全国からいわゆるヤンキーやチーマーといった荒くれ者が集い、腕っ節を競うリング。この日の第3弾興行は、前回大会で発生したセコンドの乱入劇やセキュリティなどのトラブルもなく、全25試合が無事に行われた。
試合はスリリングな熱戦ばかり。中でも鈴蘭高校裏番長で「格闘彫師」の異名をとる吉永啓之輔は、“リアルプリズンブレイク”江田雄一にサバ折りを食らいながらも、最後は鮮やかな腕十字でタップを奪取する逆転劇。3連勝を飾り、大会MVPに輝いた。
次回興行は12月20日のディファ有明大会。前田代表は今後について「12月は今までの3回で戦績を残した選手同士を戦わせたい」と語り「来年の春ごろ3人の選手を選抜してリトアニアでデビューさせたい」と、前田チルドレンの“アウトサイダー”を海外進出させる考えも示した。
そればかりか「このどうしようもないヤツらの中から、いずれオリンピック選手のエリートやどっかのチャンピオンからベルトをひきむしれる選手を出す」と青写真を掲げた。アウトサイダー発のニューヒ―ローがマット界を席巻する日はそう遠くもなさそうだ。