鉄人に緊急事態!?
先月9日に「右腕遅発性尺骨神経麻痺」及び「両肘関節遊離体」のため、緊急手術を行った。その後は、右腕に看護婦さんお手製のダンボールギプスを装着するなどして治療に専念し、26日に退院した。
そして、退院の2日後からは早くも道場に出向き、右腕以外の練習を再開。今月10日には主治医から右腕を使った練習の許可もおり、復帰に向けて毎日、道場で4、5時間汗を流していた。
だが、15日になって事態は急変。退院後初めて外来に訪れ、レントゲンを撮影した際、驚がくの事実をつきつけられていた。小橋が本紙だけに明かす。
「先生の指示通り練習していたんだけど、中の(骨を固定している)ボルトが曲がってしまった。数ミリずれていたんだよ」
右ヒジを手術する際、1度骨を切断し、再び接合するためにボルトで患部を固定していた。それが、主治医の予想をはるかに超える壮絶な練習で、ずれてしまったというのだ。
当然、主治医からは即刻、右腕の「練習禁止令」が発令された。最低でも2週間の間隔を空け、再度レントゲンを撮影。骨の接合状況を見ながら練習を再開するかを判断するという。
主治医からは「また半年くらいかかるかもしれない」と言われた鉄人だが、右腕以外に休息を与えるつもりはない。
下半身強化のため、ウオーキングやエアロバイクを取り入れた練習によって「ヒザの状態はいい」と調子は上向き。もちろんこれまで通り、左腕もトレーニングを続けていく。
過去には、膝のケガ、腎臓がんなどで欠場をしてきたが、そのたびに不死鳥のごとく復活してきた。
「右腕は利き腕だし、やり始めたらガンガンやるしね」。この事態を機に復帰への意欲が強まるばかりの鉄人。だが、今回ばかりは一日も早い回復祈るばかりだ。