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東京五輪に鼻息荒い相撲界

 2020年東京五輪決定の影響は大相撲界にも及んでいる。両国国技館をボクシング会場にすることがすでに決まっていることもあって、八角広報部長(元横綱北勝海)は、「外国人が手近に触れることのできる日本文化が大相撲と歌舞伎。だからこそ、東京五輪の成功に向けて全面的に協力させていただく」と、早くも気持ちを高ぶらせている。

 大相撲とオリンピックの因縁は深い。
 「平成10年の長野冬季五輪のときも、開会式に大相撲界が全面協力しました。曙が横綱土俵入りを披露したほか、入場行進では、曙がオリンピック発祥の地のギリシャ、武蔵丸が母国のアメリカ、若乃花が日本のプラカードを持って先導しています。日本文化のアピール役として大好評でした。今回も何らかの形でアピール役を担う可能性は大きい」(協会関係者)

 この東京五輪招致を最も喜んでいるのが横綱・白鵬だ。父、ムンフバトさんはレスリングのモンゴル代表として前回の東京五輪をはじめ計5回出場し、メキシコ五輪ではモンゴル初となる銀メダルを獲得している大英雄。東京開催が決まると、「第一報を聞いて鳥肌が立ったよ。オヤジが出場したオリンピックまで引退せずに土俵入りをするという新しい夢ができた。日本とモンゴル両国の架け橋になるようにがんばる」と、胸を膨らませた。

 白鵬は7年後35歳で、千代の富士が引退した年齢。不可能ではないが、今以上の精進努力が必要だろう。それよりも、大相撲は人気の回復が急務だ。
 「秋場所前に行われた新弟子検査では、受検したのがたったの1人と相変わらず超売り手市場。こちらを何とかしなければ、五輪開会式土俵入りどころではありません」(スポーツ紙記者)

 時間はあまりない。

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