万博の運営費は1160億円で、そのうち8割を入場券の収入でまかなう計画になっている。入場券の販売枚数が1840万枚を下回った場合に、赤字の可能性があるとされていた。
7月25日時点で入場券の販売が1700万枚を超えており、週40万~50万枚のペースで売れ続けているため、吉村氏は、「販売実績の推移から、8月中に損益分岐点を超え、黒字になる見込みだ」と発言。「多くのみなさんが万博に来て楽しんでいただいたその結果として黒字の見込みになっていることは非常に大きなことだ」と語った。
万博をめぐっては、開幕前に会場内でのメタンガス爆発や、海外パビリオンの建設遅れが問題視されていた。開幕後も、アンゴラ館工事費未払い問題に加え、最近では、ロシア・カムチャツカ半島付近で起きた地震に関して来場者への津波情報の周知が遅れたことなどが報道されている。
しかし、来場者の満足度は非常に高い。三菱総合研究所の調査によれば、来場者全体の満足度は「大変満足」と「満足」を合わせて73%にもなった。京阪神圏の来場者の満足度は74.7%。首都圏は63%で、中京圏が78%と最も高い。
ネット上では、「東日本から万博に行きましたが、想像以上に雰囲気が良かった」「20回行きましたが、まだ全部は見られてないです。まだまだ行って完全制覇したい」「これだけネガティブ報道された中で快挙」といった声が上がっている。
ネガティブな話題はあるものの、このままいけば後半も好調を維持しそうだ。