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年俸は岩瀬の20分の1! 中日の新守護神となった“自称サミー・ソーサの親戚”ホルヘ・ソーサのお値段…

 プロ野球は後半戦に入ったが、セ・リーグで首位巨人を追撃する中日では一大事が発生。長年、守護神に君臨してきた岩瀬仁紀投手(37)が不調のため、新外国人のホルヘ・ソーサ投手(35)が新守護神に指名された。

 昨季、メキシカンリーグでプレーしていたソーサは、春季キャンプで中日の入団テストを受けて合格。当初はビハインドでの起用が多かったが、実績を挙げて重要な場面での登板が増え、最近では岩瀬の前の8回を任されていた。ここにきて、岩瀬の救援失敗が続き、体調も不良とあって、ソーサが抑えに昇格したのだ。

 実はソーサはとんでもない記録を続けていた。開幕以降、自責点0だったのだ。しかし、抑え転向後、2試合目となった7月28日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)で、4-3とリードの場面で登場。9回表1死三塁から、森岡良介内野手(28)にスクイズを決められ、今季初の自責点を喫した。試合はこのまま、4-4で引き分けに終わった。

 この試合まで、ソーサは31試合に登板、40回を投げ、失点こそ3あったものの、自責点は0で防御率は0.00だった。ソーサは「自分は完璧じゃない。いつかは取られると思っていた」とコメント。記録は途絶えたが、開幕後、40回連続自責点0は驚異的な数字。

 テスト生とあって、ほとんど注目を集めていなかったソーサだが、02年からデビルレイズ(現レイズ)など6球団に在籍し、9年間メジャーでプレー。ブレーブス時代の05年には、2ケタ勝利(13勝3敗)を挙げるなど、通算44勝(53敗)7セーブをマークした実績がある。キャンプでバッティング練習をしたところ、その飛距離は同球団の4番打者、トニ・ブランコ内野手(31)に匹敵するもので、怪力ぶりを見せつけた。実はメジャーでも、投手ながら3本の本塁打を放っている。

 契約金10万ドル(約770万円)、年俸30万ドル(約2310円)プラス出来高と、元メジャーリーガーとしては格安。岩瀬の年俸は4億5000万円(推定)で、ソーサの年俸は出来高を除くと、その約20分の1。中日にとってはとてもお買い得な選手となった。

 そのソーサは同じドミニカ出身の英雄、サミー・ソーサの親戚を自称している。サミー・ソーサといえば、メジャーで通算2408安打、609本塁打、1667打点を叩きだし、2度の本塁打王と打点王を獲得した伝説のスラッガー。両者が血縁関係にあるかどうか、真偽のほどは定かではない。
(落合一郎)

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