それも、ひと段落ついたようだが、思わぬところで、その余波が波及した。
12月22日、東京・両国国技館で十両以上の関取で構成する会合「力士会」が行なわれ、横綱白鵬の発案で、日常生活でのトラブルの予防や対応策についての講習会が開かれた。
この講習では酒席でのトラブルの対処法などが指導された。発端となったのは、いうまでもなく海老蔵事件。話しの中では、海老蔵の例も挙げて説明がなされたという。
関係者の話しでは、「トラブルになったら、すぐに警察か協会に相談する」「勝手に示談をしない」などといった指導がなされたようだ。
相撲界では1月に横綱朝青龍が泥酔して、知人男性に暴力を振るってケガを負わせ、引退に追い込まれた悪い例もある。不祥事が相次いだ1年だっただけに、来年は全力士肝に命じて日常生活を送ってほしいものだ。
何かにつけて、取りざたされてしまう海老蔵。これもまた、有名人ゆえ。しばらくは、このような形での“登場”も続くのであろう。
(ジャーナリスト/落合一郎)