世紀の五輪メダリスト対決が実現か!?
この日の「ミドル級GPシリーズ」1回戦では、中村和裕、佐々木有生の日本人2選手らが準々決勝に駒を進めた。11・1「戦極〜第六陣〜」(さいたまスーパーアリーナ)で準決勝、決勝が行われ優勝者を決定。1・4ニューイヤーイベントで、元PRIDEウエルター級GP王者の三崎和雄と、初代ミドル級王者を決定すべく雌雄を決する。
またブラジリアン柔術界のビッグネーム、現柔術世界王者のヒベイロは、プロレスリング・ノアのプロレスラー、杉浦貴をKOで退け総合初挑戦を白星で飾った。今後の戦極マットでライトヘビー級戦線の中心選手となることは確実で1・4への参戦も決定的となった。
1・4に向けて様々な動きが見えてきた戦極マット。最も気になるのは日本人エース、吉田秀彦の対戦相手だろう。
吉田に対してはヒベイロが「吉田選手との戦いも頭にある。互いに柔術と柔道がバックボーンなので胴着を着て戦いのもいいんじゃないか」と柔術VS柔道の頂上決戦を熱望すると共に、ジャケットマッチを提案した。
この提案に戦極の國保尊弘広報も「面白いのではないか。1・4で(実現の)可能性もある」と前向きに語っている。
すでにニューイヤーイベントへの参戦を表明している吉田。ビッグイベントとあって、その対戦相手も大物とみて間違いない。吉田の対戦相手については23日の「DREAM.6」で秋山成勲が対戦要求するなど周辺が騒がしいが、いったい誰になるのか。
吉田をマネジメントするJ-ROCKの代表でもある國保広報は「ビッグイベントにふさわしい選手を招へいしたい」とした。その上でかねてより予告している北京五輪メダリストの参戦について「北京のメダリストはマストで(欠かせない)」と、今年8月に行われた北京五輪でメダルを獲得した選手を投入する構え。
北京五輪メダリストと吉田の対戦の可能性についても「お互いにらしさの出る試合になるのではないか。戦極にふさわしいカードになると思う」と積極的な姿勢。1992年バルセロナ五輪柔道78キロ級金メダリストの吉田と、北京五輪メダリストの対決となれば、歴史に残る世紀の一戦となることは確実だろう。
戦極は日本レスリング協会の福田富昭会長がコミッション委員に名を連ねており、レスリング界と太いパイプがある。それだけに、北京五輪メダリストはレスリング選手が有力視されるが。
2009年の幕開けに世間をも揺るがすビッグマッチが急浮上してきた。五輪メダリスト対決が実現しそうだ。