え入れ、阪神にFA移籍した新井貴浩もカムバックさせた。もっとも新井の歓迎会は『どの面下げて帰ってきたんですか会』の名称だった。そんな新井も9月26日の優勝決定試合で胴上げされ、現役引退を祝福された。 一方、巨人はこれまで三顧の礼を尽くして迎えた江藤(←西武・豊田清)、工藤公康(←横浜・門倉健)、藤井秀悟(←DeNA・村田修一)を、新たなFA選手の人的補償で他球団に放出している。今度もまた丸をFAで獲得した場合、広島からFAで獲得した大竹寛投手を人的補償で古巣へ戻すことも想定している。 広島では今年、丸とともに松山竜平もFA資格を獲得。来年は菊池涼介、野村祐輔、今村猛、會澤翼。再来年は田中広輔が国内FA権を得る。「焦土化」の不安材料はゴマンとある。 先陣を切る丸は本人、夫人とも千葉県の出身だ。ZOZOの前澤友作社長が球団買収を目指す千葉ロッテも狙っていると噂されるが、丸は子供の頃からの巨人ファンで知られ、よほどのマネーゲームにならない限り勝機はある。 丸がFA宣言した場合、巨人は「5年20億円」の大型契約を用意し“新監督”を支えようと躍起だ。しかし、この焦土作戦が不発に終われば、いよいよもって来季監督の受け手が不在となる。
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スポーツ 2018年10月12日 17時15分
金本監督の辞意表明のウラで出た「巨人が羨ましい」の声
金本知憲監督(50)が辞意を表明した。後任は矢野燿大・二軍監督が有力と報じられている。だが、経営陣は金本監督が掲げていた「若手育成」について精査しており、その結果次第では次期指揮官が背負う責務は、さらに厳しいものとなるだろう。「最下位の可能性が出てきたころから、『どうするんだよ?』の言葉が挨拶変わりになって…」(球界関係者) 金本監督は今年1月、野球殿堂入りを果たしている。その祝賀会が12月に予定されており、阪神球団がそれを仕切ることになっていた。殿堂入りは野球人として最高の栄誉だが、肝心のタイガースは17年ぶりの最下位転落が決定。振り返ってみれば、今季はオープン戦も最下位、交流戦は11位だがセ・リーグの最下位。ペナントレースを合わせれば、「最下位のトリプルスリー達成」となってしまった。 先の「どうするんだよ?」が挨拶変わりになったのは9月下旬だという。つまり、最下位のトリプルスリー達成となるか否かのボーダーライン上にいたころで、「祝勝会どころではないゾ」と心配されていたのだ。「10月初旬、金本監督の続投を示唆する発言が、経営幹部から聞かれました。昨年オフに3年の契約延長を交わしたと聞いていましたが、プロ野球の世界では契約なんて、あってないようなもの。最下位のリベンジをさせるチャンスを与えたんだと見ていたんですが」(在阪記者) その幹部は金本監督と会談した直後に続投を示唆したそうだ。おそらく、その場でペナントレース終了後の辞意表明は伝えられたはず。多くのメディアが騙されてしまったわけだ。「OBのなかでは岡田彰布氏を推す声が多いですね。優勝経験を持つOBですし、岡田氏は最大勢力と位置づけられている吉田義男氏の派閥に属していると目されていますので」(前出・同) 経営陣が矢野二軍監督の昇格を第一と考えているとすれば、古株のOB連中にもお伺いを立てなければならないだろう。 しかし、次期監督が厳しい直面に晒されるのは、就任後である。先の関係者によれば、経営陣は「金本監督の着手した若手育成は評価が難しい」とこぼしているそうだ。「難しい」の意味には、ライバル巨人との比較も含まれているのかもしれない。「阪神の若手で今季、結果を残したのは、梅野、糸原、中谷、陽川。投手では才木、小野など。打撃面が問題だ、と」(前出・関係者) V逸、世代交代の失敗。巨人・高橋由伸監督の退任理由は、金本監督と同じだ。結果論かもしれないが、巨人は岡本和真という4番打者を育てた。世代交代の失敗の度合いは阪神よりもヒドイかもしれないが、チームの中核を担う4番候補が結果を残したのは大きく、阪神経営陣はその違いについて頭を抱えているそうだ。 ポスト金本に求められるのは、単なる世代交代ではない。中谷、陽川、そして一発のある大山あたりが「強化指定選手」に挙げられそうだ。 近年の阪神は4番、エース、クローザーといったチームの中核を全て外国人選手に託してきた。要するにチームを根底から作り替えなければダメなのだ。矢野二軍監督の昇格が決まったとしても、世代交代を進めるだけでは許されないだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2018年10月12日 06時45分
【DeNA】10.9終戦も…改めて感じたファンの「熱量」
☆土俵際で粘ったが… 10月9日、ラミレスベイスターズのクライマックスシリーズ進出が儚く消えた。ライバルのジャイアンツが最終戦のタイガースに負けて、2試合残しているベイスターズが連勝すると逆転のCS進出、という厳しい条件。ベイスターズは理想的な試合運びで、4-1とリードしていたが、8回の表のベイスターズ攻撃中に、ジャイアンツの勝利が決まるという、なんとも切ない幕切れとなってしまった。☆連日の短期決戦用兵 ベイスターズは9月5日の富山でのジャイアンツ戦から、CS出場の希望が絶えるまでの戦績は、15勝9敗とハイペースで勝利を重ね、ジャイアンツより優位な状況にあった時期もあった。”一戦必勝”のスクランブル体制の中、ラミレス監督の様々な奇策もハマり、確かに勢いを感じさせる戦いでCSキップを手にしたかと思われた。しかし、指揮官も認める10月2、3、6日の「まさかの3連敗」が大きなダメージとなり、10月9日に遂に2018年優勝戦線の終戦を迎えた。☆奇跡は起きなかったが… 試合後、最終戦では無いが、奇跡を信じて神宮球場に詰めかけた大勢のベイスターズファンに向け、ラミレス監督は全選手の先頭に立ち、レフトスタンド前へ向かい、深々と頭を下げた。勝っても負けても"ラミちゃんスマイル"で手を振るスタイルから一変、真剣な面持ちだったのが印象深かった。 ネットの書き込みなどでは辛辣なコメントを多く目にするが、少なくともこの日は、罵声はほとんど耳に入って来なかった。それどころか「ここまでありがとう」「来年も一緒に戦おう」など好意的な声援が多く飛んでいた。試合中もハマスタと同じかそれ以上の、地鳴りのような応援が続きチームの力となっていた。このファンの「熱量」は今やベイスターズのストロングポイントと言っても過言ではない。それを受けてチームは変わった。青い力は来年以降も選手を信じ、声を嗄らしてくれるだろう。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2018年10月12日 06時15分
オリックス最後まで職務を全うした福良監督
オリックスの福良淳一監督が、代行時代も含めて3年半務めた監督を今シーズン限りで退任した。後任は、元ロッテ監督で日本一経験もある西村徳文ヘッドコーチが就任。11日に大阪市内で就任会見が行われる。「僕らは福良さんに続けてほしかった」 球団関係者に話を聞くと口を揃えたかのように、みんな福良監督の退任を惜しんでいた。しかし、球団に辞意を表明した福良監督の意思は最後まで変わらなかったという。「勝負の世界ですからね。いくら若手が育っていると言っても、やっぱり勝たなきゃいけないですからこの世界は。それがいちばんです」 最終戦が行われた5日の試合前のシーズン総括会見で、球団からの続投要請に対して質問されるとこのように答えていた。「思い出というかもう…負けた試合しか出てこないですね。悔しい試合というか。そういう試合展開が多かっただけにですね」と監督生活を振り返ると、最後の試合については… 「自分のことはどうでもいいので、(小谷野)栄一はしっかりと送り出したいですね」と、この日引退する愛弟子を気遣った。そして、小谷野の引退セレモニーが試合後に行われる。福良監督が花束を持って、小谷野とお互いに泣きながら抱き合う姿は、満員御礼の京セラドーム全体が感動に包まれた。 セレモニー終了後、最後の監督囲み会見が予定されていたが、会見場に行くと中止が伝えられた…しかし、その直後に福良監督が現れ、最後の職務を務めたのだ。 福良監督は「(満員御礼になったのは)栄一の引退があったからやないですか。栄一のことは…話せないですね」と声を震わせ、「よく頑張った!栄一」と言うと涙が溢れた。最後の打席は「もう見れないですよね」と語り、「恩師である福良さんと一緒にユニフォームが脱げて幸せ」という小谷野に対して、「もう少しやらせてあげたかった」と愛弟子の引退に悔しさをにじませていた。チームに関しては、「今年良かった連中は来年頑張ってくれたらいい」と指揮官として最後のコメントを残すと会見は終了した。 文字に起こすと言葉足らずに見えたり、他人事に見えてしまいファンからは誤解を招くことも多かったが、小谷野のセレモニーで福良監督の人間味がファンにも伝わったのではないだろうか。今後、もしまた、ユニフォームに袖を通す日が来たら、ファンの見方も変わるだろう。 最後まで職務を全うした福良監督の野球をベースに、西村新監督がチームを日本一に導いてくれると信じたい。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2018年10月11日 21時15分
里村明衣子に続いて紫雷イオも準々決勝進出!WWE『メイ・ヤング・クラシック』
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間11日、世界の女子レスラー32人によるトーナメント『メイ・ヤング・クラシック 2018』の2回戦をWWEネットワークで世界配信した。先週は日本からエントリーした里村明衣子が準々決勝に進出、松本浩代は敗退している。 今週は、スターダムからWWEに移籍し、ファームブランドNXTに所属した“天空の逸女”紫雷イオが、プエルトリコ出身の覆面ルチャドーラ、セウシスと対戦した。セウシスはメキシコの老舗団体CMLLに所属。CMLLは新日本プロレスとも提携しており、派遣される形でたびたび来日。日本の「REINA女子プロレス」では下田美馬らと組んでタッグ王座を奪い、CMLL-REINAインターナショナルジュニア王者にも輝いている。まだ20代とルチャドーラの中では若く、数多く来日したルチャドーラの中でもジャパニーズスタイルに最も早く対応。チャンスは数多く与えられていた。 「世界に自分の名前を知らせるチャンスですね」と試合前のインタビューに答えたイオ。場内からは「レッツゴー・イオ」のコールが送られる中、試合がスタートした。イオがドロップキックでセウシスを場外に吹き飛ばして先制すると、セウシスもエプロンのイオに低空ドロップを決めて互角の攻防を展開。イオもメキシコに遠征した経験がある。この2人が噛み合わないはずがない。 このドロップキックで左腕を痛めたイオだが、ダブルニー2連発からのトペ・スイシーダを放って反撃。さらにイオはコーナートップからハリケーン・ラナを決めると、最後は必殺のムーンサルトを炸裂させて3カウント。イオがセウシスに勝利して準々決勝に進出した。「この試合をまた見てみたい」と思わせる好勝負だった。 来週18日に配信される準々決勝ではイオ対ディオナ・プラゾ、里村明衣子対レイシー・レーンが決定している。インタビューでイオは「アームバーを止める」と日本で対戦経験のあるディオナの必殺技“フジワラアームバー”を警戒した。イオにとっても里村にとっても準々決勝がポイントになりそうだ。決勝戦は日本時間29日に、WWE史上初の女子のみのPPV『エボリューション』で行われる。昨年のカイリ・セインに続いて2年連続で日本人が優勝を果たせるのか?注目だ。文・どら増田写真・©2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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新日本プロレス 武藤V4達成 新日プロは1・4東京ドーム大会で奪還へ
2008年10月14日 15時00分