来年1月4日の年明けイベントで「ライト級GP」覇者との初代王者決定戦に臨むことが内定している。8月の「第四陣」に続き、約2カ月ごとの過密なスケジュールとなるが、五味は自らの意志で参戦を決めた。「どんどん試合をした方が体調を維持できる。間隔が開くとファンの興味も薄れるので」。戦極マットの中心選手としての責任感から突き動かされた。
およそ1年ぶりの実戦となった3月の旗揚げ戦は相手の負傷によるレフェリーストップ。前回のハン・スーファン戦は判定での勝利と、信条とする「スカ勝ち」から遠ざかっている。それだけに「前回、爆発できなかった分も頑張りたい」。
新たなトレーニングを取り入れた。「重心を低く前にプレッシャーをかける、自分のスタイルを貫く」ためにスタミナ強化を図っている。9月にロード型の自転車を購入。ジム通いはもちろん、出げいこなどの移動の際もペダルを漕ぎ下半身を鍛えている。自宅からジムまでの距離は往復で70キロにも及ぶ。その効果は打撃スパーリングに出ている。「重心の低さとか、取り戻せている」と話す。
年明けの初代王座決定戦を前に負けるわけにはいかない。無尽蔵のスタミナを武器に、スカッとした勝利で、王座獲りに“王手”をかけるつもりだ。