散発5安打、得点は吉川尚輝のソロ本塁打のみ。先発・戸郷翔征を援護できなかった。
>>巨人戦、審判の判定に投手が両手を広げ猛抗議!「そんな怒るほどか?」異例の態度に疑問の声、当日は重い試合展開<<
「臨時コーチを頼むのなら、ピッチャーではなく、バッターの方では?」(ベテラン記者)
チームOBでもある高橋尚成氏が今月20日までの期限付きながら、巨人の臨時コーチに就任したのは既報通り。高橋氏は長くチームに貢献した左の先発投手だった。
高橋優貴など伸び悩んでいる若手・中堅左腕の育成に携わっていくようだが、巨人のウィークポイントは投手陣だけではない。また、シーズン途中での臨時コーチ就任は異例なこと。今回の“異例就任”に「若手指導以外の狙いもあるのでは?」と勘繰る向きもないわけではない。
「来季の正式なコーチ就任要請の布石とも予想されています」(前出・同)
高橋臨時コーチが2日のオンライン会見で語った限りでは、7月15日の巨人戦に解説で訪れた際、元木大介ヘッド兼オフェンスチーフコーチに招かれて原監督に挨拶をした。その会談中にオファーを受けたという。
「桑田コーチを招聘した昨季も、原監督が直接オファーを出しています。年明けの1月に原監督自らが桑田コーチに電話をした、と。キャンプイン直前でのコーチ増員に驚かされました」(球界関係者)
原監督は人事権も掌握している。「来季を見据えて」が本当ならば、2023年のチーム改造に着手したことになるが…。
「阪神戦について対策を講じなければなりません。3日の試合を落とし、対戦成績は6勝11敗。カード別で最も負け越しているのが阪神です」(前出・同)
3日の阪神先発は、伊藤将司。伊藤とは今季3度目の対戦だが、2試合続けて完封負けを喫しており、3連敗。前日も青柳晃洋に敗れ、同じく3連敗となった。1チームに「苦手投手」が2人もいれば大きく負け越すのも当然で、同じ過ちを繰り返してきたわけだ。
「同日は珍しいシーンも見られました」(プロ野球解説者)
7回表、一死一塁の場面で阪神・梅野隆太郎の打球はショートへ。ボールはショートから二塁ベースに入った吉川に送球された。しかし、一塁走者が勢い余って吉川と接触。吉川は一塁に送球ができず、打者走者の梅野はセーフとなった。
矢野燿大監督は「二塁のアウト判定」に、原監督は「二塁ベース上での接触プレー=違反行為」とし、リクエストした。VTR検証の結果、原監督の要求が採用された。
ワンプレーに対し、両チームの監督がリクエストを要求したのは初めてではないだろうか。リクエストが通ったのだから、「運」はまだ尽きていない。来季の話をするのはまだ早い。(スポーツライター・飯山満)