スポーツ
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スポーツ 2013年12月21日 17時59分
ストーブリーグ情報(中日編) リーグ最低の盗塁阻止率「ポスト谷繁の育成は超急務!」
中日のオフと言えば、落合博満ゼネラルマネージャー(以下=GM)による大減俸査定が話題となった。チーム総年俸は前年比で約8億円減。コストダウンの必要性もあったのだろうが、その浮いた人件費の一部で「外国人選手を獲得する」との情報も聞かれた。 「中日の課題は世代交代です。主力選手の高齢化が進んでおり、谷繁政権は若手、中堅の育成で評価されると思う」(関係者) 自前の若手、中堅選手を使うから大きな補強に打って出なかったという意味か…。 自前戦力を使うのだとしたら、キーマンはドラフト3位の桂依央利(22=大商大)ではないだろうか。 13年シーズン、中日は屈辱的な記録もカウントしていた。盗塁阻止率はリーグワーストとなる1割8分3厘で、2割を切ったのは史上6球団目、球団史上で見てもワーストなのである。122試合にマスクを被った『捕手・谷繁』の後継者育成が急務となるが、捕手の補強はドラフト3位の桂だけだ。 桂は関西六大学リーグで首位打者を獲得するなど活躍しており(4年春)、ドラフト会議当日に配られた資料にも「遠投115メートルの強肩が武器」と記されている。 「リーグワーストの盗塁阻止率は谷繁の衰えだけが理由ではありません。中日の投手陣は走者を背負っても、クイックモーションをあまり使わない。とくに外国人投手のカブレラと組んだときは、19回全て盗塁を許しており、捕手だけではなく、バッテリーの連帯責任が問われました」(前出・同) こちらは、森繁和ヘッドコーチによって徹底されていくだろう。 肩の強さなら、谷繁よりも新人の桂。配球面など捕手としての総合力ならば、谷繁にスタメンマスクを任せるべきである。しかし、監督・谷繁は思い切って、この桂を使うべきだろう。近年、活躍している捕手は1年目から一軍戦でマスクを被っている。古田がそうであり、巨人・阿部も配球や捕球難の弱点を抱えていたが、長嶋茂雄監督(当時)は実戦のなかで育てて行った。谷繁も高卒ながら1年目からマスクを被る機会に恵まれ、今日に至っている。谷繁は25年目の今季、初めて盗塁阻止率が1割台に沈んでおり、兼任監督となったことでスタメンを譲る決心も付いたのではないだろうか。 野手陣では平田良介が2年続けて11ホーマーを放った。昨年ドラフト1位の高橋周平も閉幕まで5アーチを放った。この2人が『谷繁ドラゴンズ』を背負っていくだろう。
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スポーツ 2013年12月21日 17時59分
やっぱり亀田兄弟の試合はつまらない? 大多数のファンが大毅戦を酷評
12月3日に、大阪・ボディーメーカーコロシアムで行われた、亀田大毅(IBF王者=亀田)vsリボリオ・ソリス(WBA王者=ベネズエラ)のプロボクシングIBF&WBA世界スーパーフライ級王座統一戦は、前代未聞のドタバタ劇となった。 前日計量で、ソリスが計量に失敗し、体重超過でWBA王座をはく奪。その後のルールミーティングで、試合はそのまま統一戦として行われ、「大毅が勝てば王座統一、負ければ両王座は空位。引き分けの場合は大毅がIBF王座防衛で、WBA王座は空位」となることが確認されていたはずだった。 試合は激しい打ち合いなど見られず、さしたる見せ場もないまま、12ラウンドが終了。判定結果は2-1の僅差で、ソリスが勝利。大毅はIBF王座から陥落するはずだった。 ところが、試合直後に、IBF立会人のリンゼイ・タッカー氏が「IBFのルールにより、IBFの挑戦者のソリス選手が体重超過だったため、亀田選手は王者のままです。負けという記録は残るが、防衛は認めます」と発表したため、事態は大混乱。 事前の申し合わせと異なることをIBF側が言い出したため、JBC(日本ボクシングコミッション)側は態度を硬化。さらに、翌4日、亀田陣営がこのことを事前に知っていたことが判明し、JBCは亀田側から事情聴取する事態に陥っている。 そこで、「Yahoo!ニュース」では、「亀田大毅vsソリスの試合内容は何点?」との意識調査を、12月3日〜13日まで行い、7万3696票(男性=90.0%、女性=10.0%)の回答があった。 最も票が多かったのは、なんと「0点」で過半数を超える3万9541票(53.8%)。続いて、「1点」で8421票(11.4%)。 以下、「3点」=7461票(10.1%)、「2点」=5626票(7.6%)、「5点」=3503票(4.8%)、「4点」=2895票(3.9%)、「10点」=2401票(3.3%)、「6点」=1562票(2.1%)、「7点」=1118票(1.5%)、「8点」=838票(1.1%)、「9点」=330票(0.4%)の順となった。 落第点ともいえる「5点」以下と回答したのは、実に6万7447票で全体の9割超。これは試合内容だけではなく、ソリスの減量失敗に始まった一連のドタバタ劇を含めて、この回答行動につながったと思われるが、それにしても、点数が悪すぎる。 やはり、ボクシングのだいご味といえるダウンシーンやKOシーンが、ほとんど見られない亀田3兄弟の試合は、「つまらない」というのが世の評なのか…。(リアルライブ編集部)
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スポーツ 2013年12月20日 17時00分
日本人選手の再就職先が次々に決定! 大家友和→ブルージェイズ、和田毅→カブス、田中賢介→レンジャーズ、渡辺俊介→レッドソックス
メジャーで51勝をマークした独立リーグ・富山サンダーバーズの大家友和投手(37)が、ブルージェイズとマイナー契約を結んだ。新たにナックルボールを習得した大家は09年以来、5年ぶりの米球界復帰で復活を懸ける。 大家のメジャー再挑戦には驚かされるばかりだが、去就が定まっていなかった日本人選手の再就職先が次々に決まった。 オリオールズとの2年契約が終了した元ソフトバンクの和田毅投手(32)は、カブスとマイナー契約を結んだ。和田は11年オフに海外FA権を行使して、オリオールズに移籍したが、12年の春季キャンプで左ヒジの故障が見つかり、手術を受けたため、同シーズンを棒に振った。13年5月に復帰し、3Aで19試合に登板し、5勝6敗、防御率4.03の成績を残したが、メジャーでの登板はなかった。カブスには、元阪神の藤川球児投手が在籍している。 ジャイアンツを戦力外になった元日本ハムの田中賢介内野手(32)は、ダルビッシュ有投手が所属するレンジャーズとマイナー契約で合意した。田中は今季、外野手にコンバートされ、7月にメジャー昇格。15試合に出場し、30打数8安打0本塁打2打点2盗塁、打率.267の成績を残したが、1カ月弱で降格。3Aでは打率.329で、首位打者争いを繰り広げた。ダルビッシュとは3年ぶりに、同じユニフォームを着ることになる。 そして、メジャー挑戦のため、ロッテを自由契約となったアンダースローの渡辺俊介投手(37)は、ワールドチャンピオンのレッドソックスとマイナー契約を結んだ。レッドソックスには上原浩治投手、田沢純一投手が在籍しており、日本人3投手によるリレーが期待される。今季は6試合に登板しただけで、0勝(4敗)に終わっていた。 いずれも、マイナー契約だが、メジャーでの活躍を期待したい。(落合一郎)
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スポーツ 2013年12月20日 11時00分
マエケン来季メジャー挑戦で新入札制度“再々審議”にかけるカープの思惑
12月17日、新ポスティングシステムが日米間で締結された。入札金額の上限は2000万ドル(約20億円)で、入札のトップ金額を提示した球団が複数の場合は、全てと交渉のテーブルにつくことになる。 上限金が設置されたところにメジャー球団サイドの要望が色濃く出ているが、ここに来て、新たな問題が持ち込まれた。日本野球機構(NPB)は、マエケン(前田健太=25/広島)の米挑戦志望まで見通していなかったのである。 「田中のために新制度成立を急いだ部分もありました。『田中の次にこの入札でメジャー挑戦するのは、大谷翔平』との見方もあり、そうなるのは5年以上先で、マエケンが米挑戦するときはFAだと思っていました」(球界関係者) 大方の予想に反して、マエケンは契約更改の席で「来年オフにも!」と早期挑戦の意向を口にしたのだ。 「楽天は、100億円は大袈裟でも60億円以上は確実と見ていました。上限20億円となれば優勝セール級のオフ価格となってしまいますから、田中に対し“来季限定”での残留要請も検討し始めています」(同関係者) マエケンにしても、本来なら50億円以上の落札金が見込める若きエース候補だ。半分以下の20億円で流出となれば、カープならずとも、球団経営という面では納得し難い。 「新入札制度の効力は3年だが、日本側からもう一度改定を求めることになるだろう」(ベテラン記者) 来年、12球団オーナー会議の議長は輪番制で横浜DeNAが務める予定。いまだ新コミッショナーの人選では、セ・リーグとパ・リーグがモメている状況だ。 「今季の議長はオリックスの宮内オーナー。会議のイニシアチブを握る議長がパからセに代わるので、セに有利な新コミッショナーが選出されるといわれているが、20億円の上限金を見直したい広島は、パ・リーグ側にも協力を求めるだろう。パはその見返りに、自分たちの推す新コミッショナー擁立を広島に求めるかもしれない」(同) 制度の合意を急いだツケは大きいようだ。
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スポーツ 2013年12月19日 16時00分
亀田大毅の不可解判定の行方
12月3日に行われた、IBF・WBA世界スーパーフライ級王座統一戦で、亀田3兄弟の次男、IBF世界スーパーフライ級王者の亀田大毅(24)が、前日の計量で体重超過により王座を剥奪された前WBAスーパーフライ級王者リボリオ・ソリス(31・ベネズエラ)に1-2の判定で敗れた。 前日、IBFのリンゼイ・タッカー立会人は報道陣に「大毅が負けたらIBF王座から転落」と説明していたため、場内にソリスの名がコールされると会場はどよめきに包まれた。大毅はIBF王座から転落したのか−−。観戦していたファンもそう感じたからだ。 ところが、タッカー氏はIBFルールを持ち出し、「ルールでは相手が体重超過の場合、王者は勝っても負けても王座を保持すると書いてある。したがって亀田大毅は負けたが王者のままだ」と言い放ったのだ。 大毅はWBA王座を奪えなかったが、IBF王座は守った−−。であれば、前日の立会人の発言は何だったのか。疑念はいまだに深まるばかりだ。 「大毅は本当に強運の持ち主。そう思いましたが、IBF会長と立会人の打ち合わせ不足も露呈してしまった。ソリスは、前日計量で失格したわけですから、本来ならその時点で無効試合を宣告すべき。そうすれば無用の混乱は生じなかったはずだが、スポンサーとテレビ局に配慮してできなかった」(スポーツライター・織田淳太郎氏) この騒動で、JBC(日本ボクシングコミッション)は、試合前日のルールミーティングで王者が負ければベイカント(空位)であることが確認されていたとし、事実を歪曲している人物がいると主張。亀田ジムのマネジャーから事情を聞く方針だという。今後も波紋を呼びそうだ。
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スポーツ 2013年12月19日 15時30分
西武・涌井のロッテ入りがようやく決着! 無風だった今年のFA動向
ロッテは12月18日、西武からFA宣言していた涌井秀章投手(27)の獲得を発表した。これで、今オフにFA権を行使した全8選手の身の振り方が決まった。 伊東勤監督にとって、涌井は西武時代の教え子とあって、ロッテがFA宣言後、熱烈ラブコールを送り、11月19日に初交渉に臨んだ。ところが、渋チンであるロッテだけに、涌井を満足させる条件提示がなかなかできず、長期戦となったが、2年4億4000万円(推定)プラス出来高で合意した。 涌井は地元となる千葉県松戸市出身。04年ドラフト1位で指名され、西武入り。06〜10年まで5年連続2ケタ勝利をマーク。07、09年には最多勝のタイトルを獲得し、文字通り、西武のエースの座に君臨した。 しかし、11年は9勝(12敗)止まり。12年は不振のため、シーズン途中にクローザーに回され、1勝5敗30セーブ。先発に戻った今季も、本来のピッチングができず、途中からリリーフに降格し、5勝7敗7セーブ、防御率3.90と不本意なシーズンに終わった。来季、恩師である伊東監督のもとで、復活を懸ける。 また、他のFA選手については、阪神の慰留を振り切ってDeNA入りした久保康友投手(33=奈良県出身)以外の7選手は、「○○に行くだろう」との宣言当初の予想通りの展開で、無風状態だった。 西武・片岡治大内野手(30=千葉県出身)は巨人に、日本ハム・鶴岡慎也捕手(32=鹿児島県出身)はソフトバンクに、ソフトバンク・山崎勝己捕手(31=兵庫県出身)はオリックスに、広島・大竹寛投手(30=埼玉県出身)は巨人に、中日・中田賢一投手(31=福岡県出身)はソフトバンクに移籍し、涌井を含む6選手が“里帰り”となった。 巨人・小笠原道大内野手(40=千葉県出身)は、落合博満GMとの師弟関係が縁で、中日入りした。(落合一郎)
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スポーツ 2013年12月19日 14時30分
片岡か? 井端か? 生え抜き選手か? 「巨人の正二塁手は誰がいい?」
セ・リーグ連覇を果たしたものの、日本シリーズで敗退を喫した読売巨人ジャイアンツの補強が凄い。 今季、レギュラーが定まらなかった二塁手候補として、大減俸を蹴って中日を自由契約になった井端弘和内野手(38)と、西武からFA宣言した片岡治大内野手(30)を獲得した。 そこで、「Yahoo!ニュース」では、「巨人の正二塁手は誰がいい?」との意識調査を行った。 実施されたのは12月1日〜11日で、5万1240票(男性=90.4%、女性=9.6%)の回答があった。 最も票を集めたのは、原辰徳監督の現役時代の背番号8を譲り受けた片岡で、1万5669票(30.6%)を得た。 ただ、今年3月のWBCで大活躍した井端支持派も、1万2112票(23.6%)と多かった。今季まで中日の正遊撃手だったわけだから、当然のことか…。 一方、生え抜き選手の抜てきを期待する向きも多い。今季、頭角を現した長打力が魅力の中井大介内野手(24)には、8594票(16.8%)が入った。 続いて、今季最も多くスタメン二塁で起用され、日本シリーズでも活躍した寺内崇幸内野手(30)が7490票(14.6%)。 11年に119試合に出場し、盗塁王に輝いた藤村大介内野手(24)が3343票(6.5%)を集めた。 10年に132試合に出場し、規定打席にも到達した脇谷亮太内野手(32)は1981票(3.9%)。「その他」には2051票(4.0%)入った。 補強費用や、井端より年齢が若いことを考慮すると、やはり、正二塁手候補の一番手は片岡となる。だが、ベテラン・井端の存在感も侮れず、生え抜きの若手選手の飛躍にも期待したいところ。果たして、最終的に巨人の二塁のレギュラーポジションを奪うのは誰になるか?(リアルライブ編集部)
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スポーツ 2013年12月19日 11時45分
ストーブリーグ情報(巨人編) 先発投手と正二塁手獲得を急いだ真相
今オフ、大型補強に成功したのは、福岡ソフトバンクホークスと読売ジャイアンツだろう。ホークスが獲得した前阪神のスタンリッジは、実は巨人も狙っていた。リーグ3位の防御率を残した先発投手なら、大きな戦力となる。しかし、来季36歳になる年齢を加味し、巨人は単年契約で交渉に臨む旨をスタンリッジの代理人に告げた。これに対し、ホークスは複数年を基本に交渉。戦力にならない可能性もある再来年以降も保証する…。資金力の差でホークスに敗れたわけだが、国内FA権を行使した大竹寛、片岡浩大の2人は巨人を選んだ。年俸面だけ見れば、巨人以上の条件を約束した球団もあった。 まだ、巨人には“ブランド力”があるということだろうか。 巨人の補強ポイントははっきりしていた。先発スタッフの再整備と、近年欠けていた正二塁手である。2013年と昨季の先発スタッフを比較すると、以下の通り。 12年 チーム=86勝43敗15分け 13年 同=84勝53敗7分け 勝敗表での大差はないものの、先発投手に付いた勝ち星は−−。 12年=62勝35敗 同・先発投手の防御率=2.35 13年=59勝41敗 同・先発投手の防御率=3.52 防御率が1点以上も悪くなっている。杉内俊哉の後半戦離脱、宮國、澤村の不振が響いた。力の衰えたホールトン(9勝4敗)との契約を見送っており、2年連続2ケタ勝利の持った大竹寛に白羽の矢を立てたのである。 『先発スタッフの再整備』と言っても、メンツが代わることはないだろう。内海、杉内、澤村、菅野の4人と大竹が軸。ここに、宮國と、終盤戦に頭角を現した2年目の今村信貴、ファームで“先発コンバート”された阿南徹、98イニングを投げた江柄子裕樹の4人が『6番目の先発枠』を争う図式だ。 今村の成長を見ると、人員補充は「さほど必要なかった」との声も聞かれた。しかし、33歳の杉内は自己最多となる197回3分の2を挙げた07年以降、投球イニング数が毎年減っている。巨人1年目の12年は163回で、今季は153回。故障離脱した期間を考えれば「よくやった」とも言えるが、首脳陣は「完投、先発した試合は7回以上投げる」といったレベルまでの復調は無理と見ているそうだ。シーズンを通して先発ローテーションを守るのも厳しいと判断したとすれば、念を入れたような大竹獲得にも合点が付く。 また、来季の二塁手構想だが、片岡を軸に考えている。「ポジションの重なる井端弘和まで獲って…」と批判もあるが、「片岡は近年、故障が続いているので(来季の)フル出場は無理」というのが、巨人首脳陣の考えだ。井端は遊撃手・坂本勇人と『二塁手・片岡』のバックアップ要員で、井端、片岡の両方の調子が良ければ、どちらかに一塁を守らせる案もあるという。 生え抜きの正二塁手候補たちについて、こんな評価も聞かれた。 「ポストシーズンマッチで活躍した寺内は片岡と同い年で、もう若手扱いできない年齢。中井は8月4日の阪神戦で(二塁守備で)ダイビングキャッチをして故障したが、『飛び込む必要がない場面で…』と、首脳陣は見ています。本来は一塁手ですし、一人前になるまで、あと1、2年は掛かるというのが首脳陣の見解」(球界関係者) 大竹、そして、ポジションの重複する井端と片岡の獲得に関して、巨人なりの考え方があるようだが、バックアップ要員まで外部補充するとは、やっぱり、巨人も他球団が羨む補強資金を持っていると言わざるを得ない。
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スポーツ 2013年12月17日 11時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第2R 秘めたるエンタメ魂〈ラッシャー木村〉
「UWFはもともと、ラッシャー木村がエースになる予定の団体だった」というと、眉にツバするプロレスファンも多いだろう。 しかし、これは事実だ。 「当初UWFは、アントニオ猪木が新日本プロレスを離れ、フジテレビかTBSを中継スポンサーにして新団体を立ち上げようという計画から始まったものでした。そうして新日を中継するテレビ朝日とダブルで放映権料を得ようという皮算用だったのです。ところがいろんなシガラミから猪木は新日=テレ朝を離れられないということになり、そこで新団体のエースとして白羽の矢が立ったのがラッシャーでした」(当時を知る新日関係者) 後にUWFの絶対エースとなる前田日明もこの当時は一介の若手にすぎず、テレビ局からカネを引っ張るためには、元・国際プロレスのエースで猪木との抗争で名前を売ってきたラッシャーの看板が必要だったというわけだ。 しかし結局テレビ局との交渉は不調に終わり、UWFは将来を前倒しする形で、前田をエースとして旗揚げすることになる…。 そのUWFからラッシャーが早々に離脱したことについて「格闘色の強いファイトスタイルについていけなかったから」と見る向きもあるようだが、それは明らかな誤りである。もともとラッシャーの所属した国際は、社長の吉原功が早大レスリング部出身ということから、毎日レスリングの練習を欠かさなかった。よって格闘技の下地としては全日、新日の所属選手たちよりも、しっかりとしたものを持っていたのだ。 さらにラッシャーは、ビクトル古賀からサンボを、ビル・ロビンソンからキャッチ・レスリングを学んでいた。そうして見れば、むしろ格闘技的な試合においては当時国内トップクラスだったものと思われる。 かの鉄人ルー・テーズも猪木、馬場との比較で「相撲とレスリングをマスターしているラッシャーが一番強い」と評している。 国際の招きで来日していたときのコメントだけに多少の割引は必要だろうが、ルー・テーズともあろう者が、まるっきりのデタラメを言うとも思えない。少なくとも、第一次UWFの当時はプロレス流の練習しかしていなかった前田に比べて、ラッシャーが技術面で遅れをとることはなかっただろう。 では、なぜラッシャーはUWFにおいて、そうした能力を発揮しようとしなかったのか。 国際時代は「地方プロモーターのウケがいいから」との理由から、エースとして日本各地で金網デスマッチを繰り広げた。 新日では国際時代のエースから一転してヒールに徹し、猪木と国際軍団による1対3の屈辱の試合にも臨んだ。 全日では、衰えを隠せなくなった馬場にお共して『義兄弟コンビ』『ファミリー軍団』としてマイクパフォーマンスを売りにした。 いずれもクライアントや雇い主の意に従った振る舞いであり、ならばUWFにも継続参戦してよさそうなものなのだが、なぜそれをしなかったのか。 実はそこに、プロレスラー・ラッシャー木村の真の姿がうかがえる。 ラッシャーは、プロレス入りする以前の力士時代、十両目前まで昇進しながら「プロレスラーになりたいから」と周囲の反対を押し切って廃業している。つまり、それほどまでのプロレス愛を持っていたということである(ちなみに力士時代の所属は、当代きっての大横綱・白鵬と同じ宮城野部屋。つまり白鵬の兄弟子ということになる)。 力士廃業後、国際で本格デビューする前にはアメリカ遠征しており、そこで時にはマスクマンにもなるなど、エンターテインメントとしてのプロレスを身に付けてきた。 つまり、朴訥な外見からは想像し難いが、ラッシャーの本質は、実は筋金入りの“アメリカン・エンターテインメントプロレス”なのである。 だからこそ、金網からヒール役、お笑いまでこなすことができた。そして、そんなラッシャーのプロレス哲学、レスラーとしてのプライドからすると、UWFの格闘風プロレスは興味の対象外だったというわけである。ラッシャー木村 1941年、北海道出身。大相撲から日本プロレス入りした後、東京プロレスを経て国際プロレス入り。国際崩壊後は新日、全日、ノアに参戦した。2010年、誤嚥性肺炎のため死去。享年68。
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スポーツ 2013年12月15日 11時00分
稀勢の里綱取りのプレッシャー
九州場所で両横綱を破り、自己最多タイの13勝を挙げた大関・稀勢の里(27)に対し、北の湖理事長は来年の初場所(1月12日初日)で、「レベルの高い、13、14、15勝の優勝だ」と綱取りのラインを示唆した。これに呼応するように、横綱審議委員会もまた、優勝を綱取りの絶対条件に挙げた。 記者会見した内山斉委員長は、「仮に14勝しても、優勝しなければ審判部も(昇進話を)挙げてこないでしょうし、挙げてきたところで我々も疑問符がつく」という見解を示した。過去、優勝争いの経験はあるが、一度も優勝したことがない稀勢の里にとって、これは非常に厳しい条件と言っていい。“優勝”の二文字にこだわる理由は何か−−。二つある、と協会関係者が明かす。 「一つ目は、一度も優勝せずに横綱になった双羽黒が不祥事を起こして引退して以降、昇進条件が格段に厳しくなった。平成以降に横綱になった8人はいずれも2場所連続優勝。最も新しい日馬富士などは2場所全勝優勝ですから、稀勢の里だけ例外というワケにはいかない。二つ目は、平成10年夏場所後の3代目若乃花以来の日本人横綱誕生ですから、堂々と胸を張って上がってほしい、という思いが関係者には強い。後で何だかんだとケチをつけられるのは嫌なんですよ。鏡山審判部長(元関脇多賀竜)も、全勝優勝してスカッとした形で上がってほしいと話しています」 この裏には、たとえ横綱になっても稀勢の里は不用意な取りこぼしが多く、苦労する、という共通の不安が隠されている。 果たして稀勢の里は、この過酷な条件をどうクリアしてみせるか。すでに場所前に稽古を休むのは正月の1日だけで、年の瀬も正月気分も返上して猛稽古に没頭することを宣言している。
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