問題となっているのは、チームの中継ぎ投手である甲斐野央への発言。1日から春季キャンプに参加している甲斐野は15日、右ひじ靭帯の一部損傷により一軍主体のA組からリハビリ組に移ることが決定。各メディアの報道によると、原因は不明だが甲斐野はキャンプ当初から右腕に張りを感じており、張りが日増しに強くなったことで14日に病院で検査を受けたところ故障が発覚したとのことだが、これを受けて工藤監督は「もうちょっと考えて(オフの)自主トレをしてほしかった」との旨を口にしたという。
今シーズンがプロ2年目となる甲斐野は、昨シーズンルーキーながらチーム1位(リーグ3位タイ)となる65試合に登板。また、これ以外にもクライマックスシリーズで5試合(ファースト2試合/ファイナル3試合)、日本シリーズで3試合、さらにシーズン後のプレミア12でも5試合に登板するなどフル回転していた。
このこともあってか、今回の一件を受けてソフトバンクファンは「シーズンで散々酷使したくせになに言ってんだ」、「甲斐野は悪くない、どう考えても去年馬鹿みたいに投げさせた工藤が悪い」、「なんだよ『考えて自主トレしろ』って、それ以上にお前が起用法ちゃんと考えろ」と工藤監督を批判。
一方、「工藤監督ばかり叩かれるのは意味わからない、絶対甲斐野にも非はあるでしょ」、「酷使の影響もあるとは思うが、それ以上に甲斐野の体調管理に問題があったんじゃないか?」、「怪我しないようメニュー組んでたのに怪我されたんだから、そりゃ恨み節も言いたくなるだろ」といった、批判に対する指摘や苦言も複数寄せられている。
「工藤監督は今オフ甲斐野を含めた選手個々人に、適性やコンディションに応じた自主トレ用の練習メニューを出しています。にもかかわらず今回故障が発覚したことで、甲斐野の自己管理に疑問を抱いているファンもいるようです。ただ、中にはこうした意見を受け『怪我をしたということは工藤の練習メニューが悪かったということ』と、さらに監督批判を展開するファンも見受けられますが…」(野球ライター)
今回の甲斐野を含め、キャンプ期間中に8名もの怪我人が続出しているソフトバンク。来月20日の開幕まではあと1カ月と迫っているが、故障禍はどこまで続いていくのだろうか。
文 / 柴田雅人