スポーツ
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スポーツ 2019年07月17日 22時30分
カブキ・ウォリアーズ勝利も、タイトル奪取ならず! 中邑真輔に新たなる挑戦者
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間17日、マサチューセッツ州ウースターのDCUセンターで、主力ブランドのスマックダウンを開催した。 先月開催されたWWE日本公演で、チャンピオンチームのジ・アイコニックスに連勝し王座挑戦権を獲得した日本人女子スーパースタータッグ、カブキ・ウォリアーズが女子タッグ王座を懸け、アイコニックスと対戦した。 試合はペイトン・ロイスの平手打ちを食らったカイリ・セインがお返しとばかりにチョップからハリケーン・ラナを放つと、アスカとカイリはダブル・ニーやランニング・ネック・ブリーカーなど見事な連携攻撃で、日本公演と同様に王者を圧倒。立て続けに追撃を狙うアスカが強烈な回し蹴りを放つと、ビリー・ケイは吹き飛んで場外に倒れ込んだ。レフェリーが場外カウントを数える中、カウント7でかろうじてエプロンに上がるビリーだったが、ペイトンが故意にリングインを止めるとカウント10となり、カブキ・ウォリアーズがリングアウト勝ちを奪った。 WWEやアメリカマットでは昔から、反則やリングアウトによって決着しても王座は移動しない決まりだ。これまで日米両マットで数々の日本人レスラーがこのルールに悩まされてきたが、カブキ・ウォリアーズにとってはまさかの結果となった。勝負から逃げたアイコニックスにブチ切れたアスカとカイリはビリーを捕まえてバリケードにたたき付けると、アスカがペイトンにヒップアタック、カイリもインセイン・エルボーをたたき込んでペイトンをKO。この抗争はまだまだ続きそうだ。 同15日のPPV『エクストリーム・ルールズ」で、WWEインターコンチネンタル王座を戴冠した中邑真輔がバックステージでインタビューを受けていると、そこに突然アリが現れた。アリは「ただ、おめでとうと言いにきたよ。チャンプ!」と中邑の持つインターコンチのベルトを見つめて立ち去ると、中邑も不敵な表情を浮かべてアリをにらみつけた。クリス・ジェリコに続いて、新日本プロレス(IWGP)とWWEの日米2団体でインターコンチ王座を獲得した中邑の新たなストーリーが幕を開けた。文 / どら増田写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年07月17日 17時30分
「巨人に弱くて広島に強い!」セの後半戦はヤクルト次第?
原巨人が50勝、小川ヤクルトが50敗。7月16日の神宮球場は「50」という数字で明暗を分けた。敗れた東京ヤクルトスワローズの小川淳司監督(61)は、「四球からの失点が痛かった」と試合を振り返り、さらに「追い越さなければ勝てない」とも言い切った。 実に的確な試合分析である。最初に言った「四球からの失点」とは、4回表の巨人の攻撃を指していた。先制したのは、巨人。ヤクルトは3点を追う3回裏に集中打が出て同点に追いつき、なおも得点圏の二塁に走者を置いていたが、「あと一本」が出ず、逆転には至っていない。同点で試合の流れはヤクルトに傾き掛けたが、その直後の4回表、巨人が得点を挙げ、それが致命傷になったというわけだ。 小川監督が的確に敗因を分析できているのなら、チーム再建は難しくないはず。しかし、こんな声も聞かれた。 「小川監督は滅多なことでは怒りません。第二次政権の今、チームに『喝』を入れる役目は宮本慎也ヘッドコーチ(48)です」(ベテラン記者) 前任監督が大敗を喫し、小川監督はいわば緊急登板のようなところもあった。最初の監督就任もそうだったが、球団は「困ったときの小川さん」と捉えている。信頼されているのは間違いないが、こんな声も聞かれた。 「二軍監督も経験していますが、『ホトケの小川さん』とも呼ばれていました。滅多なことでは怒らないので」(プロ野球解説者) 指揮官が温厚だと、選手はノビノビとプレーできる。しかし、一歩間違うと、チームはぬるま湯体質になってしまう。ヤクルトは序盤戦、2ケタ連敗を喫している。小川監督の性格を知ると、接戦となった16日の巨人戦で競り負けた理由も分かるような気がするが、こんな声も聞かれた。 「第一次政権で小川監督の欠点は分かっています。だから、ニラミが利く宮本ヘッドを置いたんです。宮本ヘッドの将来の勉強も兼ねて」(選出・ベテラン記者) 第二次小川政権が誕生した昨春キャンプから、その通りだった。チームを統括していたのは宮本ヘッドで、小川監督はそれを後方から見守るといった感じだった。試合での采配、選手起用に関しては、小川監督が最終的な判断を下しているが、「選手起用、打順編成は宮本ヘッドや担当コーチの進言が、ほぼ反映されている」(関係者)とのこと。見方を変えれば、小川監督が各コーチをかばっているとも言えなくはない。「チームは世代交代の時期でもあります。19歳の村上宗隆を4番で使い続けているのは、将来のため」(前出・プロ野球解説者) この村上に4番としての貫禄も兼ね備わったころ、ヤクルトの逆襲が始まるようだ。村上に限らず、ヤクルトは勢いのある若手を惜しみなく、実戦デビューさせていく球団でもある。 現在は最下位。各チームとの対戦成績だが、ヤクルトは広島戦だけ勝ち越している(同時点)。連覇を目指す広島を叩き、原巨人に競り負けて…。巨人の独走を陰で後押ししたのは、ヤクルトと言えそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年07月17日 12時00分
阪神 年俸4億円の島谷敬に引導を渡す「助っ人補強」
大砲タイプの新外国人選手を緊急補強へ――。7月初旬、矢野阪神が米マーリンズ傘下3Aのヤンゲルビス・ソラルテ内野手(32)を筆頭に、駆け込み補強に向けてすでに動き始めていたことが報じられた。 シーズン途中の外国人選手の獲得は「いつものこと」と一笑したファンもいたかもしれない。しかし、今回は違う。この一報には“別の意味”が含まれていた。「西武のメヒアなど、構想外となった他球団の外国人も同時に調査しているらしい」(ベテラン記者) チーム本塁打54は、リーグ5位(7月8日現在)。首位巨人は105本だから、半分程度しか打っていない計算だ。「現有戦力で戦う」とした球団フロントの言葉は撤回されたようだが、順位は2位。Aクラスを確実に狙える位置にあるため、ファンも納得するだろう。「最有力候補とされるソラルテが内野手というのが気になります」(球界関係者) この時期に行われる新外国人選手の補強には“メッセージ”が込められていることがある。思い起こされるのは、’09年オフのことだ。 当時、球団は赤星憲広氏との契約を巡ってモメていた。’09年途中、赤星氏は頸椎椎間板ヘルニアを悪化させると同時に中心性脊髄損傷という重傷を負った。しかし、本人は現役続行の意思が強く、球団との交渉は継続中だったが、そのタイミングで「新1番バッター候補」にマット・マートンの獲得が報じられたのだ。 この一報を見て、赤星氏は現役続行を諦めたという。今回、ソラルテ獲得の動きにドキッとした選手もいたようだ。「打撃不振に苦しむ38歳の鳥谷敬、42歳の福留孝介は感じるものがあったはず」(同) また、戦力補強に関して、こんな情報も聞かれた。「昨年オフ、阪神は日本ハムとの契約が切れたレアードの調査に動いたが、結局、マルテ獲得に踏み切った。だが、千葉ロッテで活躍するレアードの姿に後悔しているようで、日本の野球に慣れている『他球団のお古』のほうが当然、リスクも少ないと考えている。つまり西武のメヒアを獲る可能性は最後まで捨てられない」(前出・ベテラン記者) 打率が1割台前半で代打要員となった鳥谷だが、矢野燿大監督(50)はいい場面で使おうと思っているのだろう、試合終盤の好機で起用する。しかし、相手にとっては1点もやれない場面であり、好投手との勝負となる。その結果、復調のきっかけを掴むのも、逆に難しくなっている。 5年総額20億円という大型契約の最終年を迎えた鳥谷。赤星はすっぱりバットを置いたが、名球会入りを果たした功労者はどのような選択をするだろうか。
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スポーツ 2019年07月17日 11時00分
「負けたくない気持ちはあった」オリックス山岡、楽天・則本との“エース”対決を制す!
オリックス 1-0 東北楽天(17回戦)※オリックスの9勝7敗1分け▽16日 京セラドーム大阪 観衆 22,098人 「シンドイ…暑い…」 クローザーのディクソンとともにヒーローインタビューを終えた山岡泰輔は、ベンチ裏に引き揚げてくると、思わず冷蔵庫からミネラルウオーターのペットボトルを手にした。 「シーズンが終わるまでは“エース”かどうかわからない」 春季キャンプで周囲から「エース」と言われることに対して、こんな話をしていた山岡だが、“神童”山本由伸とともにダブルエースとしてチームを引っ張る存在を期待されていることは十分わかっている。チームは最下位だが、開幕投手を務めた山岡はチームの勝ち頭として、防御率リーグトップの由伸とともにここまで“エース”の役目は果たしてると言っていいだろう。この日は楽天のエース、則本昂大との“エース”対決となったが、山岡は「序盤はしんどかったけど、則さん(則本)がいいピッチングをしていたので、負けたくない気持ちはあった」と語り、オリックス打線を1回、先頭打者の福田周平が打ったショートへの内野安打のわずか1安打に抑えた則本と投げ合うことで、その1回に相手のミスなども重なり、吉田正尚の犠牲フライで先制した1点を8回まで守り切り抜いた気持ちを口にした。 「今日はスライダーよりカットボールが良かった。自分のカットボールじゃないような曲がり方だった。(捕手の松井雅人が)良いと思った球を決め球に使ってくれたので」 前回からバッテリーを組み始めている、中日からトレードで加入した松井雅人のリードは「前半戦を終えて対策をして来てる相手にとっては有効」だという。1安打1得点となった援護点の少なさについては、「それは気にしてない。取ってもらえるに越したことはないですけど、いつも0で抑えることを考えてるし、点を取られたら、最少失点で抑えようと考えるようにしてます」と持論を展開。 「2回のバントの併殺は助かった」。この日は苦しかった序盤に守備に救われた場面もあっただけに、自身のピッチングをすることで、チームが勝てばいいという考えだ。 「日本シリーズとか、クライマックスシリーズに出たら、中2日とか中3日で絶対に抑えなきゃいけない場面があるわけで。まあ、出たことはないですけど。それを考えたら楽なんじゃないかな」 13日に阪神甲子園球場で開催されたオールスター戦に1イニングながら先発登板したため、中2日の登板になったが、「オールスターはお祭り。怪我するのがいちばん良くないから楽しんで投げた」と試合前に語っていた。社会人時代の都市対抗野球以来の中2日登板となったが、“エース”の快投でチームの則本に対する連敗も「9」でストップ。西村徳文監督も「山岡がしっかり締めてくれた」と、珍しい1安打勝利には苦笑いを浮かべつつも、“エース”対決を制した山岡を高く評価している。 本来なら完封がベストなのかもしれないが、試合後の山岡のしんどさを見ると、ディクソンに託したベンチの判断は正しかったと言えるだろう。まさに“エース”山岡泰輔、あっぱれな試合だった。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年07月17日 06時30分
新日本『G1』Bブロック開幕! G1に強い後藤洋央紀がジェイを撃破、内藤哲也は黒星発進
新日本プロレス『G1クライマックス29』▽13日 東京・大田区総合体育館 観衆 4,074人(札止め) 「G1のGは、後藤のG!以上!」 久々に“荒武者”後藤洋央紀の雄叫びが、大田区総合体育館に響き渡った。春の最強戦士決定トーナメント『ニュージャパンカップ』や真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス』で存在感を残している後藤の強さと実力は誰もが認めるところ。この日も前IWGPヘビー級王者で、後藤が所属するCHAOSを裏切ったジェイ・ホワイトを相手に、実力とパワーだけで押していった。後藤がこのモードに入ると、マネージャーの外道とともにインサイドワークを駆使してもジェイはまだまだかなわない。ジェイの成長よりも後藤の復活に懸ける思いの方が上回った試合だった。後藤は変形ファイナルカットを返されると今度はGTRでフィニッシュを奪い、白星スタートを飾った。 悲願のIWGPヘビー級王座獲得に向けて、今年のG1は「後藤のG」になるのか?初出場初優勝を飾ってから11年、2016年の準優勝から3年が経っているだけに、そろそろ結果を残したい。 優勝候補でIWGPインターコンチネンタル王者の内藤哲也が、“策士”矢野通に一本取られた。内藤は相手の土俵に乗るようにコーナークッションを手にして、普段は見せないファイトスタイルを披露。すると矢野は内藤のTシャツをめくり上げて視界を奪い、背後から悪質タックル。そして急所攻撃からの丸め込みで3カウントを奪取した。内藤は、余裕が裏目に出てしまいまさかの黒星スタート。矢野は今年も大物選手にとってやっかいな存在になりそうだ。 その他Bブロックではジュース・ロビンソン、ジョン・モクスリー、石井智宏が激戦を制し、白星スタートとなった。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年07月16日 22時30分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「船木誠勝」“最後のサムライ”あまりに純粋な行動原理
“ハイブリッド戦士”として一世を風靡した船木誠勝。鈴木みのるやヒクソン・グレイシーとの戦いに胸を躍らせたファンも多いだろう。プロレス復帰後は新たな戦い模様を繰り広げている。※ ※ ※ FMW軍とUWF軍の抗争が勃発したのは2016年のこと。かつて“最強”の理想を掲げたU戦士たちが、有刺鉄線に囲まれた邪道のリングに上がる姿など、見たくもないというファンは多かっただろう。 このときU軍を率いたのが船木誠勝。大仁田厚との大将対決、爆破王選手権試合においては、一度も被爆することなくスリーパーホールドで完勝してみせたのだが…。 「でも、その後の対戦では被爆していますからね。U系のトップランナーだった船木が、かつては対極にいた大仁田に電流爆破を食らわされるというのだから、時代も変わったものです」(プロレスライター) 1984年、中学卒業とともに新日本プロレスに入団した船木。1989年に新生UWFへ移籍すると、その分裂後はプロフェッショナルレスリング藤原組を経て、1993年に盟友・鈴木みのるらとパンクラスを旗揚げする。 同団体は完全実力主義を標榜し、その旗揚げ大会における全5戦のトータル試合時間は、わずか13分ほど。一瞬で勝負がつく、いわゆる“秒殺”が続出した。 メインイベントの船木vsケン・シャムロックは試合時間こそ6分を超えたものの、エースの船木が当時まだ無名に近かったシャムロックに肩固めで敗れている。 「UWFをさらに研ぎ澄ましたファイトスタイルで、選手の名前や格が通用しない。まさしく実力がすべてという究極の戦い模様は、ファンだけでなくマスコミや他団体関係者、さらには格闘技業界にまで衝撃を与えました」(同) パンクラスの人気上昇と同時に、その肉体改造本が異例のベストセラーになるなど、船木は時代の寵児としてカリスマ的人気を獲得していった。★パンクラスでは真剣勝負を標榜 2000年にはヒクソン・グレイシーと対戦。試合に敗れはしたが、パンチでヒクソンを眼窩底骨折させる見せ場をつくり、目を見開いたままチョークスリーパーで締め落とされたその姿は、“最後のサムライ”とも称されたものだった。 なお、この試合をもっていったん引退を宣言した船木は、その後に俳優業への転身を宣言している。 「これについては一部のファンから『スター気取りだ』と反発の声も上がりましたが、船木本人にしてみればプロレスや格闘技の世界でやりたいことがなくなったから、次は俳優をやってみたいということだったようです」(同) この“やりたいことをやるだけ”という精神は、実は船木の行動に一貫したものでもある。 そもそもパンクラス自体が、何か特別な理念や理想があって独自のスタイルに行き着いたというよりは、もっと単純に“真剣勝負をしてみたい”“興行的な意味で他のU系団体と差別化するには、そこまでやるしかない”との考えであったと、のちに自ら語っている。 実はヒクソン戦にしても、船木自らが強く望んで実現したものではない。 「船木vsヒクソンの行われた興行『コロシアム2000』は、ヒクソンの試合開催権を持っていた会社がひと儲けを狙って企画したもの。東京ドームを会場にして地上波中継を実現するためには、どうしても名前のある相手が必要で、そのため船木が選ばれたというのが実際のところです」(パンクラス関係者) そんな話を持ちかけられて、ヒクソンとならやってみたいということで戦って敗れた。それ以上でも以下でもない。「青森の田舎から中卒でプロレス入りした船木は、よく言えば純粋。言い換えると、さほど思慮深いタイプではない。初期のパンクラスにおける“ハイブリッド・レスリング”というような理念も、船木自身が発したわけではなく、取り巻きの編集者やライター連中が、船木とパンクラスを持ち上げるために創出したものです」(前出・プロレスライター) UWF時代、ボブ・バックランド戦でコーナーポストからミサイルキックを放って反則負けとされた際には、「UWFスタイルへの反発」などとも言われたが、これも特に深い意図はなく、単にやれるタイミングだからやってみただけということではなかったか。 「仮に船木がプライドの高い性格だったなら、桜庭和志との試合(’07年)なんて受けませんよ。船木は引退からの復帰戦。片や桜庭は衰えつつあったとはいえ現役選手。U系の後輩相手にそんな不利な条件の試合を受けた理由としては、やっぱり純粋にやってみたかったという部分が大きかったのでしょう」(同) そうした視点から船木を見直したときには、大仁田戦をはじめとする近年の純プロレスでの戦いについても、また違った趣を感じられるだろう。船木誠勝***************************************PROFILE●1969年3月13日、青森県弘前市出身。身長181㎝、体重90㎏。得意技/掌打、ハイブリッド・ブラスター、クロスヒールホールド。
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スポーツ 2019年07月16日 22時30分
WWE中邑真輔、日米で“白いベルト”奪還!AJはリコシェからUS王座奪取!
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間15日、ウェルズ・ファーゴ・センター(ペンシルバニア州フィラデルフィア)でPPV「エクストリーム・ルールズ」を開催。キックオフショーで、中邑真輔とインターコンチネンタル王者フィン・ベイラーによるタイトルマッチがラインナップされた。 先週のスマックダウンで、ノンタイトル戦に勝利した中邑が、アーム・バーやライダーキックで攻め込めば、ベイラーもトペ・コンヒーロやオーバーヘッドキックを繰り出し激しい攻防を展開。中邑がスライディング・ジャーマンスープレックスからキンシャサを狙うも、これをベイラーがカウンターのスタンプで迎撃。続けてベイラーが必殺技、クー・デ・グラを狙ったが、これを直前で回避した中邑がキンシャサを2連発。これが決定打となり、ベイラーから3カウントを奪取。中邑が“白いベルト”インターコンチ王座を獲得した。 試合後のインタビューでは「俺の方がフィンよりベターな王者になる。人々はもう俺のことを忘れないだろう」と白いベルトを肩にコメント。中邑は新日本プロレス時代、IWGPインターコンチネンタル王座としてバラエティに富んだ相手と防衛戦を闘い、名勝負を繰り広げた。IWGPもインターコンチ王座のベルトは“白”。中邑に白いベルトがしっくりくるのも当然だろう。 抗争を繰り広げていたAJスタイルズとUS王者リコシェはタイトルマッチを行った。 AJは“ザ・クラブ”のルーク・ギャローズ&カール・アンダーソンとともに登場すると、突如ゴング前にギャローズ&アンダーソンがリコシェを襲撃。しかしリコシェは、ハリケーンラナからドロップキックで先制すると、お返しとばかりにギャローズ&アンダーソンにまとめてクロスボディを放った。 さらにリコシェが延髄斬りやネックブリーカーを決めれば、AJもペレキックやブレーンバスターを叩き込んで両者ハイレベルな攻防を展開。リコシェがシューティングスタープレスを繰り出すも、AJの足がロープ下に飛び出してフォールを回避。さらにセコンドのギャローズ&アンダーソンが介入してリコシェの追撃を邪魔すると、その隙にAJがセカンドロープからスタイルズ・クラッシュを炸裂させて3カウント。AJがリコシェを撃破してUS王座を奪取した。雪崩式のスタイルズ・クラッシュは新日本時代にもめったに使っていない荒技。この2人の抗争はこれが始まりなのかもしれない。文 / どら増田写真 / ©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2019年07月16日 21時30分
新日本『G1』Aブロック、棚橋弘至と飯伏幸太が想定外の連敗スタート!
新日本プロレス『G1クライマックス29』▽14日 東京・大田区総合体育館 観衆 4,074人(札止め) 「フラットな立場で見たい」 KENTA対棚橋弘至。柴田勝頼にとってKENTAとはソウルメイトで、柴田は昨年G1決勝で棚橋のセコンドについた。どちらにも肩入れできないと柴田は実況席に座り、ゲスト解説を務めた。 シングル初対決の両者が対峙すると、棚橋コールが上回った。試合でもKENTAがラフな攻撃を仕掛け、棚橋の攻撃をかわすとブーイングが起こるなど、同じくWWEからやってきたジョン・モクスリーと違って、新日本ファンの見る目は厳しいようだ。 そんな空気を読んだのか棚橋は、新日本の魂をたたき込むような攻撃を見せて、体格差のあるKENTAを圧倒していく。しかし、キックのバリエーションで何とか棚橋のプレッシャーから逃れると、膝を立てて2発目のハイフライフローをブロック。その後、隙を逃さずPKからgo2sleepを決めて3カウントを奪取。初対決はKENTAに軍配が上がった。 リング上で歓喜のマイクアピールをするKENTAを尻目にインタビュールームに現れた棚橋は、前日の試合後に「1人だけ迷子がいる」とKENTAを評していたが、「迷子は俺だった」とだけコメントすると控室に引き揚げた。棚橋は開幕2連敗。 棚橋と同じく黒星スタートの飯伏幸太はEVILと対戦。試合は接戦だったが、EVILは飯伏が初戦のKENTA戦で痛めたとされる足を踏みつけるなど、最近では見せなかったラフ殺法も織り交ぜながら、飯伏を追いつめていく。飯伏もラリアットなど力技で対抗するが、ラリアット、ダークネスフォールズ、EVILとたたみかけたEVILが3カウントを奪った。 連敗スタートとなった飯伏はインタビュールームに座り込むと、「クソッ。何も言えないですね。2連敗。全然足は痛くないです。痛くない。2連敗、あとは勝つしかないんで。でも今日の試合は終わったんで、次の試合は…まだ諦めてないです。まだチャンスはあるはずです。うん。まだ諦めてないですよ」と自分自身に言い聞かせている様子だったが、ショックは隠せない様子だった。 その他の公式戦は、オカダ・カズチカが、ザック・セイバーJr.に辛勝し2連勝。ザックはインタビュールームのセットを破壊するなど大荒れだった。ウィル・オスプレイはヘビー級のSANADAとの好勝負を制し、ランス・アーチャーもチョークスラムからのEBDクローで、バッドラック・ファレとの巨漢対決を制して2連勝を飾っている。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年07月16日 20時30分
ソフトバンク・サファテ、今度は“女性差別”発言? 問題投稿の背景から球団の処分必至か
ソフトバンク・サファテのツイッター上での発言が波紋を広げている。トランプ大統領を批判した女子サッカー米国代表のラピノー選手に対し、12日に「そんなに米国が嫌いなら出ていけ!」とツイート(後に謝罪し削除)。15日には他ユーザーからの「愛国の意味を理解していない」という指摘を曲解したのか、「女性は男性より1つ多くの権利を持っている、父親の同意なしに赤ちゃんを中絶できる権利を」といった旨の不可解な反論を展開した。 自身の考えに反する人物・事柄への攻撃的なツイートに、日本のツイッター上でも「投手としては好きだけど人間的にはかなり嫌いになった」、「思想を抜きにしても反論に脈絡がなさすぎる」、「一度謝罪したのになんで性懲りもなくツイートを続けるのか」といった批判が殺到。16日現在でもその数は増え続けている。 サファテといえば、2011年の来日以降広島(2011-2012)、西武(2013)、ソフトバンク(2014-)の3球団で活躍し、2017年にはプロ野球記録となる54セーブもマークした選手。球界を代表する抑え投手の一人であることは間違いないが、今回の発言で深い失望を感じているファンも少なくない。 ただ、サファテが“お騒がせ”な言動をとるのはこれが初めてではない。例えば、2017年には「降板が早すぎる先発は何か感じてほしい、首脳陣も先発をもっと信じてほしい」とチームの先発陣・首脳陣を批判。 また、翌2018年には浅尾拓也(元中日)について言及する中で「浅尾が壊れたのはドラゴンズのせい。毎日回またぎをさせたからだ」と中日の起用法をやり玉に挙げている。 これら過去の事例では、「よくぞ言ってくれた」と擁護する声も多かった。しかし、今回の事例ではそのような意見はほとんど寄せられていない。 逆風が強まっているのには、サファテ自身の現状も関係している。昨年の開幕直後に股関節を負傷した右腕は、今年に入ってもその回復が思わしくなく先月初めから一時帰国中。そのような状況での“物言い”に対し、「怪我が治らないイライラをツイッターで発散してるのか?」、「働いてない奴が一丁前に偉そうなこと言うなよ」、「うだうだ文句言う暇があるならとっとと怪我を治せ」と批判を浴びせるファンも少なくない。 一部からは「こんな差別的な選手は解雇するべき」という厳しい声も出始めている今回の一件。報道ではサファテは今月中に再来日する予定と伝えられているが、今後の展開次第では球団も何らかの処分をせざるを得なくなるかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用についてデニス・サファテ公式ツイッターよりhttps://twitter.com/dsarfate
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スポーツ 2019年07月16日 17時00分
復活登板の松坂が試される、ナゴヤドームのワナ
「メジャー仕様」が、松坂大輔(38)に味方してくれるかもしれない。 今日、7月16日、松坂大輔が復活マウンドを踏む。一軍の練習に合流した同12日、与田剛監督(53)は記者団に松坂の復帰日について聞かれ、頭を指で差しながら「ここにある」と言った。早期の一軍登板を認めたわけだ。ペナントレース後半戦の初戦は、左腕・大野雄大の先発が伝えられていた。「その翌日か、翌々日?」と各メディアがチーム関係者にカマを掛けてまわったところ、16日の先発が分かったのだ。 おそらく、チーム関係者もわざと漏らしたのだろう。昨季、松坂の登板した試合は観客動員数が伸びている。「予告先発制」だから、15日の試合途中には発表されるわけだが、少しでも早く「松坂復帰」を広めれば、その分、チケットの前売りも伸びると踏んだのだろう。 松坂は一軍合流後、ブルペン投球もしているが、ナゴヤドームのマウンドでの投げ込み練習もしている。実戦で投げるのと同じ場所での投げ込み練習だ。この練習には、意味があった。 「ナゴヤドームのマウンドは昨年オフに改造されました。『メジャー仕様』に改造されたので、去年までとは感触も異なります。踏み心地や硬さ、スパイクの歯がどんな感じで地面に食い込むのかを確かめておきたかったのでしょう」(スポーツ紙記者) ウエスタンリーグの投手によれば、ナゴヤドームのマウンドは去年までと今年では、まったくの別モノだそうだ。「硬い」と言い、さらに、こうも語っていた。 「(踏み出す側の足が)着地したら、スパイクの歯が刺さるまでは同じなんだけど、スパイクの歯が刺さったまま動かなくなる。着地してから足の指の向きを変えてという、学生時代から教わってきた下半身の粘り、着地してからすぐに投げてはダメという基本的な投げ方ができなくなる」 また、在京球団の某リリーバーも「(着地した側の足の)太股がパンパンになる」と話していた。パンパンとなるとは、下半身に負担が掛かるという意味だ。 「日本の球場のマウンドは海外と比べ、軟らかくできています。でも、リリーバーが登板する時、着地する付近の土は掘られていて、逆に投げにくいんです。マウンドを硬くすることで、リリーバーへのストレスはなくなるはず。そういう目的でマウンドを硬くすることになったんです」(チーム関係者) 粘土質の土を入れ、マウンドを硬く造り直したのだそうだ。 硬いマウンドがメジャーリーグ仕様に近いのなら、松坂にとって有利になのではないだろうか。もっとも、硬いマウンドへの“免疫”、経験値では有利だが、下半身への負担が大きくなることも、松坂は分かっているはずだ。 「二軍戦での松坂ですが、カーブを主体としたピッチングで打ち損じを誘っていました。ベテランの読みというか、巧さは見せてくれましたが」(前出・スポーツ紙記者) 硬いマウンドでの経験値は高い。しかし、メジャー時代はその硬いマウンドに「合わない」と愚痴をこぼしたこともあった。当時と今は違うが、硬いマウンドで投げ切るために必要なことは下半身の強さ。2月に右肩を痛め、投げられなかった間にどれだけ走り込みをしていたかが問われる。1、2回の登板なら経験値で誤魔化せるが、ナゴヤドームのマウンドに苦しむような事態があったら、その時は本当にジ・エンドだろう。(スポーツライター・飯山満)
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相撲界でまたも不祥事発覚! 管理体制の甘さ問われる
2010年12月06日 18時30分
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団体化に向けて走り出したSECRET BASEは誰がトップになってもおかしくない!
2010年12月06日 16時30分
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ヤクルト身売り騒動の内幕
2010年12月06日 15時30分
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K-1 JAPANシリーズ廃止の悲劇 働き場を失ったかつての日本人K-1戦士たち
2010年12月06日 10時30分
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2010年12月03日 08時00分
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楽天・岩隈に仰天トレード情報!
2010年12月02日 14時45分
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栃木の英雄生誕20周年は地元・小山にて、吉田和則は夢を与えるために今日も飛翔する!
2010年12月02日 13時00分
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2010年12月01日 12時30分
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白鵬の5場所連続優勝で終わった大相撲 2011年も白鵬の独走は続く!?
2010年11月29日 17時30分
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スポーツ
プロレスラーは短命? 星野勘太郎さんらの死に見る現実
2010年11月29日 15時30分
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スポーツ
何で2回目だけ? 尾花監督が突然のトライアウト視察
2010年11月27日 15時00分
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スポーツ
元大麻力士が“横綱”で早くも聖地・両国国技館に凱旋!? プロレス界に倫理はないのか?
2010年11月27日 11時00分
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スポーツ
関東定着を目指し…信州の「LINKS」、関東第二弾大会も盛況
2010年11月27日 10時30分
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スポーツ
熾烈なる優勝戦線争い、混沌の中抜け出すのは誰か!? E-1クライマックス第二戦では予想も付かない出来事が!!
2010年11月26日 10時30分
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スポーツ
岩隈が直面した『マネー・ボール』の傷痕
2010年11月26日 09時00分