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“消化試合”をバネに変えられるか 田中将大の元ライバルは今…

 斎藤佑樹(25=北海道日本ハムファイターズ)が札幌ドームに帰ってくる。一軍復帰し、10月2日のオリックス戦に先発する旨はすでに発表されているが、「復活したか否か」のポイントはピッチング内容だけではなさそうである。
 「チームはクライマックスシリーズ進出も絶望的な状態にあり、言わば『消化試合』みたいな一戦です。そのなかで、斎藤がどれだけのお客を呼べるか…」(プロ野球解説者)

 ファームでの成績だが、9月27日の横浜DeNA戦では「被安打1」(2回)。この内容を聞いて、栗山英樹監督もゴーサインを出したそうだが、前回20日は2回1/3で7安打9失点(千葉ロッテ戦)。好投した横浜DeNA戦にしても、「全てセットポジション」という、テストピッチングだった。
 「斎藤が走者のいない場面でもセットポジションで投げたということは、またゼロから投球フォームを作り直したと見ていいでしょう」(前出・同)

 今季は右肩関節唇損傷で大きく出遅れた。二軍キャンプとなったが、肩の痛みは前年シーズンの後半から感じていたという。球団は手術を勧めたものの、リハビリと『投球フォーム』の改造で克服することを選択。二軍首脳陣はそれを見守り、気を見計らいながらアドバイスを送っていた。
 こんな厳しい意見も聞かれた。
 「右肩の故障も投球フォームの改造が原因です。甲子園でブレイクした直後、ストレートの速度を上げるため、右足を少し折る独特のフォームを編み出したのですが、上半身に力を入れすぎるその投げ方には『右肩を壊してしまう』といった批判が絶えませんでした。高校、大学の指導者も意見していますが、斎藤は聞く耳を持ちませんでした」(アマチュア野球関係者)

 今回の手術回避も“自己選択”である以上、失敗した場合はその責任も「全て自分」ということになるが…。
 入団3年目で初めて経験した二軍キャンプだが、本サイトも沖縄県・国頭村を訪れている。目的は大谷翔平であり、大勢のファンに追い掛けられる彼とそれを素通りしていく背番号18のギャップの激しさに、言葉を失った。シーズンイン後の二軍戦でも斎藤は鎌ヶ谷(二軍本拠地)のファンに罵声を浴びることもあった。今の斎藤に観客動員数を期待するのは酷な話ではないだろうか。

 「甲子園で雌雄を決した田中将大のメジャー挑戦が確実視されています。2人の対決は2度と実現しないでしょうし、日本に残る斎藤が奮闘しなければなりません」(前出・プロ野球解説者)
 斎藤は試合後のインタビューでも、自分のピッチングを客観的に語ることが多い。それが魅力でもあるのだが、10月2日はクールなコメントを出されたら、それこそファンは引いてしまう。来季のチームのためにも「勝つ!」という感情むき出しのピッチングが期待される。

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