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松井秀喜崖っぷち! 正念場の7月

 不振にあえぐ米メジャー、レイズの松井秀喜外野手(38)が、まさに正念場の夏を迎えている。

 7月17日(日本時間18日)現在、松井の成績は85打数14安打7打点2本塁打で、打率.165と低調。しかも、2日(同3日)のヤンキース戦で左太もも裏を痛め、故障者リスト(DL)入りこそしなかったものの、出場機会は激減。今はまだ守備にも就けない状態だ。1日(同2日)のタイガース戦を最後に安打は出ておらず、ただいま8打席連続無安打中。

 そんな折り、17日にライバルの1人である正右翼手のマット・ジョイスが故障者リストから復帰。メジャー25人枠を空けるため、マイナー落ちする恐れもあったが、降格したのはウィル・ライムス内野手で、松井は生き残った。

 とはいえ、まだまだ予断を許さない。同じ外野手のサム・フルドも右手首の故障から、近日中に復帰予定。その際にも松井がマイナー落ちのふるいにかけられるのは間違いない。

 さらに、7月31日のトレード期限を目前にして、レイズはトレードも画策中。新戦力が加わった場合、松井が余剰戦力として弾き出される可能性もある。

 唯一の救いはジョー・マドン監督が「プロとして自分の仕事を全うし、誇り高い人物。結果は出ていないが、やっていることに間違いはない」と、評価していること。

 レイズは現在、46勝44敗で、ア・リーグ東地区でレッドソックスと並んで同率3位。2位オリオールズにはわずか0.5差だが、首位ヤンキースには9.5差もつけられており、早々にヤンキース追撃態勢を整えたい事情がある。裏を返せば、地区最下位(5位)のブルージェイズに1差と迫られており、なんとしても最下位転落は避けたいところ。

 松井によると、負傷している左太もも裏は順調に回復しており、間もなく守備にもゴーサインが出る予定だという。松井は限られた期間でメジャーでのサバイバルを懸ける。
(落合一郎)

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