スポーツ
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スポーツ 2013年11月15日 15時40分
ブルージェイズ自由契約の川崎ムネリン 大多数のファンがソフトバンク復帰を希望
メジャー2年目を終えた元ソフトバンクの川崎宗則内野手は、ブルージェイズが100万ドル(約1億円=推定)の来季の契約選択権を行使せず、自由契約となった。果たして、来季はどの球団でプレーするのか? 「Yahoo!ニュース」では、「ムネリンにどの球団でプレーしてほしい?」との意識調査を行った。 実施されたのは、2013年11月4日〜14日で、7万7,093票(男性=82.8%、女性=17.2%)の回答があった。 設問はソフトバンク、オリックス、巨人、ブルージェイズ、メジャーの他球団の5択で、「国内の他球団」の選択肢はなかった。 圧倒的に支持されたのは、古巣ソフトバンクへの復帰で、全体の3割を超える2万9,478票(38.2%)を得た。 2位はメジャーの他球団で、1万5,429票(20.0%)。3位はブルージェイズ残留で、1万4,430票(18.7%)。2位と3位を合せると、2万9,859票で、メジャーでのプレーを希望するファンと、ソフトバンク復帰を希望するファンとが、ほぼ同数となった。 4位は巨人で1万697票(13.9%)を集めたが、巨人が川崎獲得に動いているとのウワサはなく、これは実現性が薄そうだ。 昨年来、川崎に食指を動かしているオリックスは5位で、7,059票(9.2%)にとどまり、ファンはあまり同球団でのプレーは望んでいないようだ。 今季、ブルージェイズで96試合に出場し、240打数55安打1本塁打24打点7盗塁、打率.229の成績を残した川崎。明るいキャラクターで人気者となっただけに、トロントの地元ファンの多くが戻ってくることを願っているという。 ブルージェイズはマイナー契約での残留を交渉中とも伝えられているが、来季、川崎はどこのユニフォームに袖を通すのだろうか?(リアルライブ編集部)
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スポーツ 2013年11月14日 15時30分
ファンが選ぶ日本シリーズMVPは楽天・田中マー君
11月3日、楽天が巨人を4勝3敗で破って、日本シリーズを制した。シリーズMVPには2勝を挙げた美馬学投手が輝いたが、ファンが選ぶMVPは誰だったのか? 「Yahoo!ニュース」が「日本一に輝いた楽天、あなたが選ぶMVPは?」との意識調査を行った。 実施期間は2013年11月3日〜13日で、11万3,449票(男性=79.5%、女性=20.5%)の回答があった。 回答者の居住地は、関東(東京以外)地区の23.2%が最も多く、東北地区は9.4%に過ぎないため、楽天ファンに偏った投票にはなっていないようだ。 ファンの支持を最も集めたのは、やはりマー君こと田中将大投手で、ダントツの3万8,277票(33.7%)を得た。成績は1勝1敗1セーブで、6戦目に巨人に白星を献上してしまったが、その第6戦での160球を超える熱投と、第7戦での連投がファンの心に深く焼きついたのだろう。 2位は先発にリリーフにフル回転した則本昂大投手で、2万1,538票(19.0%)。田中同様、この男なくして、楽天の日本一はなかった。田中が第7戦で抑えに出ていなかったら、則本が1番手だった可能性も高い。 実際のMVPの美馬は3位で、1万6,652票(14.7%)を得た。美馬は第3、7戦に先発して2勝。11回2/3を無失点に抑える完ぺきな投球だった。ただ、投球イニングが田中の19回、則本の16回に比べると、極端に少ないため、ファンの印象度が薄くなった感はある。 以下、好リードで投手陣を引っ張った嶋基宏捕手が1万4,940票(13.2%)で4位、5位=銀次内野手=7,134票(6.3%)、6位=藤田一也内野手=4,818票(4.2%)、7位=松井稼頭央内野手=2,827票(2.5%)、8位=Aジョーンズ外野手=2,169票(1.9%)、9位=岡島豪郎外野手(登録は捕手)=790票(0.7%)、10位=聖澤諒外野手=621票(0.5%)、11位=Cマギー内野手=544票(0.5%)、12位=牧田明久外野手=409票(0.4%)、13位=中島俊哉外野手=183票(0.2%)と続いた。上記以外の選手がMVPと思った回答者は、2,547票(2.2%)だった。(リアルライブ編集部)
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スポーツ 2013年11月14日 15時30分
大関から陥落濃厚の琴欧洲に引退危機
7度目のカド番を迎えていた大関・琴欧洲(30=佐渡ケ嶽)が、「左肩鎖関節脱臼で全治4週間」との診断を受け、大相撲九州場所(福岡国際センター)4日目(11月13日)から休場した。 師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)によると、「本人は出たい気持ちが強いので、痛みが取れれば話し合う」とし、再出場の可能性はあるが、今場所、琴欧洲は1勝しかしておらず、強行出場しても、勝ち越すためのあと7勝を挙げるのは極めて困難な状況。 先場所(9月・秋場所=両国)、琴欧洲は左太もも裏を痛めて途中休場し、負け越しているため、今場所も負け越せば、大関から陥落する。 佐渡ケ嶽親方は「もし(今場所)出られなくて落ちても、来場所で10番勝てるように稽古して頑張らせる」と話した。 大関が2場所連続で負け越して、関脇に陥落した場合、翌場所に10勝以上を挙げれば、大関に復帰できる特例がある。ただ、現実はそう甘くはない。 最近では、把瑠都が今年初場所(1月・両国)に大関から陥落したが、同場所で8勝しか挙げられず、復帰はならなかった。その後、把瑠都はモチベーションが上がらず、左ヒザを痛めて、名古屋場所(7月)を全休。秋場所の番付は十両まで落ちたが、場所前に引退した。 本人も、親方も、「ケガさえ治れば、来場所10勝して大関に復帰」の青写真はあろう。だが、琴欧洲は故障がなくても、1ケタが定番だ。11年2月に八百長問題が発覚して以降、琴欧洲が2ケタ勝ったのは、12年初場所、今年初場所のわずか2回(いずれも10勝)だけ。来場所までに肩のケガが治っても、2ケタ勝つのは至難のワザだろう。 現行の降格制度になった69年名古屋場所以降、大関から関脇に陥落したケースは17例(14人)あるが、落ちた場所に10勝以上を挙げて大関に戻ったのは5例(4人)しかない。データを見ても、明らかなように、大関から落ちた場所での「10勝以上」は高いハードルだ。 北の湖理事長(元横綱)は「今の幕内上位は手ごわい相手が多い。(落ちた場所に)10勝は厳しい」と、なんとも悲観的なコメントを残した。 もともと、琴欧洲はケガ多く、大関での途中休場は今回で9度目。来場所、万全な体調で臨める保証はない。今場所、負け越して大関から陥落し、来場所、2ケタ勝てずに復帰がならなかった場合、把瑠都のように、早々に引退への道を選択せざるを得ない状況になるかもしれない。(落合一郎)
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スポーツ 2013年11月14日 15時30分
戦力構想外なのにFA宣言 巨人・小笠原の決断の怪
事実上、来季の戦力構想から外されていた巨人・小笠原道大内野手(40)が11月10日、ひっそりとFA宣言した。小笠原は「最後にもう一度、自分を見つめ直したい。また新しいところで挑戦してみたいという思いで決断しました」とコメントした。 同じく、来季の構想から外れた谷佳知外野手(40)が4日に自由契約を通告された。谷は日本シリーズでは戦力として、ベンチ入りし試合にも出場した。かたや、小笠原は日本シリーズの出場資格選手40人枠にも入れず、完全な“戦力外”だった。それなのに、なぜ谷が自由契約で、小笠原はクビにならずに、FA権行使となったのか…。 それは、巨人が小笠原のプライドと貢献度を最大限に配慮した結果だというのだ。小笠原は06年オフに、FA権を行使して、日本ハムから巨人に移籍した。07年は31本塁打、88打点、打率.313の好成績で、リーグ優勝に大きく貢献し、両リーグをまたいでの2年連続MVPを獲得。以後、10年まで移籍後、4年連続で3割をマークするなど、巨人の4番打者として活躍した功労者。 高額年俸がネックとなり、オリックスで抱えきれなくなって、巨人が引き取った谷とは同一に並べられないのだ。谷は移籍1年目の07年こそ、3割を打ったが、規定打席に到達したのは、この年のみで、小笠原とは格も貢献度も決定的に違うのである。 某スポーツ紙記者のA氏は「巨人が考慮したのは、やはり功労者である小笠原のプライドでしょう。これだけの選手を、戦力外で自由契約にしたのでは、球団のイメージも悪くなるし、小笠原のプライドにも傷が付く。となると、最終的に行きついた着地点がFA宣言だったのでしょう」と語る。 12年までの小笠原なら、年俸4億3000万円の超高年俸だったが、今季は7000万円まで減額されている。これも、FA権行使となった大きな要因だ。この年俸は巨人では人的、金銭補償がいらないCランクであるため、獲得する球団としては巨人への見返りが必要なく、実質的には自由契約選手と同じようなもの。 問題は40歳で、ピークを過ぎた小笠原を獲る球団があるかどうか。なければ、引退の道しかない。そこで浮上してくるのは、やはり、日本ハム時代の師匠格である落合博満氏がGMを務める中日の存在。 前出のA氏は「中日は代打要員が手薄ですし、交流戦の指名打者としても使えます。小笠原自身、大減俸も覚悟しているようですし、退団した井端(弘和)に提示した3000万円程度なら、オファーをかける可能性は十分ありそうです」と語る。 悩んだ末にFA権を行使した小笠原獲得に動く球団はあるのか? FA選手は14日に公示され、15日から交渉解禁となる。※年俸金額はすべて推定(落合一郎)
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スポーツ 2013年11月12日 15時30分
12球団合同トライアウト 雨の草薙球場で「笑った選手、泣いた選手」
11月10日、静岡県・草薙球場で『第1回12球団合同トライアウト』が行われた。今回は12球団の本拠地球場以外(二軍球場を含む)での初の開催としても注目を集めたが、天候は生憎の雨…。受験選手たちがウォーミングアップを終え、実戦形式のシード打撃がこれから始まるというときに雨が降り始め、途中から室内練習場にその場を移した。 その室内練習場には一般ファンは入れない。主催者によれば、同日の入場者数は1万人。「室内移動」がアナウンスされた時点で帰路に着いたファンもいたが、多くの者がトライアウト終了まで室内練習場を取り囲んでいた。 「ファンの皆さんに熱い声援をいただき、本当に有り難い」 そう話していた受験選手はかなり多かった。 その室内球場での様子だが、本来はフットサルが行われている施設のようだった。毛足の長い良質の人工芝が敷きつめられており、室内の運動施設としてはトップクラスのものだろう。しかし、野球を行うのを目的した施設ではないので、ビニールシートが敷かれ、そこに土を盛った“急造マウンド”で投手たちは投げていた。 踏み出した足元が滑るらしく、投げにくそうに見えた。また、室内はカーテンネットが張られていた。内野のダイヤモンドよりも狭いため、ジャストミートされた打球もすぐにカーテンにぶつかってしまう。これでは投手も野手も正しく評価できないのではないだろうか…。 「こちらが思った以上に身体の動ける選手が多かった。いったん、(今日の調査報告を)持ち帰って早いうちに判断したい」(視察に訪れた球団職員の1人) 決して良好とはいえないこの状況下でもベストを尽くした選手たちに吉報が届くことを信じたい。 何人かの受験選手が取材要請に応じてくれた。“日本一”楽天を創設から支えた高須洋介選手は「今後? 誰かが評価してくれなければ何も始まらないので…。遅かれ早かれ、(戦力外通告は)みんな来るんだから」と語っていた。しかし、室内練習場に移動する前、雨でぬかるんだグラウンドでは二塁ベースに滑り込む気迫も見せている。 故障のため本格的なピッチング練習をしていなかった山本省吾投手(ソフトバンク)は「自分は勝手に来季のために手術をしたと思っていました。油断してしまったというか、ただ、手術する前よりももっと強くなっていると思っています」と、訴えていた。 室内練習場で横浜DeNAの吉田孝司編成・スカウト部長が元日本ハム・木田優夫投手(独立・石川)に話し掛けた。説明するまでもなく、2人は巨人OBでもある。年長の吉田氏が「どうして、こんなに一生懸命なんだよ?」と45歳の右腕を励ました。 「来年も野球をやる。どこでやるかがまだ分からないだけ」 木田投手は報道陣にそう答えている。吉田氏の前では「普通ですよ」と多くを語ろうとしなかったが、「野球が楽しいから辞められない」という純粋さは十分に伝わっていた。 第2回トライアウトは11月22日。燃え尽きていない受験選手たちの戦いはまだまだ続く。(スポーツライター・美山和也)
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スポーツ 2013年11月11日 15時30分
“プロレス界のお騒がせ男”ザ・グレート・サスケ氏 岩手県から違法な政務調査費の返還を求められ提訴されるも、「無職と同じで返す金ない」
“プロレス界のお騒がせ男”として、おなじみのみちのくプロレス社長のザ・グレート・サスケ氏(44)に、またも醜聞! 05年度の違法な支出と認定された政務調査費約276万円の返還に応じなかったとして、岩手県がサスケ氏に返還を求め、11月5日、盛岡地裁に提訴したことが分かった。 サスケ氏は03年4月に、岩手県議選でトップ当選したが、県議会によると、市民団体が05年度の政務調査費の返還を求めた住民訴訟で、県議や元県議計31人が支出した約970万円を違法とする2審仙台高裁判決が、今年7月に確定した。県はこれに基づき返還を求めたが、サスケ氏だけが地方自治法に基づく期限(9月26日)までに応じなかったため、提訴に踏み切った。 政務調査費は政策の調査研究のために支給され、議員活動と関係ない支出は法令違反になる。サスケ氏に関して違法とされたのは、自身が経営するみちのくプロレスの人件費や事務所費。 議会事務局の照会に対し、サスケ氏側は「昨年ケガをしてプロレスをしていないので、今は無職と同じ。払いたくても、払う金がない」と主張しているという。 サスケ氏は昨年11月20日、全日本プロレスの愛媛大会での試合中に左肩甲を骨折し、長期欠場をしいられた。みちのくプロレスの11月4日、盛岡大会でドクターストップを振り切って、1年ぶりの復帰戦を行ったばかり。 ただ、スポーツライターのA氏は、「サスケ氏はプロレスの試合をしていなくても、イベント出演が多く、そこそこの収入はあるはずで、無収入という主張はオーバーではないでしょうか」と話しており、プロレス欠場でも一定の収入はあるとみている。 関係者によると、「大きい額なのですぐには払えないが、年内に払う方向で県議会と話しています」という。 近年のサスケ氏は、電車内で携帯電話で写真を撮ろうとした男性に暴行をはたらいたとして逮捕されたり、覆面制作費や住宅ローンの未払いで訴訟を起こされたりでトラブル続き。 岩手県では返還された場合、提訴は取り下げるというから、なんとか泥仕合は避けてほしいところ。プロレス復帰も果たしたことだし、穏便な解決を望みたいものだ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年11月11日 11時00分
巨人V9戦士・柴田勲特別寄稿 川上哲治監督が即決「日本人初スイッチヒッター誕生」裏話(2)
監督としては、何としても足で稼ぐ打者が欲しかったのだと思う。宮崎キャンプのとき、見物のファンに向け、ハンドマイクで「これから長嶋と柴田が100メートル競争をやりますので、こちらへ来てください」と呼び掛けた。当時、長嶋さんはチーム一の俊足で知られていたが、「ヨーイ、ドン」で走ったら私が勝ってしまった。「オッ、柴田は早いぞ!」と喝采を浴びたのだが、これは私が命令を気持ちよく聞くようにするための演出だったように思う。 しかし、スイッチヒッターを完成させるまでは大変だった。何しろ左右の練習をするわけで、右打者だった私は、特に左はほとんど未体験。右1、左9くらいの割合で振り込んだが、左は自分のスイングという気がしなかった。それでも手の血マメが何度もつぶれるほどバットを振り続けた。 そんな私を、監督は試合で起用し続けてくれた。スイッチがさまになってくると、1番の核弾頭を常時務め、長嶋さんが不調のときは、一度だけだが3番長嶋、4番柴田、5番王のオーダーが組まれたことがあった。このとき、阪神の江夏から先制2ランを放ったのを覚えている。 いずれにしても、川上監督の命を受けて、日本人初のスイッチヒッターとしてやったことは間違いではなかったと思っている。2000本安打(2018本)も達成できたし、盗塁王も6度(通算579盗塁=セ最多盗塁)獲得できた。 一方、プライベートでは監督に媒酌人を引き受けていただいたのだが、実は選手の中では私だけだった。監督は元来、選手が結婚するとき、媒酌人を頼まれても全て断ることで知られていた。チームの指揮官として、私情が入ることを嫌ったからだ。 なぜ私だけかというと、一度、見合い話を相談したとき、監督の意見に従って断ったことがあり、その後、結婚が決まって再び監督の元を訪ね、お願いしたい旨を伝えると、一瞬、困惑した顔を浮かべながらも「前の一件があるし、断るわけにいかんな」と引き受けてくれた次第。最初で最後の媒酌人というわけである。 さて、今でこそ“スモールベースボール”という手堅い野球が多くなったが、川上野球はその元祖とも言うべきもので、勝つためにはONにも容赦なくバントをさせ、確実に点を取りにいった。「勝つ野球にこだわる」が川上野球のモットーだ。だからこそ、永久不滅ともいわれる日本一9連覇の大金字塔を打ち立てることができた。 今季の巨人は、このV9以来となる日本一連覇を狙って日本シリーズを戦ったが、3勝4敗で楽天に敗れた。いい報告がしたかったけど、出直しだね。 天国の「おやじさん」、どうか安らかにお休みください。合掌。
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スポーツ 2013年11月10日 11時00分
巨人V9戦士・柴田勲特別寄稿 川上哲治監督が即決「日本人初スイッチヒッター誕生」裏話(1)
川上哲治監督が亡くなられた。93歳だった。 戦前戦後を通じて“赤バット”で人気を博し、卓越した技術で『打撃の神様』『野球の神様』とも称された。私たちOBにとってはさん然と輝く大先輩で、宝物のような存在だった。 現役時代を終え、ユニホームを脱がれた後も、「監督」「おやじさん」と呼んで、ゴルフや酒宴の席でご一緒させていただくなど、親しくお付き合いさせてもらった。そんな川上監督の下で9年連続日本一を達成する一員として仕事をさせていただいたことを、あらためて誇りに思うと同時に、感謝の気持ちで一杯だ。 訃報を知ったのは、仕事先の名古屋だった。宿泊先のホテルに新聞社や雑誌社の記者からコメントを求められる電話が何本も入った。 東京に戻る新幹線の中で、じっと目を閉じると、川上さんとのいろいろなシーンが頭の中を駆け巡った。いつもなら乗車後、すぐ居眠りにつく。ところが、この日は睡魔が一向に襲うことはなかった。 法政二高時代、甲子園で2度の優勝ピッチャーの実績を買われ、巨人軍から入団を誘われた。そのとき、横浜の実家を訪れたのが川上監督で「一緒にやろう」と言ってもらった。そして両親を前に「勲君は立派なプロ野球選手になります。投手より打者としても成功しますよ」と言ったので、父親もビックリ。脇で聞いていた私も「投手として獲るのに変なこと言う人だ」と思ったことを覚えている。 それが入団した年に、いきなり現実となった。私は開幕第2戦の阪神戦に先発起用されるも、敗戦投手に。それから2カ月後、監督室に呼ばれ「柴田、お前は背も小さいし投手より打者に向いている。オレもそうだが、王も投手から打者にかわった。お前はバッティングがいいし、足も速く肩も強いから」と説得された。 間もなくして、投手から野手へ大転換。最初のポジションは遊撃手。だが、強肩と走力を生かすためと、今度は外野手へと配置換え。センターを主に守った。しかし、それだけでは収まらなかった。 「勲よ、スイッチヒッターをマスターしろ!」にはビックリした。日本の球界にまだスイッチヒッターはいない。どうやってマスターしたらいいのか悩んでいたところ、「ドジャースにいるモーリー・ウィルスみたいな打者になれ」と川上監督に命令された。 どんな選手かも知らないし、戸惑った。それで資料をあさり、いろいろ聞いたりしたところ、バットを短く持って上からゴツンとたたき、打球が大きくバウンドする間に一塁に駆け込む内野安打狙いだった。高校時代、打者としてはホームランも狙えてパンチ力もあると評価されていたのに…。
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スポーツ 2013年11月09日 11時59分
ストーブリーグ情報(補強・ドラフト編) 指名直前で評価を上げた選手、下げた選手
今秋のプロ野球ドラフト会議は「社会人に好投手が多い」と評されていたが、「例年以上に有望捕手が多い」とも言われていた。事実、森友哉(18=大阪桐蔭)は埼玉西武に単独指名され、巨人が外れ1位に挙げたのは、小林誠司(24=日本生命)だった。 今年は11人の捕手がドラフト指名され、育成枠でも3人が選ばれた。14人の捕手が同時にプロ入りする年は珍しい。また、育成選手を含めてだが、捕手を指名しなかった球団は広島だけとなった。 しかし、ドラフト会議とは、当日直前にその追い掛けてきた選手の評価を一変させることもある。候補選手に“理由”がある場合も見られるが、後に予定しているFA、トレード、外国人選手の補強などで指名リストが書き換えられる。そういった直前変更のドラマは“捕手豊作”の今年も見られた。 「高校球界トップと称された森(友哉)クンの1位入札が西武だけというのは、ちょっと意外でした。身長が低いとか、プロのスピードに対抗できるのかなど、マイナスの声も聞かれましたが、それは全て『機会の裏返し』でした。強打の捕手は稀少ですからね」(在京球団職員) 今年のドラフト会議に、将来の正捕手候補を求めていた球団は少なくない。「まさか、下位指名になるとは!?」と、取材陣を驚かせた捕手がもう1人いる。福岡大・梅野隆太郎である。 梅野は遠投120メートルの強肩で、年齢は違うが、森と評価を二分していた。日米大学野球でも日本代表チームの主将を務めており、「ある球団は松井(裕樹=18/桐光学園)の競合で外れた場合の『1位リスト』に入っている」(球界関係者)との事前情報も聞かれていた。 ドラフト会場の裏話をすると、その梅野が4位で阪神に指名されたとき、「この順位でよく残っていたものだ…」と首を傾げる報道陣も多かった。この梅野指名の前に、すでに7人の捕手が指名されていた。4位という下位指名について、梅野本人も共同記者会見で「(自分よりも先に指名された選手のなかには)自分の知らない捕手もいた」とこぼしており、かなりのショックを受けていたようだった。 「前評判の高かった森、梅野の両捕手はドラフト直前で評価を落としましたね」(前出・関係者) 各方面に両捕手の評価を改めて伺ってみたが、「慎重になりすぎた」というのが真相らしい。ザックリとだが、両捕手に共通している点が2つある。1つは小柄だということ。森は170センチ、梅野は173センチ。ホームベース上で外国人選手が肘を出して突入してくる昨今、肉体的に太刀打ちできないのではないかと思ったらしい。 「主力捕手がFA権を行使するとの情報が、ドラフト前から流れていました。そのFA権を持つ捕手を獲得するのを前提に、ドラフトでは投手を1人でも多く獲ろうと戦略を変更したようです」(前出・同) 1つの情報がドラフト候補の順位を変えることもあるようだ。(一部継承略)
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スポーツ 2013年11月09日 11時00分
部屋創設で注目の浅香山親方
世に栄枯盛衰は付き物。相撲部屋も決して例外ではない。先場所限りで、また一つ名門部屋が消滅した。大横綱の北の湖(現理事長)や大関・北天佑らを輩出した三保ケ関部屋だ。 相撲部屋の閉鎖は去年以降だけで実に7部屋目。その中には、大島、花籠、二所ノ関という、かつて横綱、大関ら人気力士を擁し、繁栄を誇った名門部屋も含まれている。どうしてこんなに相撲部屋が立て続けに潰れるのか−−。 師匠の多くが団塊の世代で、ちょうど定年を迎えていることもあるが、「もっと大きな理由は他にある」と関係者は話す。 「以前は、いい弟子さえ育てれば、後援者がドッと押しかけ、さまざまな形で部屋を盛り立て支援してくれたものです。しかし最近は世の中がシビアになり、後援者のサイフも厳しくなりましたから、ちょっとやそっとのことではご祝儀もあてにできなくなりました。去年の夏に部屋を閉じた花籠部屋の閉鎖理由は、経済的に苦しいというもの。平成18年には54もあった相撲部屋が、現在は43部屋にまで減っています。もはや40の大台を割るのは時間の問題といわれています」 そんな厳しい状況の中、通算勝ち星1047勝などの歴代記録を持つ元人気大関・魁皇の浅香山親方(41)が、このほど友綱部屋から分家独立して来年中に「浅香山部屋」を創設することを明らかにした。引退して2年余、都内墨田区に用地となる土地も確保済みで、独立の条件でもある内弟子も2人いるという。 「いろんな人にご協力いただきながら、少しずつ準備を整えているところ。これからもっと弟子を探さなければいけない」と、浅香山親方。果たしてどう部屋を経営し、どんな弟子を育てるか。二重、三重の手腕が注目される。
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