ついにチャイニーズ・ムタが動き出す!?
ムタは今シリーズ最終戦の11・3両国大会で初防衛戦を控える。だが、現在までに1度もシリーズに顔を出さず。実質、前哨戦は行われていない。
そんな状況に挑戦者のみのるから「武藤は眼中にないからな。オレにはまったく関係ない存在。ムタが毎日、巡業に出てきて前哨戦をすればいいんだ」と出頭要請を突きつけられた。さらには「全日本プロレスの中にムタは必要ない。邪魔なだけ。ありとあらゆる手段を使って(ベルトを)獲る」と挑発を受けた。
だが、そんな口撃にも代理人の武藤は冷静だった。「シリーズ中、オレとムタは表裏一体でついて回ってるんだよ」とピシャリ。「いや、もしかしたら悪の化身のムタだからテロを仕掛けるかもよ。試合はもうすでに始まってるんだよ」と不敵な予告を放った。
今シリーズ前、中国に渡航した武藤は、新たなムタの進化の可能性を口にしている。中国4000年の歴史に触れ誕生したチャイニーズ・ムタが、予想もしないテロ行為に打って出そうだ。
この日の武藤は、埼玉・入間大会でカズ・ハヤシ、近藤修司、土方隆司と組み、みのる、太陽ケア、MAZADA、TAKEMURAのGURENTAIと対戦。みのるの腕ひしぎ逆十字で右腕を極められピンチに陥ったが、カズのカットで何とか脱出。ドラゴンスクリューで反撃ののろしをあげると、最後はシャイニングウィザードでMAZADAにトドメを差し、勝利を飾った。
試合中には攻め込まれる場面もあった武藤だが「相変わらずGURENTAIの攻めは厳しいな。今日もだいぶ腕を攻められた。それだけ追い詰められたけど、ムタには関係ねぇことだ」と強気に言い放った。
テロリストと化したムタは、もうみのるの背後に迫っているのかもしれない。