スポーツ
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スポーツ 2019年07月25日 17時30分
ソフトバンク・サファテ、今季絶望にファンからは「工藤監督が原因」相次ぐ“被害者”にも反省の色なし?
昨シーズンはじめに負った股関節の怪我の影響で、先月初めから母国アメリカへ一時帰国しているサファテ。その右腕の今季復帰が絶望的となったことが一部で報じられた。 現役通算142勝をマークした杉内俊哉(現巨人ファーム投手コーチ)に、昨シーズンでの引退を決断させた一要因でもある厄介な怪我を抱えるサファテ。思うように回復が進まないいら立ちからか、9日にはツイッター上で母国の女子サッカー選手に「アメリカが嫌なら出ていけ!」と暴言を吐き、その後謝罪に追い込まれてもいた。 守護神の“悲報”を受けてファンからは、「場所が場所だけにまだ時間はかかりそう」、「最悪このまま引退パターンもありそうで怖い」、「焦らずおとなしく治療に専念して」といった声が多数。ただ、中には「工藤監督がサファテを使いすぎたのが原因」、「後先考えずに使うからこうなるんだ」、「そもそもブルペン陣を酷使しすぎなんだよ」といった、工藤公康監督への批判も少なからず含まれている。 サファテは工藤監督が就任した2015年(65試合・リーグ3位)以降、2016年(64試合・リーグ2位)、2017年(66試合・リーグ2位)と3年連続でリーグトップクラスの登板数を記録。また、2017年の日本シリーズ第6戦では、回またぎで3イニングを投げる場面もあった。フル回転を続ける中で蓄積された勤続疲労が、翌年の怪我につながる原因となったことは想像に難くない。 事例がこの1つだけなら、サファテ個人の問題ともいえるかもしれない。しかし、工藤政権下では他にも、岩崎翔(2017年・72試合・リーグ1位)、加治屋蓮(2018年・72試合・リーグ1位)といった選手がサファテと同じく登板過多の末に故障している。 また、今シーズンも嘉弥真新也(2018年・67試合・リーグ4位)、森唯斗(2017年・64試合・リーグ4位タイ/2018年・66試合・リーグ5位)といった面々が戦線離脱を経験。これだけ“被害者”が続出していることを考えると、ファンがその原因を酷使に求めるのも致し方ないところだろう。 リーグ優勝2回、日本一3回を達成する一方で、ブルペン陣の“自転車操業”を続ける工藤監督。政権交代が起こらない限り、その被害者は今後も続出するのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年07月25日 11時35分
阪神の“シルバー野球” 困ったときの鳥谷、福留、能見、藤川
38歳と42歳がスタメン出場し、延長戦のマウンドを任されたのが39歳と40歳…。矢野阪神は“息の長い選手”が多い。 鳥谷敬(38)が100日ぶりにスタメン出場した(7月23日)。矢野燿大監督(50)にすれば、予定通りだったのだろう。同日、福留孝介(42)が一軍復帰している。 「矢野監督は福留に関しては即スタメンも示唆していました。おそらく、『それだったら、鳥谷も含めて2人とも』となったのでは」(在阪記者) 現阪神はベテランに調整の機会を与えるほど、戦況に余裕はない。両ベテランを同時出場させたのは、何か目的があったはずだ。 「ベテランが元気なうちに世代交代を進めておきたいというのが、矢野監督の見解です。今からベテランの2人にレギュラーを取り戻して頑張ってほしいとまでは思っていません」(前出・同) 福留は長く4番を務めてきた。この日の福留の打撃は勉強になったのではないだろうか。バットマンタイトルを獲得したことのあるプロ野球解説者がこう言う。 「4番としての福留の打撃理論が奥深いんです。初回、無死満塁で打席が回ってきたら、どんな打撃を心掛けるか…」 初回、無死満塁で4番バッターに打席に回ってきたとなれば、長打で大量得点と言いたいところだが、福留は違う。高いバウンドのショートゴロでいいとの発想だという。相手内野陣が「6−4−3」の併殺プレーを成立させる間に三塁走者が生還し、1点を確実に取れば良いと考えるそうだ。 「確実に1点を取りにいく場面なのか、それとも、大量得点を狙うべきなのかを考えています。初回なので1点を取って、試合主導権を握ることに重点を置くのが福留の考え方」(前出・同) 同日の4番は大山。大山は延長12回まで計6打席が回ってきたが、3三振を喫している。走者を置いた場面での2三振は痛かった。「得点を挙げるため、いちばん簡単な方法は何か」、それを考え、実行するのがベテランだ。また、鳥谷も延長10回裏、得点にはつながらなかったが、犠打を決めている。前打席までに2本のヒットを打っているのに、だ。 自己犠牲の精神が若手にもあれば、阪神はもっと強くなる。試合の流れを読む力が、残念ながら今の阪神若手にはない。 「昨季まで、若手選手は失敗を恐れ、萎縮していました。矢野監督になってその悪い雰囲気も払拭されつつあったんですが、ここ最近は連勝してもすぐ連敗というおかしな流れになっています。また若手がヘンに萎縮し始めています」(球界関係者) 福留と鳥谷、延長戦のマウンドでゼロを重ねた藤川球児と能見篤史。試合は引き分けに終わったが、ベテランは健在をアピールできた。矢野監督はチームの雰囲気を一変したかったのかもしれない。ベテランの試合巧者ぶりは若手の参考にもなったはずだが、阪神に世代交代の必要性が指摘されて久しい。若手が一本立ちできない深〜い事情がグラウンド外にもあるのではないか?
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スポーツ 2019年07月25日 06時30分
“インターコンチ王者”中邑真輔、前王者のフィン・ベイラーと再戦へ!
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間24日、フロリダ州マイアミのアメリカン・エアラインズ・アリーナで主力ブランドのスマックダウンを開催。先週のスマックダウンで視察戦を繰り広げたインターコンチネンタル王者、中邑真輔とアポロ・クルーズが激突した。 中邑はクルーズにエルボー・ドロップから滞空時間の長いスープレックスで先制を許したが、スピンキックで反撃するとスライディング・ジャーマンスープレックスからキンシャサを狙う。しかし、クルーズは延髄斬りからのオリンピック・スラムで反撃。苦戦をしいられた中邑だったが、クルーズのスタンディング・ムーンサルトプレスを避けると、一瞬の隙を見逃さず必殺のキンシャサを叩き込んで3カウントを奪った。 新日本プロレスの代名詞だったIWGPインターコンチネンタル王座同様、WWEのインターコンチ王座もベルトは白とあって、中邑の雰囲気やコスチュームとも非常にマッチしている。違和感は全くないように見える。 勝利した中邑は非道にも倒れ込んだクルーズを蹴り飛ばして場外に追いやると、花道から走り込んでトドメのキンシャサを放ち、グロッキー状態のクルーズを見下ろしニタニタと冷酷な微笑みを浮かべてバックステージに戻った。 また、番組内では日本時間28日に放送される特別番組『スマックビル』で中邑が前王者フィン・ベイラーのリターンマッチを受けることが発表された。2人は新日本時代からの盟友だが、先月に入り抗争に発展。今月15日、にてPPV『エクストリーム・ルールズ』のキックオフショー(ウェルズ・ファーゴ・センター=ペンシルバニア州フィラデルフィア)でベイラーに挑戦した中邑が、キンシャサを決めて3カウントを奪取。世界で2人目、日本人では初の日米二大ブランド(WWE、IWGP)のインターコンチ王座を獲得している。 WWEではベイラーの方が先輩で、これ以上負けられないだろう。このリターンマッチは、今後の中邑を左右するかもしれない。文 / どら増田写真 / ©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2019年07月24日 22時30分
武藤敬司マスターズ、蝶野正洋TEAM2000対平成維震軍が激突!ヒートも参戦!
武藤敬司プロデュースの「プロレスリング・マスターズ」は、8月30日の後楽園大会で蝶野正洋率いるTEAM2000が越中詩郎率いる平成維震軍が対戦すると発表。かつて新日本のジュニアヘビー級戦線で活躍したヒートと、メキシコのドクトル・ワグナーJr.が参戦すると発表した。新日本プロレスの獣神サンダー・ライガー参戦に続き大物が目白押しだ。 メインイベントになるであろう武藤と、来年1月に引退するライガーのマスターズラストマッチの対戦相手はまだ発表されていないが、蝶野正洋率いるTEAM2000が前回大会に続いて参戦するのは大きなニュースだ。今回は、新日本から天山広吉、小島聡が出場し、TEAM2000の要であるヒロ斎藤も継続参戦。さらに、アメリカからオリジナルメンバーであるスコット・ノートンの来日が決定した。蝶野は前回と同じくセコンドに入る。 平成維震軍は、越中詩郎、AKIRA、青柳政司、齋藤彰俊に、ザ・グレート・カブキがセコンドとして、蝶野ににらみを利かせることになりそうだ。またAKIRAはTEAM2000のオリジナルメンバーだった。前回BATTのメンバーとして来日し、オリジナルメンバーだったTEAM2000と対戦する。最後はTEAM2000に寝返ったドン・フライ同様、蝶野が揺さぶりをかけてくる可能性は高い。 IWGPジュニアヘビー級王座最多防衛記録を持っているヒートは、マスターズ初参戦。同じく初参戦となるドクトル・ワグナーJr.、マスターズ常連の獅龍とトリオを結成し、NOSAWA論外、MAZADA、FUJITAの東京愚連隊と対戦する。 ヒートが記録した同王座の最多防衛記録「11」は現在まで破られていない。約1年間にわたる長期政権を当時の新日本で築いた実績は高く評価されるべきだろう。同じく新日本ジュニアの常連だったワグナーJr.は、今年実弟のシルバー・キングさんを亡くしている。日本でも活躍したキングさんへの思いも込めて、今回も全力ファイトを見せてくれるだろう。 チケットはカード発表前から指定席は全席完売。26日に立ち見席が急遽発売されることになったが、今回も札止めになるのは確実だ。90年代のプロレス熱は令和の時代になって高まっている。あの頃会場に来ていたファンが、戻ってきているのは間違いない。追加カードの発表に期待が高まる。取材・文 / どら増田写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年07月24日 18時00分
広島カープ またも黒田博樹監督、新井貴浩ヘッド「待望論」
オールスターでの「緒方監督」も見納めか…。 7月12日に行われたオールスターゲーム第2戦で、広島・緒方孝市監督(50)が吠えた。セ・リーグが2016年以来の勝利を挙げた後、「全球団、本当に優勝目指して最後まで戦い抜きます!」と高々と宣言したが、ファンの反応はイマイチ。なぜなら広島で11連敗中の緒方監督が勝利したのは、実に6月25日以来。さらに、この日の勝利は阪神勢の活躍によるもので、考えてみればセ・リーグの「球宴連敗」は緒方監督がセ・リーグを指揮するようになってから始まっていたのだ。 「交流戦で最下位に沈み、ペナントレース再開後も、球宴までの約2週間で広島は引き分けを挟んでの11連敗。最大で14あった貯金を全部吐き出し、『借金5』の4位での折り返しとなりました。3連覇したチームなので、このまま終わるというのも考えにくいですが、浮上の兆しは見えてきません」(スポーツ紙記者) 勝つことがいちばんの特効薬だが、Aクラスも厳しいとなった場合、広島の経営陣も“善後策”を打ってくるだろう。 球宴中もそうだった。テレビ中継で緒方監督がアップで抜かれるとき、その表情はいつもブルー。これでは、チームに活気付かない。 「広島には変な“前例”があるんです。前任の野村謙二郎氏、山本浩二氏など、比較的長く監督を務めた人もいますが、5年を超えて務めたのは、リーグ初優勝した1975年以降で古葉竹識氏だけ。2度の監督登板となった山本氏も5年ずつ2回でした。『5年が期限か?』と聞くと、球団は否定しますが」(広島関係者) 5年で一区切り…。緒方監督も今季でちょうど5年目だ。ブルーな表情を見せるのは、そのせいか。 「昨年オフ、二軍投手コーチだった佐々岡真司氏(51)が一軍担当となりました。キャンプでは、クローザーの中﨑翔太と一岡竜司以外全員に、先発のつもりで調整するよう指示を出しました。広島投手陣の完投数は増えましたが、それは救援陣が危ういからであって、佐々岡コーチの手柄とは言い切れません」(同) 何が言いたいかというと、「5年周期」による監督交代があるとすれば、コーチ人事の配置換えから佐々岡コーチの“昇格”が考えられる。しかし、現状では不安要素が多すぎるのだ。 そこで、浮上してきたのが、ファンが期待する人事。つまり待望論がもっとも多いレジェンド、黒田博樹氏(44)の監督就任である。 「メジャーリーグの契約を断り“男気”を見せて古巣広島に帰還し、現主力投手の全員が黒田氏に投球技術を学びました。マウンドを死守する闘争心も、現在の大瀬良大地たちに受け継がれています」(同) 低迷するチームのために黒田氏が立ち上がれば、今以上にファンが球場に駆け付けるだろう。「黒田さんのために勝ちたい」と、カープナインも奮起するはずだ。 「メジャーに挑戦した際に購入したロサンゼルスの自宅が、彼の活動拠点です。2016年の引退後はロスに残してきた家族のもとに帰るため、広島選手との接点はオフに食事をする程度。地元の日本人サークルの中で家族は快適に暮らしており、メディア出演も極力避けてきました。『しばらくはノンビリしたい』と言って、2年以上が経過しています」(同) 2014年オフに言った「広島のユニホームを着て引退したい」との言葉が思い出される。古巣の危機は、アメリカにいても気掛かりなはずだ。チーム再建、そしてファン離れを防ぐのに、黒田氏以上の適任者はいない。 「コーチ陣についても、晩年の黒田が疲労など本心を打ち明けられた唯一の同僚は、新井貴浩(42)でした。黒田が立ち上がるとき、真っ先に声を掛けるのは新井で間違いありません」(同) 広島内部で実は、「FAによる丸佳浩の喪失よりも、新井ロスのほうが痛い」との声も聞かれた。新井氏は後輩にもイジられるキャラだったが、一打席に懸ける集中力は誰もが認めていた。そんな新井氏であれば、奮起しない広島打線に喝を入れられるだろう。 最大の懸念事項は観客動員数だ。現在の「弱い広島をカープ女子が応援してくれるのか?」という声が、政権交代に拍車をかける。 「菊池涼介のメジャー挑戦、田中広輔、野村祐輔、會澤翼らが今後1、2年でこぞってFA権を取得するだけに、広島はまたゼロからのチーム作りに着手しなければならない可能性だってあります」(前出・記者) 広島は3連覇したせいか、ビハインドゲームになると、すぐに諦めてしまう新たな弱点も抱えている。 金満補強に成功し首位を独走する原巨人に立ち向かい、逆境を発奮材料に変えられるのは“黒田・新井体制”だ。リーグ3連覇を果たした緒方監督の功績は偉大だが、5年周期の前例にならい、広島には新たな一歩を踏み出すべき時が来ているのかもしれない。
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スポーツ 2019年07月24日 17時30分
原巨人の新提案「ポリバレント・クローザー」とは? 中川投手がブレイクしたきっかけ
救援陣の人材難が、結果的に新しいクローザーのスタイルを生み出したようだ。 23日のヤクルト戦、同点で迎えた9回表、二死ながら走者を一、二塁に置いたピンチで、原辰徳監督(61)がコールしたのは、中川皓太(25)だった。四球でピンチを広げたものの、次打者をライトフライに抑えてみせた。ピンチをゼロでしのぎ、巨人ベンチが息を吹き返した。サヨナラ勝ちで連敗脱出である。 「イニングの(9回表の)最初からではなく、途中からの登板は、投手にとって精神的な負担が大きい。中川はイニングの頭からはもちろん、こうした途中からでも投げられるので、首脳陣も使い勝手の良いピッチャーだと思っているはず」(プロ野球解説者) 9回表の守備に入るのと同時に、原監督は「ピッチャー、マシソン」を告げた。おそらく、9回表はマシソン1人でゼロに抑えてほしかったはずだ。そのマシソンが走者を2人出してしまい、慌てて中川に準備をさせた。 「中川はブルペンで10球くらい投げれば、肩が出来上がるんです」 チーム関係者がそう言う。指揮官にとって、短時間で登板準備のできるピッチャーほど有り難いものはない。また、中川は今季4年目だが、過去3年は目立った成績は収めていない。昨季は30試合に投げたが、防御率は5点台だ。そんな伸び悩んでいた左腕がブレイクしたきっかけは2つ。 1つは、腕を振る角度を少し下げたこと。「遊び半分でやってみたら、しっくり行った」と各メディアのインタビューで話していたが、もう1つは客観的な評価を聞くことができたからではないだろうか。 先のチーム関係者がこう続ける。 「丸が巨人に移籍してきて、中川に伝えたんです。『物凄く打ちにくいスライダーを投げている』と。それが自信にもなり、スライダーを磨くきっかけにもなったようです」 去年までの中川のスライダーは「曲がり幅の大きさ」で勝負していた。丸以外の広島選手も中川のスライダーに一目を置いていたそうだ。しかし、その丸の言葉を単純に自信に変えたのではない。中川は18−19年オフ、大学の先輩でもある菅野智之と自主トレを行い、「変化球」に対する意識を変えた。 「曲がり幅の小さい方が相手バッターは打ちにくい」 菅野から助言を受けた。曲がり幅が小さければ、対戦バッターは真っ直ぐと見誤ってしまう。打ち損じを誘うには、小さいほうが良い。中川はシーズン途中からクローザーを任された。従来のクローザー像は、圧倒的な球速を持つ豪腕か、空振りの取れる鋭角な変化球を持っている。中川はそのどちらでもない。試合展開によっては、中継ぎに回ることもあれば、1イニング以上を投げる“イニングまたぎ”も託されている。 昨今、こんな言葉で中川が評されている。「ポリバレント・クローザー」。便利屋、どんな場面でも任せられるという意味だそうだ。原巨人は救援陣に不安を抱えたまま、ペナントレースに突入した。救援投手の頭数が足らない状況が中川のような新しいタイプのクローザーを生み出したとも言えなくはない。しかし、「ピッチャー、中川」がコールされると、スタンドの巨人ファンが盛り上がるようになってきた。ファンが守護神として認めたのだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年07月24日 11時15分
阪神の新助っ人、守備位置が決まっていない? 意外な起用法を採用で、内野陣大混乱か
「テスト」が失敗したら、阪神守備陣は大シャッフルということになるだろう。 阪神タイガースが新加入したヤンハービス・ソラーテ内野手(32=マーリンズ傘下3A)の入団会見を開いた(7月22日)。右投両打の内野手。どちらの打席でも長打が望めるパワーヒッターで、メジャーリーグ中継を見続けている視聴者の間では、ちょっとした有名選手だった。マエケンこと前田健太、松坂大輔、和田毅といった日本人投手との対戦で高い打率を残していたからだ。また、前回WBC(2017年)ではベネズエラ代表選手としても活躍している。 「内野ならどこでも守れます。近年はレフトを守っています」(米国人ライター) 近年、阪神はシーズン途中での外国人選手の補強が続いている。要は、シーズンオフに行うチーム編成の失敗である。矢野燿大監督(50)も“負の連鎖”を断ち切ることはできなかったが、「質の高い外国人選手」を選んだという印象を持った関係者も少なくない。 しかし、どこでも守れるユーティリティ・プレーヤーだからか、ソラーテの守備位置を巡って、首脳陣の意見が割れてしまった。 「マルテを引っ込めて、一塁を守らせるのだと思いましたが。ソラーテどこの守備に就かせるのか、決まっていないような雰囲気でした」(在阪記者) 故障で出遅れたものの、マルテがバットで結果を出し始めた。また、「ソラーテ加入後もスタメンで使うべき。外国人選手が2人いて、初めて打線に得点力が増す」との意見も多く聞かれた。一塁手・マルテを使い続けるとしても、二塁には打撃好調の糸原がいる。三塁には主砲・大山がいる。外野だが、センターにはレギュラーに定着した近本がいて、ライトには糸井がいる。加えて、ベテラン・福留も帰ってくる。となれば、福留がレフトに入ることになり、「ソラーテをマルテか、福留と併用する」のでは、打線強化という本来の目的は果たせなくなる。 ここで浮上してきたのが、他球団ではあまり見られない起用法だ。ソラーテにショートを守らせる案が急浮上してきたのだ。 「ショートは重要なポジション。併殺プレーにおける二塁手との呼吸が問われますし、対戦打者によって守備位置を若干変える指示を出すなど、守備陣のリーダー的存在です。日本ではそういう捉え方がされているので、ショートを予定して外国人選手を獲得することは基本的にやりません」(ベテラン記者) 攻撃的な打線を組むのであれば、「ショート・ソラーテ」は脅威だ。ソラーテの守備能力であれば、ショートの守備もこなせるはずだが、他の選手もけん引するという日本的な発想から批判的な関係者も多かった。 「アメリカの球場は基本的に内野エリアにも芝生が敷き詰められています。芝生の上で転がるゴロの処理が最も難しいとされ、一番簡単なのがイレギュラーのない人工芝です。甲子園は土のグラウンド(内野)ですが、適応できると思います」(前出・ベテラン記者) 目下、ショートのスタメンは新人の木浪だ。木浪も失策が少ない方ではない。エラーの数が変わらないのなら、「一発のあるソラーテ」という発想もアリかもしれないが、阪神内野陣の混乱は避けられないだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年07月24日 06時30分
WWE史上最大の同窓会が実現!ホーガン、オースチン、フレアーも健在!
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間23日、米フロリダ州タンパのアマリー・アリーナで主力ブランド、ロウを開催した。 今大会は“リユニオン”と題して開催。ロウで活躍したWWEのレジェンドたちが集結すると予告されており、ファンの間では話題となっていた。オープニングは久しぶりにジョン・シナが登場。オープニングマッチのタッグマッチではリキシとディーボンがセコンドに付いて会場を盛り上げると、24/7王座を巡ってはレジェンドのパット・パターソン、ジェリー・ブリスコ、ケリー・ケリー、キャンディス・ミシェル、アランドラ・ブレイズ、テッド・デビアスが奪い合いを展開した。1980年代から90年代までWWE(当時WWF)を支えたレジェンドたちはまだまだ元気である。 さらにカート・アングル、ロブ・ヴァン・ダム、サージェント・スローター、ハリケーンがレイ・ミステリオをサポート。D-ジェネレーションXも登場してセス・ロリンズを救援。続けてリングに登場したミック・フォーリーは、暗闇の中で突然、ブレイ・ワイアットに襲撃されるハプニングも。エンディングでは“ネイチャー・ボーイ”リック・フレアーと“超人”ハルク・ホーガンがレジェンドたちとともにステージに集結すると、2人は対峙。フレアーには重体説も流れていただけに、元気な姿が見られてひと安心だ。 最後に“Mr.ロウ”ともいえるストーン・コールド・スティーブ・オースチンが登場。オースチンはリングでビールを浴びて「ヘル・ヤー!と叫べ」と会場をあおると、「みんなファミリーだ」と言ってレジェンドたちとビールで乾杯。オースチンとビンス・マクマホン代表による抗争を繰り広げてロウのブランドが確立されただけに、オースチンが“トリ”を務めるのは当然の流れと言っていいだろう。 レジェンドに目が行きがちだったこの大会では、US王者AJスタイルズとセス・ロリンズが対戦した。ザ・クラブのルーク・ギャローズ&カール・アンダーソンを引き連れて登場したAJは、アンダーソンが介入して試合を優勢に進めたが、来場していたD-ジェネレーションXのトリプルH&ショーン・マイケルズが試合に登場。先月の日本公演でトリプルHはザ・クラブと組んでいるが、この日はロリンズのセコンドについた。これで勢いづいたロリンズがスリングブレイドからブロックバスターで攻め込むと、不利と判断したのかギャローズ&アンダーソンが介入してロリンズの反則勝ちとなった。 試合後も両チームは乱闘。クラブがパイプ椅子で襲撃を狙うと、今度はロード・ドッグ、nWoのメンバーでもあるXパック、スコット・ホール、ケビン・ナッシュが現れてロリンズを援護。ロリンズはD-ジェネレーションXの決め台詞“くそ食らえ”を叫んでクラブを追い払った。現役の選手とレジェンドたちがしっかり融合した大会となった。文 / どら増田写真 / ©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2019年07月23日 22時30分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「ドン・フライ」猪木の魂を引き継いだPRIDE男塾塾長
トレードマークの口ひげとそのイカツイ風貌で、抜群の存在感を誇ったドン・フライ。初期UFCで頂点に君臨した後、新日本プロレスへ参戦すると、T2000やBATTなどヒールユニットでも活躍した。 再度復帰した格闘技においても、数々の名勝負を繰り広げている。※ ※ ※ 1988年4月4日、東京ドーム。アントニオ猪木の引退試合で相手を務めたのは、その前年より新日本プロレスに参戦していたドン・フライだった。 これに先立って行われた引退試合対戦者決定トーナメントに参加したのは、次の8選手。猪木の直弟子にあたる藤原喜明、藤田和之、小川直也。UWF系の山崎一夫。PRIDE1で空手家の黒澤浩樹を下したイゴール・メインダート。そしてUFCから新日参戦を果たしたブライアン・ジョンストン、デイブ・ベネトゥー、ドン・フライといった格闘技色の強い面々であった。 準決勝へと駒を進めたのはメインダート、小川、ジョンストン、フライで、ここからフライと小川が勝ち上がり挑戦者決定戦へ。ファンのほとんどは、小川が勝利して猪木最後の試合に挑むことを期待していたし、そうなるものと信じていた。 しかし、フライがTKO勝ち。その瞬間、会場内は一瞬の沈黙の後に深い溜息に包まれた。 「でも、仮に小川が猪木とやったとしても、どっちが勝つんですか。猪木が勝ったんじゃ、小川の商品価値を下げることになるし、小川が勝てば『猪木越えだ』『闘魂の後継者だ』と喜ぶファンもいるだろうけど、最後の花道に黒星なんて猪木自身が納得するはずがない。じゃあ、時間切れ引き分けかといっても、長い時間戦えるだけのコンディションが整えられないから引退するわけで…」(当時の新日関係者) 対戦者決定トーナメントに格闘技系の選手がラインナップされたのも、猪木の体調による部分は大きい。猪木の肉体はボロボロで、長時間にわたって互いに大技を受け合うプロレス的な試合は、もはや困難だったのだ。 そうして考えたときに、この当時に悪役として売り出し中だったフライは、格闘技での実績もあり、猪木が“勝って終わる”のに最もふさわしい相手であった。 「同年2月の大会で小川とのシングル戦に敗れたフライが、試合後も小川を殴り続け、それを猪木がナックルパートで救出するという前振りはあったんだけど、ファンには伝わってなかったみたいだね」(同) 肝心の試合は、序盤にフライがパンチで攻勢に出るも、猪木が徐々に巻き返して最後はグラウンドコブラで勝利。大団円の引退セレモニーとなった。 「フィニッシュ直前の延髄斬りは猪木史上でも屈指の美しさで、これはむろん猪木の技量があってのことですが、同時にフライの“受け”の巧さも光りました」(プロレスライター)★“風車の理論”を髙山戦で具現化 大学時代にはレスリングのグレコローマン、フリーの両方で、全米制覇を成し遂げたフライ。卒業後は消防士として働きながらプロボクシングデビューを果たし、同時期には独学で柔道も学び黒帯を取得している。 大学時代のコーチだったダン・スバーンのスパーリングパートナーを務めたことから、自身もUFCへ参戦すると、いきなりトーナメント優勝を果たし、そこから約1年間で11戦10勝1敗の好成績を記録している。唯一の黒星を喫した相手は、のちにPRIDEグランプリを制するマーク・コールマンであった。 「ただし、フライはもともとがプロレスファンだったそうで、拳のケガで休養していたときに猪木やマサ斎藤から直接のスカウトを受けて、新日との長期契約に至りました」(同) その後は新日マットで暴れる一方、小川の格闘技指導にあたったり、あるいは猪木軍の一員としてK−1やPRIDEへの参戦を果たすことになる。 フライの名勝負として今も語られるのが、2002年6月のPRIDE21、髙山善廣とのバチバチの殴り合いだろう。 「言ってはなんですが、髙山はあのボブ・サップに一本負けをくらうなど、総合の技術は決して高くない。総合の黎明期とはいえ頂点を極めたフライにとって、難しい相手ではなかったはずです」(同) それでもあえて髙山の真っ向勝負を受けて立った、その心意気はまさしくエンターテイナーのそれであり、また「相手の力を最大限に引き出して、それを上回る力で勝つ」という、猪木の“風車の理論”を感じさせるものでもあった。 2002年8月にはジェロム・レ・バンナを相手に、初のK−1ルールにも挑戦。1ラウンドKO負けを喫したものの、これもまた猪木の「いつ何時、誰の挑戦でも受ける」の精神に通じるものがありそうだ。 こうして見ると、実は猪木の正統なる後継者は、小川でも藤田でもなく、引退戦を通じてその魂を引き継いだフライであったのかもしれない。ドン・フライ***************************************PROFILE●1965年11月23日、アメリカ合衆国アリゾナ州出身。身長185㎝、体重110㎏。得意技/パンチ、裸締め。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2019年07月23日 22時30分
「那須川天心から学ぶことが多かった」“ヴァンパイアプリンス”白鳥大珠が大金星、決勝進出!
RISE『RISE WORLD SERIES 2019 Semi Final Round in OSAKA』▽21日 エディオンアリーナ大阪・第1競技場 観衆 5,850人(超満員札止め) 「ヴァンパイアプリンスですから、血を見て燃えたんじゃないですか」 試合後、TEAM TEPPENの那須川弘幸会長は、-61kg世界トーナメント優勝候補筆頭だったセクサン・オー・クワンムアン(タイ)から大金星を挙げた白鳥大珠(TEAM TEPPEN)について、うれしそうな表情でこのように語った。白鳥はこれまで“キック界の王子様”や“ザ・プリンス”というコピーが付けられていたが、この日のテーマは“ヴァンパイアプリンス”。コスチュームを意識したのはもちろんのこと、マウスピースも牙が生えたヴァンパイアのものを使い、セクサンとのトーナメント準決勝に臨んだ。 「やっと倒すイメージができた」 試合の約1週間前にセクサン戦のイメージをようやくつかむことができたという白鳥は、「バリエーションを増やす」という予告通り、練習で自信を深めたボディだけでなく、アッパーやフックなど頭部も含めたバリエーション豊かなパンチで試合を優位に進めていく。 1Rを白鳥優勢のまま終えると2R、セクサンの頭が白鳥の眉の上あたりにバッティングし、出血するハプニング。「血を見て燃えた」というのは、試合を再開してからだ。打ち合いから右フックがヒットし、セクサンがダウン。まさかの展開に白鳥への歓声が増していく。白鳥のコンビネーションにセクサンはアップアップのまま2Rは終了。3R、冒頭から手に汗握る攻防が続くが、白鳥が左フックで2度目のダウンを奪うと、ここからセクサンの猛攻がすさまじかった。優勝候補筆頭としての意地を感じたが、時すでに遅し。白鳥が3-0の判定勝ちを収め、9.16千葉・幕張メッセ・イベントホール大会での決勝進出を決めている。 準決勝のもう1カードは優勝候補の一人、梅野源治(PHOENIX)がこの日、チャンヒョン・リー(韓国)に判定勝ちを収め、決勝は日本人対決になった。白鳥も「梅野さんしかいないと思っていた」という。 試合後、白鳥は「今回は負けてもいいから、最後まで倒そうという気持ちでした。(那須川)天心が身近で練習しているのを見ていると、学ぶことが多かった。試合は1Rがキーポイント。2Rは倒し切らなきゃダメ。でも終わってから解放感がありましたし、RISEルールとはいえセクサンという強い選手に勝てたことはいい経験になりました」と、今年自身のベストバウトとなったこの試合を振り返っていた。天心は「ダウンしなければ白鳥君は勝てる」と断言していたが、その言葉通りの結果になった。 「大珠はこれで“復活”ですよ。本来の彼に戻った。(天心と)ダブルで優勝します!」 那須川会長は、天心と白鳥のダブル優勝宣言。会長の「復活」という言葉を伝え聞いた白鳥は「今年は不甲斐ない試合が続いて会長に怒られてばかりだったので、ほめられるとやっぱりうれしいですね」と笑顔。これまでのキャリアの中で最強のセクサンに勝ったことで、次は日本人とあまり対戦しない梅野との決勝が待っている。「(梅野戦は)盛り上がるんじゃないですか。戻ったらすぐに練習をして、優勝します」ーー。“ヴァンパイアプリンス”は、世界一に王手をかけた。取材・文 / どら増田写真提供 / ©︎RISE
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