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ヤンキース黒田が日本人3人目のメジャー通算50勝を達成!

 ヤンキース黒田博樹投手(37)が7月18日(日本時間19日)、ヤンキースタジアムでのブルージェイズ戦で先発し、7回を4安打無失点に抑えて勝ち投手になり、メジャー通算50勝目を挙げた。これは日本人投手としては野茂英雄(引退)の123勝、大家友和(元横浜)の51勝に続き3人目の偉業。

 メジャーでの勝ち星では松坂大輔投手(レッドソックス)と49勝で並んでいたが、松坂は今季未勝利のまま、故障者リスト(DL)入り。その間に、黒田が先に50勝に到達した。あと1勝すれば、大家と並んで日本人2位タイとなる。

 この勝ち星は今季9勝目(7敗)で、防御率は3.46。ダルビッシュ有投手と同じア・リーグに属しているが、防御率ではダルビッシュの3.96を大きく下回っている。

 区切りの勝利に黒田は「50勝するために来たわけではないが、1つでも多く勝てることはいいこと。また、次の51勝を目指して調整します」と話した。

 黒田は96年ドラフト2位で広島に入団。同球団の絶対的エースとして君臨し、05年には15勝を挙げて最多勝、06年には最優秀防御率(1.85)のタイトルを獲得し、通算103勝を挙げた。07年シーズン終了後にFA権を行使し、3年3530万ドルでドジャースと契約した。

 1年目の08年は9勝(10敗)、09年は8勝(7敗)と1ケタ勝利に終わったが、10年は11勝(13敗)、昨年はメジャーで自己最多の13勝(16敗)をマーク。防御率もメジャーでは自己最高の3.07を記録した。

 ドジャースとの契約が切れた今季は、1年1000万ドルでヤンキースと契約。昨季までは黒星が先行する傾向にあったが、今季は強豪チームに移ったことで、早期の50勝到達を後押しした。
(落合一郎)

<参考>日本人メジャーリーガー勝ち星10傑=7月18日現在(米時間)
(1)野茂英雄123勝(109敗)、(2)大家友和51勝(68敗)、(3)黒田博樹50勝(53敗)=現ヤンキース、(4)松坂大輔49勝(33敗)=現レッドソックス、(5)長谷川滋利45勝(43敗)、(6)石井一久39勝(34敗)=現西武、(7)伊良部秀輝34勝(35敗)=故人、(8)吉井理人32勝(47敗)=現日本ハムコーチ、(9)斎藤隆21勝(15敗)=現ダイヤモンドバックス、(10)岡島秀樹17勝(8敗)=現ソフトバンク

画像:野茂英雄

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