楽天は09年(2位)以来、2度目のCS進出だったが、今年はリーグ初制覇を果たし、初めて、ホームでファイナルステージを闘うとあって、日本シリーズに向け、宮城県民も熱く燃えたようだ。
同シリーズ全4戦の視聴率が分かり、そのすべてで、仙台地区では高い数字をマークしたことが明らかになった。
まず、第1戦(10月17日=楽天が2-0で勝利)はNHK仙台放送局が総合チャンネルで生中継。この試合は優勝した勢いもあり、先発がエース・田中将大投手だったこともあってか、視聴率は27.3%(午後7時56分〜8時45分)まで伸びた。
ロッテに2-4で敗れた第2戦(18日)は、日本テレビ系のミヤギテレビが生中継。午後7時〜8時54分の時間帯で、19.0%だった。
第3戦(19日)はデーゲームで行われ、楽天が2-0で勝って王手をかけたが、同試合はNHK仙台放送局が総合チャンネルで放送。視聴率は終盤の午後4時〜5時25分に、23.6%まで上がった。
20日は中止となり、21日に行われた第4戦はミヤギテレビが生中継。この試合では、楽天が8-5でロッテを破り、CSを制覇したが、視聴率は午後7時〜8時54分で18.5%だった。
なお、第4戦はテレビ東京系でも放送され、午後7時からの関東地区の視聴率は8.8%であった。
ミヤギテレビが放送した第2、4戦は20%を切っているが、同時にNHK・BS1でも生中継されたため、両チャンネルで見た視聴者を合わせれば、実質的に視聴率20%を超えていたのは間違いない。
セ・リーグのCSファイナルステージ(巨人対広島=東京ドーム)は、全3戦を日本テレビ系が生中継。広島地区でこそ、高視聴率だったが、巨人の地元である関東地区では、第1戦(16日)=12.4%、第2戦(17日)=9.0%、第3戦(18日)=10.7%と低調に終わった。
関東と仙台では、かなりの温度差があるとみられるが、26日に開幕する日本シリーズでも、その傾向は変わらないのだろうか…。
(落合一郎)