スポーツ
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スポーツ 2013年10月05日 17時59分
最後まで強運だった“投手”大谷翔平 無敗で今季終了
この男のもつ強運は最後まで生きていた。 日本ハム・大谷翔平投手(19)が10月4日、ソフトバンク戦(札幌ドーム)で今季最後の登板。4回までは1四球のみで、無安打に封じる完ぺきな投球だったが、5回に制球を乱し、押し出しの死球と四球を連発して2点を奪われ、1-2と逆転された。6回には柳田悠岐外野手に2点本塁打を浴び、1-4とリードを広げられた。 最終的にプロ最長となる7回を投げ、7安打3四球1死球で4失点(自責点4)の内容。チームの敗色は濃厚だったが、自軍の打線が8回裏に爆発。一挙に4点を奪って、5-4と逆転し、大谷のプロ初黒星を消した。9回表はクローザーの武田久投手が締めて、日本ハムが逆転勝利。 今季を振り返った大谷は「完全に野手のおかげ。もっとチームに勝ちを付けたかった。そういうところはまだ足りない」とコメント。 二刀流に挑戦させた栗山英樹監督は「アイツにしか分からない大変さがある。いろいろなことが耳に入る中で、よくやってくれた」と、ルーキーの1年目をねぎらった。 シーズンを通して、大谷は13試合に登板、61回2/3を投げて、3勝0敗、防御率4.23で、無敗のまま、投手として今季を終えた。 確かに勝ち星は3つしか付かなかったが、味方打線の援護で黒星を消してもらった試合も多く、強運ぶりをみせつけた。大谷が先発した11試合のチーム成績は8勝2敗1分けと、圧倒的な勝率の高さも示した。 6日のチーム最終戦(対西武=札幌ドーム)は、打者として出場する可能性があるが、7日に開幕するフェニックスリーグ(宮崎)には参加する予定。強運をもつ大谷の、来季の飛躍に注目が集まる。(落合一郎)
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スポーツ 2013年10月05日 10時59分
“客寄せパンダ”だった日本ハム・斎藤佑樹 1年ぶり復活登板もファンに忘れられた!?
右肩関節唇損傷のため、2軍で調整中だった日本ハム・斎藤佑樹投手(25)が、10月2日、札幌ドームでのオリックス戦で先発登板した。 1軍でのマウンドは昨年11月1日の日本シリーズ・巨人戦での救援登板以来、11カ月ぶり。公式戦での登板となると、同10月5日の楽天戦(札幌ドーム)以来、1年ぶりとなった。 決して、2軍で実績をつくっての昇格ではなかった。イースタン・リーグでは、7試合に登板し、23回を投げて、1勝3敗、防御率8.61の惨たんたる成績。とても、1軍に上がれるような内容ではなかったが、チームはパ・リーグ最下位に低迷。すでに、Bクラスも確定しており、いわば消化試合とあって、斎藤を溺愛する栗山英樹監督の温情措置だった。 斎藤は1回こそ無失点に抑えたが、2回に集中打を浴び4失点。3、4回は無失点で切り抜けたが、5回は四球、連打を浴び、一死も取れずに降板。5安打5四球1死球で6失点(自責点6)の乱調で、1年ぶりの復活登板は黒星がついた。 直球は故障前にはMAX147キロを記録していたが、この日の最速は141キロ止まりで、かつての姿は見られなかった。 斎藤は「この1年間を無駄にしないように、来年以降しっかりローテーションを守れるようにしたい。肩に関しては復帰したけど、勝つことに関してはしていない。そこを目指したい」と、来季での完全復活を期した。 今後は7日に開幕するフェニックスリーグ(宮崎)に参加して、調整していく見込み。 ところで、この日の観客動員は2万2488人で、昨季まで“客寄せパンダ”として球団に貢献してきた斎藤の先発試合では寂しい入りだった。前回、先発した昨年10・5では、チームの本拠最終戦ということもあったが、3万5789人の大観衆を動員していた。1年のブランクがあり、ファンの関心も“二刀流ルーキー”の大谷翔平投手に移ってしまい、斎藤の存在はすっかり忘れられた感もある。 斎藤には来季、真の復活を果たして、人気の点でも、巻き返しを図ってほしいものだ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年10月04日 11時45分
自身ワーストの成績に終わったイチロー 来季はいよいよベンチウォーマーか?
MLBはレギュラーシーズンの全日程を終了したが、イチロー外野手(39)が所属するヤンキースは主力選手に故障者が続出し、ア・リーグ東地区の3位(オリオールズと同率)と低迷し、プレーオフ進出もならなかった。 イチローは日米通算4000安打を達成したものの、150試合出場、520打数136安打、7本塁打、35打点、20盗塁、打率.262だった。MLB通算13年で、出場試合と本塁打以外は、自身ワーストの成績。 特にイチローの生命線でもある安打数は、これまでのワーストだった昨季の178から、さらに48も減少。打率は3年連続で3割を切り、平凡な数字にとどまった。 納得がいかないシーズンを終えたイチローは、「もう1周やりたい。もう1ラウンド。162試合」と話した。 ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは来季のイチローの扱いについて、「守備に優れ、スピードがあり、調子が良ければ試合を変える選手だ」と評しながらも、「どういう役割になるのか分からない。外野陣がどのような顔触れになるかによる」と微妙な発言を残した。 今季のヤンキースの外野陣はイチロー、ブレット・ガードナー(30)、カーティス・グランダーソン(32)に加え、開幕前にバーノン・ウェルズ(34)をトレードで獲得。トレード期限ギリギリの7月末には、アルフォンソ・ソリアーノ(37)を獲得した。レギュラークラスの外野手が5人もいては、指名打者の枠を使っても、選手がだぶつく。ソリアーノ加入後、イチローはスタメンから外されることが極端に増えてしまった。 来季、ヤンキースの外野陣がどのような布陣になるかは、今後の編成次第だが、キャッシュマンGMの言葉を借りるまでもなく、自身ワーストの成績で、かつ最年長のイチローの立場が危うくなるのは必至。 最悪、守備、代走要員として、ベンチウォーマーに成り下がってしまう可能性もありそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年10月02日 15時30分
ダルビッシュが奪三振王に! 日本人では野茂以来12年ぶりの快挙
MLBはレギュラーシーズンの全日程を終了した。 日本人選手のなかでも、特筆すべき活躍を見せたのは2年目のダルビッシュ有投手(27=レンジャーズ)。 開幕から安定した投球を続けたダルビッシュは、32試合に登板、209回2/3を投げ、13勝9敗、奪三振277、防御率2.83で、勝ち星(昨季16勝)を除き、すべての部門で昨季の成績を上回った。防御率に関しては、昨季の3.90から1点以上も下げ、相手に得点を与えない投手に変貌を遂げた。 奪三振277は2位に37個の大差をつけて、堂々、ア・リーグの奪三振王に輝いた。同タイトルを日本人が獲得したのは、95年(ドジャース)、01年(レッドソックス)の野茂英雄以来、12年ぶり3度目で、史上2人目の快挙。 ダルビッシュは「三振はあまり興味ないけど、何かで1番になることはいいことだと思う。来年以降、これを励みにして頑張っていきたい」とコメント。 奪三振王となったダルビッシュは、ア・リーグの最優秀投手の最終候補3人の中の1人に選ばれた。受賞者は11月4日に発表される。 勝ち星は伸びなかったが、これはチームの打力が昨季より落ち、援護がなかったことが原因。ダルビッシュが先発した試合で、チームが0-1で負けた試合が4つもあるという珍記録もつくった。 ロン・ワシントン監督は「目を見張るような成績だった。経験を積んで、より高いレベルで来年を迎えると思う」と話し、終盤に本来の投球ができなかったことについて、「確かに何か(問題)を抱えていた。だが、彼は一度もそれが問題だとは言わなかった。(具体的には)言えない」と故障を抱えていたことを明かした。 チームはア・リーグ西地区2位で、ワイルドカードの残り1枠を懸けたレイズとの決定戦に敗れ、プレーオフ進出を逃した。ダルビッシュは「野球なので勝つ、負けるがある。残念な気持ちもありますけど、仕方ない」とコメントした。 タイトルホルダーとなったダルビッシュの、3年目のさらなる飛躍に期待したい。(落合一郎)
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スポーツ 2013年10月01日 11時45分
9・27統一球問題で指摘されたコミッショナーの勤務態度
NPBが臨時理事会を開いたのは、9月27日。統一球の隠蔽疑惑に関する第三者調査・検証委員会による報告を受けるためだが、加藤良三コミッショナー(72)の退任の是非が改めて問われ始めた。 「加藤氏の任期は10月25日まで。日本シリーズの前日ですよ…。NPB事務局が代役を立てて優勝チームの表彰等を行う段取りになっていますが、『何故、この時期に?』という疑問が残ります」(関係者) 取材陣が目を疑ったのは、同理事会後に設けられていた記者会見場でのことだった。壇上には、当初、『7つの席』が設けられていた。第三者委員の3人の弁護士と、その特別アドバイザーを務めた桑田真澄氏、セ、パの理事長と加藤氏が揃って出席すると伝えられていたのだが、会見開始の約20分前、椅子が1つ片づけられた…。 加藤氏は会見には出席しないというのだ。加藤氏は「私から付け加える内容はない」と言い残してクルマに乗り込んだが、席が用意されていたということは、NPBは『コミッショナーが同席しなければならない』と判断し、加藤氏が拒んだと見るべきだろう。 「氏は球宴で12球団選手、関係者から冷たい目線を向けられ、一部から無視されたそうです。この時点で辞任の意志を固めたとも聞いていますので、そのタイミングを見計らっていたのでしょう」(前出・同) その通りだとすれば、外務審議官、駐米大使も歴任した外務官僚とは思えない行動である。加藤氏は一連の統一球問題について、「騒ぎを起こした。いろいろ経過はあるが、すべて私の責任だ。(ボールの反発力を変えていたことを)私が報告を受けていなかったのは、本当に事実。報告を受けていなかったのは私の罪だ」(辞任表明より)と語っていた。騒動を巻き起こしたのも『罪』だが、会見に出て事態を説明しようとしないこと、プロ野球ペナントレースのハイライトとも言うべく日本シリーズに立ち会おうともしない行動も、理解できないものである。 加藤氏がドタキャンした会見後、桑田真澄氏がこう語っていた。 「加藤氏のこれまでどれだけ野球界に貢献したか、野球界の仲間は忘れちゃいけない」 第三者委員会は現コミッショナーの非常勤という勤務体制も批判したという。桑田氏の言葉は正論だが、NPB関係者も複雑な表情を浮かべていた。
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スポーツ 2013年10月01日 11時00分
巨人・楽天「Vの悲劇」 巨人・原監督が予告する冷徹大改革の全容(2)
来季の阿部は打力優先で一塁兼任が予想されるが、ここでも摩訶不思議なコンバート案が検討されているという。正遊撃手・坂本の一塁兼任案だ。 巨人ファンをあっと驚かせたのが、9月6日の阪神戦(甲子園)だった。スタメンを伝える場内アナウンスで「6番・一塁・坂本」と流れると、スタンドばかりか、阪神ベンチも首をひねった。正一塁手のロペスを二塁に回し、遊撃には寺内崇幸。いかなる事情であれ、坂本を今まで一度も守らせたことのない一塁で起用したからである。 「WBCの疲労が原因なのでしょうが、8月中盤以降の坂本は絶不調。ラストスパートの9月は打率1割台に低迷とさらにひどく、目を覆いたくなるほどでした。そんなスランプ真っただ中の坂本がアドバイスを求めているのが、監督でも打撃コーチでもなく、主将の阿部です。原監督の迷采配もこのことと無縁ではないでしょう。人気選手の坂本といえども、容赦しないという宣戦布告だったのではないか」(巨人関係者) 坂本の後釜となる正遊撃手には、思わぬ現役メジャーリーガーの名前が囁かれている。ブルージェイズの川崎宗則内野手(32)だ。イチローに師事する川崎は、もはや米国では一緒のプレーはかなわぬと判断したのか、将来の“イチロー巨人入り”を先取りする形で、巨人移籍をソフトバンク会長の王貞治氏に相談しているという。 巨人入りすれば、正遊撃手は確実。阿部派の坂本の失速は避けられず、そうなれば阿部の求心力低下も必至。同じく阿部一派、中央大学の後輩でもある澤村も、9敗目を喫した9月6日の阪神戦を最後に先発をはじき出され、中継ぎに身を置いている。およそ3カ月、白星がないのだから仕方がない。今後のポストシーズンはさらに厳しく、先発は内海、杉内、菅野の先発トリオで、マシソン、山口、西村の最強リリーフ陣。阿部側近の澤村は負け試合の中継ぎしか出番がない。 追い打ちをかけるように、今オフには西武の涌井秀章投手(27)がFA宣言する手はずになっており、巨人入りが濃厚だという。'07年に17勝、'09年に16勝を挙げた元エースが不振なのは球団との折り合いが悪いだけで、新天地の巨人なら先発3本柱入りも可能。澤村はトレードの可能性すらある。 問題はこれだけ側近たちが疎んじられている現実に、阿部がどう出るかだ。シーズン前に山本浩二氏担ぎ出しの噂が原因とはいえ、監督とチームリーダーの関係がぎくしゃくしていては、今後のポストシーズンが心配になるからだ。 「問題はないだろう。阿部が子飼いの選手たちにゴーサインを出し、ギアをトップに入れさえすれば、坂本も澤村も一気に走りだすはず。終盤での阿部派の低迷は、原監督へのサボタージュとCS、日本シリーズに備えたリフレッシュが目的。主将の阿部を中心にフルスロットルにすることで、あらためて慎之助の存在感を見せつけるのではないか。そうなれば、またぞろ原監督の勇退説が浮上する」(巨人OBの野球解説者) 原監督がサバイバル戦を制するのか、阿部派が巻き返すのか。巨人の敵は他球団ではなく自陣にいる。 原監督が予告する「これまで経験したことがない内戦」が見ものだ。
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スポーツ 2013年09月30日 15時30分
またも白鵬が独走で4連覇! 情けない横綱・日馬富士と大関陣
またもという言葉しかみつからない! 大相撲秋場所(9月15日〜29日=東京・両国国技館)は横綱・白鵬(28=宮城野)が、14勝1敗で2度目の4連覇を達成し、通算27度目の優勝を飾った。歴代3位の優勝回数を更新した白鵬は、歴代2位の千代の富士(九重親方)の31回に、あと4回と迫った。 秋場所も名古屋場所(7月)と同様の独走状態。ライバルの横綱・日馬富士(29=伊勢ヶ濱)は4日目で早々に2敗、協会が次期横綱候補として期待する稀勢の里(27=鳴戸)は9日目に2敗を喫し、優勝戦線から脱落。白鵬は10日目に関脇・豪栄道に不覚を喫したが、14日目にわずかな可能性を残していた稀勢の里との直接対決を制し、優勝を決めた。 名古屋場所は13日目に、白鵬の優勝が決まっており、2場所連続で千秋楽より前に優勝が決まるドッチラケの場所となった。 その責任が日馬富士、大関陣にあるのはいうまでもない。本来なら、毎場所優勝争いに加わるべき日馬富士は、2場所連続で辛うじて2ケタの10勝を挙げるのがやっと。春場所(3月・大阪)は9勝、夏場所(5月・両国)は11勝に終わっており、4場所連続で不本意な成績となった。 綱獲りが期待される稀勢の里は2場所連続の11勝。これで、9場所連続で2ケタ勝利を挙げており、他の大関陣に比べれば、頑張ってはいるが、協会やファンの期待の大きさを思うと、“ここ一番”の勝負弱さが際立っている。 他の大関陣は琴奨菊(29=佐渡ヶ嶽)が、なんとか10勝。鶴竜(28=井筒)に至っては9勝止まり。琴欧洲(30=佐渡ヶ嶽)は4連勝で好スタートを切ったものの、左大腿二頭筋挫傷のため、7日目から休場。九州場所(11月・福岡)では7度目のカド番となる。 日馬富士が初場所(1月・両国)を全勝で制した頃は、白鵬にかげりも見え、新旧交代の予感もあったが、当の日馬富士が、その後低迷。稀勢の里もなかなか壁を破れないとあっては、当分、白鵬の天下が続きそうな気配だ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年09月30日 11時00分
巨人・楽天「Vの悲劇」 巨人・原監督が予告する冷徹大改革の全容(1)
開幕前−−。今季で契約が満了することもあって「勇退」が予想されていた原辰徳監督(55)。采配能力は申し分ないものの、例の女性スキャンダルがネックとなり、読売新聞グループ内に長嶋茂雄終身名誉監督(77)とともに国民栄誉賞を授与された松井秀喜氏(39=前ヤンキース)を推す声が強まっていた。 ところが、眼下の敵ともいえる松井氏が巨人の入閣要請を断り、ヤンキースでのコーチ留学が濃厚となったことで“再々延長”の流れができた。今回は、2年契約になる可能性が高いという。 「続投が決まったのは、優勝した手前、クビにしたらファンが納得しないからです。長嶋さんの優勝回数を上回ったばかりか、平成では5連覇した西武・森祇晶(まさあき)監督を抜き、文字通り平成の名将に躍り出た。しかし、この先も盤石とはいかない。後ろ盾となってスキャンダルを不問に付してくれた加藤良三コミッショナーの辞任が決まり、また係争中の裁判で新たな展開ともなれば、次期コミッショナーが看過するとは思えないからです。その意味でも、来季の原監督はこれまで以上に強固な体制を築き、圧倒的な常勝軍団を作り上げる必要があるのです」(スポーツ紙記者) 本誌が入手した情報でも、この先、原監督は「これまで経験したことのない大改革」を打ち出し、日本シリーズ明けから早速実行に移す考えだという。 現在の巨人ナインを牛耳っているのは、4番で正捕手で主将の阿部慎之助(34)。渡邉恒雄球団会長の信頼も厚く、読売新聞社の役員人事に例えて「原監督を人事担当の専務取締役にすれば読売の部数はもっと伸びる。が、阿部は社長にしても成り立つ」と、この人一流の表現で両者の能力を比べている。 その阿部は“番長”清原和博氏がチームを去った後、唯一最大の派閥を築き上げ、原監督をしのぐ影響力と存在感を見せつけている。今年もグアムで自主トレを主宰し、長野久義、坂本勇人、内海哲也、山口鉄也、澤村拓一らが参加。この5人のメンバーはそのままWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の山本ジャパンに入り、開幕直前まで原巨人とは別個のスケジュールをこなした。 このとき、原監督と阿部との間で決定的な亀裂が生じたという。チーム本体を離れた阿部が日本代表の山本浩二監督と親密になり、ポスト原監督の政権作りについて意見を交わしていた、と。読売本社内には松井政権までの布石として、山本監督-松井助監督という構想もあり、阿部も一枚かんでいたというのだ。 将来の巨人監督をうかがう阿部としては年齢的に“松井の次”を狙っており、原監督のこれ以上の続投は望んでいない。 一方の原監督は、阿部派の若頭的存在の坂本と澤村が今季そろって不振を極めたことで、阿部に対する猜疑心が一層深まっているのだという。 そこで早速、阿部へ刺客を向けることで反撃に出た。巨人は今秋のドラフトで桐光学園の左腕・松井裕樹投手を1位指名する準備を整えていたが、原監督の「慎之助の後の捕手を真剣に考えないといけない時期に来ている」という一言で方向転換が決まったという。藤浪晋太郎投手(阪神)と大阪桐蔭でバッテリーを組んでいた森友哉捕手である。 巨人は、実力に加えスターの要素も兼ね備える“ドクターK”松井指名を最優先させる方針だったのだが、今夏の神奈川県予選敗退で一段評価を落とした。森は二番手評価だったが、甲子園初戦(日本文理戦)の2打席連続本塁打で急上昇。阿部への布石もあり、森の1位指名に切り替えたのだ。 阿部への刺客はさらに続く。今オフのFA市場にも手を伸ばし、国内FAを取得した日本ハムの鶴岡慎也捕手(32)の獲得準備を進めているのだ。レンジャーズで活躍するダルビッシュの日本ハム時代の正妻で、昨年はチームをリーグ優勝に導き、ベストナインにも選ばれた。今季もチーム主将を務め、打率3割を維持している。 日本ハムには二番手捕手の大野奨太(26)が急成長しているのに加え、高卒2年目の近藤健介という好素材もおり、鶴岡が日ハムを出るのは確実だ。 「鶴岡に対しては、藤井彰人、日高剛、清水誉の3捕手で何とかやりくりしている阪神も名乗りを上げるでしょうが、原監督と栗山監督は兄弟のように結び付きが強い。巨人入りで決まりでしょう。鶴岡こそが有事の阿部に対する最大の備えでしょうから」(セ某球団の編成担当)
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スポーツ 2013年09月27日 15時00分
東京五輪に鼻息荒い相撲界
2020年東京五輪決定の影響は大相撲界にも及んでいる。両国国技館をボクシング会場にすることがすでに決まっていることもあって、八角広報部長(元横綱北勝海)は、「外国人が手近に触れることのできる日本文化が大相撲と歌舞伎。だからこそ、東京五輪の成功に向けて全面的に協力させていただく」と、早くも気持ちを高ぶらせている。 大相撲とオリンピックの因縁は深い。 「平成10年の長野冬季五輪のときも、開会式に大相撲界が全面協力しました。曙が横綱土俵入りを披露したほか、入場行進では、曙がオリンピック発祥の地のギリシャ、武蔵丸が母国のアメリカ、若乃花が日本のプラカードを持って先導しています。日本文化のアピール役として大好評でした。今回も何らかの形でアピール役を担う可能性は大きい」(協会関係者) この東京五輪招致を最も喜んでいるのが横綱・白鵬だ。父、ムンフバトさんはレスリングのモンゴル代表として前回の東京五輪をはじめ計5回出場し、メキシコ五輪ではモンゴル初となる銀メダルを獲得している大英雄。東京開催が決まると、「第一報を聞いて鳥肌が立ったよ。オヤジが出場したオリンピックまで引退せずに土俵入りをするという新しい夢ができた。日本とモンゴル両国の架け橋になるようにがんばる」と、胸を膨らませた。 白鵬は7年後35歳で、千代の富士が引退した年齢。不可能ではないが、今以上の精進努力が必要だろう。それよりも、大相撲は人気の回復が急務だ。 「秋場所前に行われた新弟子検査では、受検したのがたったの1人と相変わらず超売り手市場。こちらを何とかしなければ、五輪開会式土俵入りどころではありません」(スポーツ紙記者) 時間はあまりない。
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スポーツ 2013年09月26日 17時30分
加藤コミッショナー後任選びで紛糾必至 オーナー会議で始まる12球団“空中分解”
加藤良三コミッショナー(72)が9月19日、辞意を表明した。統一球問題でも他人事のような釈明しかできず、「辞めて当然」の声も多く聞かれたが、来年7月までの任期は残っていた。突然の「や〜めた!」宣言に球界は大混乱である。 「統一球問題が発覚した直後、加藤氏は事務局に日参していました。それまでは1週間に1度しか来なかったのに。でも、しばらくたったら、また来なくなりました」(事務局関係者) そうはいっても、外務審議官や駐米大使を歴任したインテリである。1週間に1度の出勤で“月収200万円、ハイヤー付き”はムカツク話だが、大人の振る舞いとして後任選びにメドが立ったからこそ、辞意を表明したと見るべきだろう。 「次のコミッショナーも畑違いの知識人を迎えることになると思います。ただ、相手も予定があるので早期着任はない。ペナントレース優勝のセレモニー、クライマックスシリーズ、日本シリーズは“コミッショナー不在”となりそうです」(ベテラン記者) こうした諸々のコミッショナー職務は、今年のオーナー会議議長の宮内義彦・オリックスオーナーが代行するというが、近く第三者委員会が発表する統一球問題の調査内容について、同委員会メンバーの弁護士が、12球団実行委員会でも尽力しているオリックスのM氏(宮内氏とは別)の知人だったことが判明。発表後の労組・選手会との衝突は避けられそうもない。 「知人だからといって調査が甘くなることはないでしょうが、内容にかかわらず、選手会はかみついてくるとの見方が支配的です。それを足掛かりに、コミッショナー事務局の人事や運営にまで口を挟まれたら収拾がつきません」(同) CS、日本シリーズで、選手会が“実力行使”に出る…。その可能性は捨てきれず、表向き“内定”といわれる次期コミッショナーについても、12球団各経営陣の思惑が噴出すれば“空中分解”さえあり得る。 やりたくもない加藤氏の擁護までさせられる宮内オーナーが、爆発しない保証はない。
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