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戦極 秋山成勲 吉田戦実現に2つの課題

 いよいよあす28日に迫った「戦極〜第五陣〜」(国立代々木競技場第一体育館)の追加カードが26日、都内のホテルで発表された。会見の席上では吉田秀彦との対戦をぶち上げた秋山成勲について戦極サイドが初めて言及。ドリームマッチをぶち上げた秋山に対し、“宿題”を課した。

 秋山に2つの課題が与えられた。
 23日の「DREAM.6」のリング上から、戦極を主戦場とする吉田に向け、秋山が対戦要求を突きつけた。その件に関して戦極では、これまで関係者がノーコメントを貫いてきたが、初めて公の見解が示された。
 戦極を主催するワールドビクトリーロード(WVR)の広報で、吉田をマネージメントするJ-ROCK代表でもある國保尊弘氏は、秋山の対戦要求について「吉田選手に対しては、各方面から様々な対戦オファーがある。その中の1つとして捕えている」とした上で「階級、会場など、いくつかクリアすべき問題がある」と回答した。
 DREAMは大みそかイベントを控え、戦極では来年1月4日に年明けイベントが決定済み。互いにビッグマッチを控えており、当初から“障壁”の1つとされてきたが、改めて浮き彫りになった。DREAMはTBS、戦極もテレビ東京での地上波放映も決まっているだけに、両イベントの選手が交わるのは困難なのが現状だ。
 さらに國保広報は「秋山選手は昨年、ノーコンテストになったとはいえ、負けに等しい試合をしている。やるなら三崎(和雄)選手が先ではないか」とも指摘した。秋山は昨年大みそかに行われた「やれんのか!大晦日!2007」で三崎と対戦。1度はダウンを奪いながらも、逆に強烈な左フックを浴びダウン。さらに立ち上がり際、顔面蹴りを浴びてマットに沈んでいる。試合は後日、禁止されていた4点ポジションでのサッカーボールキックによるKOと裁定され、ノーコンテストになったが、内容的には多くのファンに“完敗”を印象づける結果となった。
 秋山に対して吉田との対戦の前に、三崎への“リベンジ”が優先事項と通達した戦極サイドは、さらに「(DREAMミドル級GPを優勝した、ゲガール・)ムサシ選手に勝ってベルトを獲って来るとかしたら吉田選手も(対戦を)考えるのではないか」とも語った。
 秋山の吉田戦実現には2つの宿題が課せられた格好だ。果たして秋山は戦極サイドが提示した課題をクリアして、吉田とのドリームマッチを実現することができるのだろうか。

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