福留は昨オフ、インディアンスからFAとなっていたが、なかなか所属先が見つからなかった。今年2月14日(同15日)に、ようやくホワイトソックスと合意。1年100万ドル(当時のレートで約7800万円)という格安の条件で契約した。
今季、メジャー5年目となった福留だが、控えに甘んじることが多く。これまで、24試合に出場、41打数7安打4打点0本塁打、打率.171と結果が残せずにいた。
3日(同4日)の試合中に右脇腹を痛めて故障者リスト(DL)入り。18日(同19日)からは調整のため、マイナー3Aの試合に出場。22日の実戦を最後にメジャーに復帰する予定だっただけに、まさに寝耳に水の戦力外通告となった。
福留は「すでに(戦力外に)なってしまったことを、今さらとやかく言っても仕方がない。今後についてはこれから考える。その時間は与えられているわけだし、家族や代理人と相談して決めたい」とコメントした。
ロビン・ベンチュラ監督は「彼はいろんなことができるし、他のチームでプレーする機会があると思う」とコメント。メジャーに復帰しても、満足な出場機会を与えられないための措置であることをほのめかした。
福留も「今(マイナーで)これだけ毎日出ていても、上(大リーグ)に戻ったらまた、ほとんど出なくなるんだろうな」と厳しい現実を覚悟していた。
中日時代には2度の首位打者にも輝いた福留。日本では通算打率も3割を超える(.305)好打者だったが、メジャーでの4年間(昨季まで)では、572試合に出場、打率.260、42本塁打、191打点と苦しんでいる。今後は米他球団への移籍のみならず、日本球界復帰も視野に入れて、再就職先を模索することになりそうで、その去就に注目が集まる。
(落合一郎)